子どもの光発見 > コメントログ1

  • <思いは通じる>  生徒が下校した後、毎日教室の整理整頓をしていた担任がいた。学年で一番騒がしく落ち着きのないクラスの担任だった。ある日、そのクラスの担任が出張でいなかった。放課後、そっとその教室をのぞくと、数人の生徒が、毎日担任がしているように、教室を整理整頓していたのだった。その後、この活動は広まり、そのクラスの放課後の活動となった。もちろん、騒がしさもなくなり、クラスも落ち着いてきたのだった。
    -- (中野) 2007-11-29 23:31:32
  • 「但馬そうじに学ぶ会」を立ち上げて、五年目になります。ずっと、大人だけで掃除をしてきましたが、今回、初めて子どもたちを誘いました。
    九人の高学年の子どもと四人の保護者が参加してくれました。
    朝早くからの開始だったので、眠そうな子もいましたが、掃除が始まると、おしゃべり一つせず、集中して便器に向かっていました。
    府中小学校のトイレ便器はピカピカになり、あちらこちらで「こんなにきれいになったで、先生見て。」という声があがっていました。
    掃除の会を終え、職員室で仕事をしていると、女の子二人が窓をコンコンとたたきます。「どうしたの。忘れ物かい。」と聞くと、「先生、私たちのよく使っている三階のトイレも掃除したいです」と言いました。それから、一時間かけて三階のトイレも美しくしてくれました。
    子どもたちにとても大きな力をもらったように思いました。
    -- (西村 徹) 2007-12-12 20:52:03
  • 九月十六日、運動会が終わりました。九月の初め、子どもたちの次のような様子を目にしました。
    ・声が出ない。・動作がキビキビしていない。・自分のことを優先する。
    夏休み、自由いっぱい暮らしていた子どもたちの生活が出ています。
    こういった子どもたちの、きままに相対峙し、子どもたちの心にスイッチを入れていくことが、運動会の目ざしているものでもありました。
    少しずつ自覚が出来はじめたとき「力を惜しまない」ということを繰り返し話しました。「大変から逃げていたら何も残らない」ということです。しかし、これは私自身にも課すことでした。
    運動会が終わった後、子どもたちに運動会作文を書かせました。
    ○私はアンカーにバトンをわたしました。私は、思わずさけんでしまいまし た。しかし、結果は同じでした。涙があふれていました。何度も何度も涙 をふいても止まりませんでした。くやしい・・・私が、こんな気持ちにな ったのは初めてでした。(菅村さん)
    ○今年は、私の小学校生活最後にして、最高の運動会でした。(竹馬さん)
    運動会で育ってきた気持ちを発展させたいという思いから、今、6年生は、毎朝、運動場を走っています。
    行事を通して、子どもと成長していきたいと思います。

    -- (西村 徹) 2007-12-12 20:52:35
  •  夏休みに入ってから、「遠泳教室」をしました。二十五mプールをぐるぐると泳ぎ、千mを目ざします。
    「長い距離だから一生懸命泳いではダメ。怠けながら泳ごう。」
    水泳指導が上手くない私からのアドバイスは「怠けて泳げ」だけ。
    挑戦が始まりました。この前、二十五mがやっと泳げたA子ちゃんも泳いでいます。しかし、二十五mで立ちます。また、挑戦。今度は五十m近く泳げました。でも、千mにはほど遠くあります。A子ちゃんは、何度も挑戦してます。何度目かの挑戦で三百mほど泳げました。思わず「すごいな、A子ちゃん。」と声が出ました。
    次の日の遠泳教室でA子ちゃんは千mを泳ぎました。同じように二十五mがやっとだったB君も千mを泳ぎました。
    少し前まで泳げなかった子が千mを泳ぐようになる・・・子どもは、何度も挑戦して自然とコツを覚えるのでしょう。ある時を境に泳げるようになります。子どもの力はすごいです。おとなしく、あまり表情を出さないA子ちゃんですが、帰り際、私の方をみてニコッと微笑みました。

    小学生時代から何も取り柄のない私でしたが、六年生の時、米田啓祐先生の指導で千m泳げた時の感動は忘れられません。あれから三十五年。千mを泳ぎ切った子どもたちにこの夏、感動をもらいました。
    -- (西村 徹) 2007-12-12 20:53:17
  • 教師になってすぐ、兵庫県全域から集まってくる子どもたちへのキャンプ指導に誘われた。飯ごう炊さんの仕方もテント設営も全く分からなかったが、指導者に加わり、夢中で指導したことを覚えている。真夏の三泊四日のキャンプはなかなか辛い。暑くもあり、早朝から深夜までに及ぶキャンプ指導は体力がいる。キャンプが終わった夜は、決まって倒れ込むように寝た。

    あれから二十五年近く、毎年、このキャンプを指導させていただいている。千人以上の子どもたちに関わってきたことになるかもしれない。
    この夏も七月三十日から八月二日までキャンプ指導をした。キャンプ全体の進行を担当しながら、キャンプ経験が少ない学生リーダーへの指導もしていく。その中で、キャンプに参加した五十名あまりの子どもたちが「キャンプって面白いな」「初めて出会う友だちとも仲良くなれるんだな」と思ってくれたら・・・そう願い、四日間を過ごした。 
    今年は軽い熱中症にもかかった。年齢のせいか疲れも溜まっていく。最後のプログラムである閉校式。「あと少し」と思い周りを見ると、子どもたちが泣いている。リーダーも泣いている。別れを惜しんで泣いているのだ。その様子を見ていると、四日間の疲れも吹き飛んだ。感動で新たなエネルギーがわき上がる。多くの苦しみがあるが、感動はそれを上回らせる力があるようである。 
    -- (西村 徹) 2007-12-12 20:53:23
  •  出張へ行く車内での出来事です。背の高い高校生が3人、途中駅から乗ってきました。彼らの前には、吊り広告が外れかかった状態で、ぶらぶらと電車の揺れに合わせて揺れていました。1人の生徒の顔にその広告があたるのです。手で払い、広告を落としてはしまわないだろうかと見ていた私は、次の瞬間恥ずかしくなりました。背の高い高校生は、その吊り広告をしっかりと止めなおしたのです。さりげなく、友達と話しながら。
    -- (中野敏治) 2007-12-20 21:21:00
  • クリスマスの寒い朝、四十三人もの皆さんにお集まりいただき、トイレ掃除をいたしました。
    一年生の子がトイレに向かっていた姿、親子での参加、遠くからの参加、多くの皆さんの心が、温かく一つになった感じがした会でした。
    ある子の感想です。
    「私は掃除に学ぶ会に参加するのが二回目です。一回目は、楽しく、おもしろくできました。二回目の今日は、細かいところに目がいって、汚れに気づきました。たとえば、床の端っこや便器の見えないところの汚れに気づくようになりました。一回目は、便器に手をつっこんでやるのに勇気がいったけれど、今は平気になりました。一人ではなくて、みんなとやっているから、楽しくできたし、勇気も出ました。掃除が終わって、トイレが美しくなっている様子を見ると、心が豊かになったようでした。」
    この子は朝七時に登校し、掃除の準備もしてくれました。五年生ですが、やる気いっぱいの若手リーダーです。
    -- (西村 徹) 2007-12-31 20:09:23
  • 【障害のある生徒への理解】先日あった研究授業を「聴覚障害についての理解」というテーマで行った。私のクラスにいる難聴生徒の生活をクラスのみんなで振り返り、改めて今後の支援方法について考える機会になればと考えたのだ。4月から半年の間、共に生活をしながら、音が聞こえないことでどんな場面で困るのか、みんなで振り返った。さすがに、生徒はよく見ていてくれた。私の予想以上に意見を出した。そして、難聴生徒も勇気を出して、自分の考えを事前にまとめてくれていたので、1日の学校生活の中で、みんなでどのように関わっていくことが、クラスみんなの生活を過ごしやすくするかを理解できた。障害の理解は、共に暮らし共に学ぶことからだと 生徒の姿から私も学ぶことができた。
    -- (本間 正泰) 2007-12-31 22:19:38
  • (休みかけた友達への手紙)2学期もあと残り1ヶ月を切った。体育大会、文化祭、学年行事、そして、定期考査など慌ただしく駆け抜けていった。その中で、ここまでクラスとして40人全員で連続した欠席者も出さず、頑張ってきた我がクラスではあるけれど、O子がここへ来て休みだした。 日頃から口数も少なく、友達も多くはない彼女だったので心配はしていたが、それが現実のものとなってきた。しかし、有り難いのは周囲の女子が早速、手紙を彼女に渡して欲しいと持ってきたのだ。まだ限られた生徒であるが、きっと本人にとっては大きな励みとなるだろうし、心を開くきかっけになるのではないかと思うのだ。
    まだまだ課題も多く抱えるクラスではあるけれど、みんなでみんなを気にしながら、関わり続けたい。
    -- (本間 正泰) 2007-12-31 22:21:55
  •  12月31日、過去に、担任していたN君がお母さんと拙宅に来てくださいました。彼は、今、特別支援の高等部に在籍します。彼が中等部の頃、私の家の前に来ても、車から降りませんでした。私が近づくと、車窓を「ウィーン」と閉められたこともありました。
    昨年は、玄関まで来てくれました。
    今年は、なんと、居間まで上がってくれました。
    これは、N君が、学校やバス通学などで社会性や体験を広げてくれた結果です。最も大きいのは、お母さんとを初めとした家族の皆さんの温かい支援。前日も、家族総出で餅つきをしたお話を聴き、N君も大役を任され、おいしいお餅を作ったそうです。お話をしている間、時折見せる、彼のシャイな表情。そこにも成長を感じました。
    平成十九年さいごの日が大きな喜びの日となりました。
    ありがとうございました。
    -- (西村 徹) 2008-01-01 07:35:25
  • 「先生、元気?」私の携帯に卒業生から電話が入った。すでに成人をしている教え子だった。中学校当時の話で盛り上がった。そして、企業の苦労や人間関係の話にまで及んだ。「今の子どもが悪いのは、大人が悪いからだよ。」と彼は言う。「大人のほうが、約束を守らない人が多い。」とも言う。「でも…。中学校時代、俺は先生に迷惑かけたからあまり言えないけどね。」と彼は笑う。お正月は教え子との再会のときでもある。
    -- (中野敏治) 2008-01-06 16:21:33
  • 高2の息子が小4の時の先生。子どもたちや保護者から、評判がよくありませんでした。自分も懇談会の時に、子どものことを散々に言われ、泣きそうになり、「子どもは家族にとって宝もんです!」と絶叫?!してしまいました。当時、子どもに、「先生、どう?」と聞くと、「別に、ええ先生やで。」それで終わり。自分の中で、消化されてないのなか、また先日聞いてみました。子は「あの先生、もうひとつかなと思てたけど、アシナガバチに刺された時、吸うてくれてたから、すごいな。思た。」こんな記憶を息子に残してくれた先生に感謝したいです。それにしても、この話を友人にすると、「10年かかって、その先生のことを言語化できたんやな。」と言われました・・・
    -- (北出今日子) 2008-01-13 09:20:59
  • (先輩は世界チャンピオン)先週WBCバンタム級世界戦が行われた。本校出身のチャンピオン長谷川君が5度目の防衛に成功した。そのニュースは、世界戦の次の日、学校でも大きなニュースとなって、その話題で大変盛り上がった。年齢は離れているものの、郷土の星となったチャンピオンの存在は、目の間の中学1年生にも自慢の存在で、途中で出血し、リードをしながらもレフリーストップがないかを気にしながら最後の判定が出るまでは、みんながどきどきしながらテレビ中継に釘付けになって観戦していたことで、話もお互いの見たまま感じたままを出し合い、大いに盛り上がった。生徒の素直な感想を先輩に届けてみようと言い出すと、生徒はたくさんのメッセージを届けていた。年齢は離れていても、同じ郷土から同じ学校に通った先輩。どこかでつながっている学校の伝統や、人と人との深いつながりに何か不思議なものを感じた。
    -- (本間 正泰) 2008-01-14 13:47:47
  • (ぐっとこらえながら・・)今日、ある先生から「先生ところのAさん、授業にいなくて探したんだ。」と言われので、放課後、Aさんを呼んで尋ねてみた。このところ部活動の中での人間関係でやや悩んでいることは、わかっていたので尋ねてみたが、「大丈夫だと。」言うだけだった。それでも、私なりに、1年生でも実力を認められて女子バレーのレギュラー選手に選ばれていることの素晴らしさ。しかし、そのことが上級生からの妬みを受けるなどの厳しい状況にあることも察したので、「辛い時には、抱え込まずに誰かに話をするんだよ。」とだけ伝えた。すると、彼女の目には一杯の涙があふれた。もうそれ以上は話はしなかったし、彼女も「大丈夫。」と言うだけだった。心配ではあるが、誰にも負けまいと踏ん張る姿に、Aさんの芯の強さを感じた。そんな生徒をしっかり見守ってやろうと思う。
    -- (本間 正泰) 2008-01-17 01:03:25
  • (ようやく心を開いてくれたかな?)今担任するクラスになかなか私には、心を開かなかった生徒がいます。行事や学年、クラスの関わりには消極的、いつも気になる存在であった彼が、3学期を迎えて少しずつ仲間の輪に入り、素敵な笑顔も多く見られるようになってきた。そして、先週のある日、「先生、明日の国語は何をするのですか。」などと話しかけてくるようになった。何でもない当たり前のことが、私には最高に嬉しかった。教職に就き、担任の仕事も年々おもしろさ以上に難しさを感じるが、やはり多くの生徒と直接話をしながら信頼関係を築いていける、このことが醍醐味だ。今、目の前にいる彼とも、入学式からここまで時間はかかったけれど、何かつながりが生まれつつある。これからどんな展開になるのか楽しみだ。また担任がおもしろくなってきた。
    -- (本間 正泰) 2008-01-19 20:37:25
  • (先生、勝負しよか。)今、私は女子の卓球部を担当している。2年が過ぎるが、全くの卓球初心者。指導者というより、今までは生徒の様子をじっと見守るだけで、生徒もそれほど顧問をあてにはしていないのが正直なところだ。それでも、顧問と名がつくと黙っては見ておれなくて、気がついたことは話すのだが、怒りたくなることばかりで、なかなか生徒との関係がうまくいかなかった。それでも、ここへきてようやく生徒から「先生、私と勝負しよか。」などとかわいい挑発?をしてくる生徒が出てきたのだ。これまで、口うるさくて距離を感じられていたのが変わってきた。有り難いなって思えるようになってきた。まだまだ課題も多い部活動だけど、やはりここでも信頼関係が基本、その為にも自然な対話の大切さを今、また感じている。
    -- (本間 正泰) 2008-01-19 20:51:23
  • <教え子の整体師>
    先日、教え子と会った。「最近、疲れやすく、肩こりが激しいんだ。」と彼(教え子)に話かけると、彼は「先生、俺、今、整体の治療院に勤めてるから、来てよ。」と言う。そして、今日、いきなり彼の勤務している治療院へ行った。驚いた彼の顔。それから1時間、彼が私の体を治療してくれた。教え子に治療をしてもらえることが、すごく幸せだと感じた。彼が自分の道をしっかりと歩いている姿を後にして、軽くなった体で帰路に着いた。教師冥利です。
    -- (中野) 2008-01-23 22:04:08
  • 〈やった!僕の作文が新聞に掲載されたぞ。)今日の地方紙の投稿欄に、先日授業で書いたH君の作文が掲載されていた。早速、学校でコピーを取って本人に手渡した。すると彼は、初めは信じられないようで、渡した用紙を読んで、自分の名前を確認すると、両手を突き上げて「やった!」と大喜びだった。いつもの国語の授業では、全くと言うほど目立たず、どちらかと言えば国語は苦手にしている彼なのだが、今日は違っていた。新聞に自分の投稿文が載る。大きな勇気と自信を与えたようだ。
    -- (本間 正泰) 2008-01-25 20:46:58
  • 〔不登校ぎみのOさんが登校してきた〕今日は明日からの1年生スキー教室に向けての事前の学年集会が行われた。温暖化からの雪不足が心配されたが、ここのところの冷え込みと積雪で明日からのスキー教室が現実のものとなってきた。そんな中で、我がクラスには、3学期になって欠席をし始めたOさんがいる。普段からあまり人の輪に入っていくこともなく、どちらかと言えば控えめな彼女だ。そんな彼女が学校を休みかけたので、担任としては不登校にならないか心配をしていた。そして、スキー教室だ。スキー初めての彼女にとっては、たとえ1泊であっても、家族と離れる不安は大きかったはずだが、今日ひょこんと顔を出したのだ。同じクラスの女子からメッセージカードも届けられて、クラスのみんなが全員で行きたいと伝えてくれたことが、結果として彼女が学校に来る大きな力になったようだ。いよいよ明日は出発。40人全員出席で出かけたいと思う。
    -- (本間 正泰) 2008-01-27 20:22:26
  • 先日、私が風邪をひいてしまい、マスクをして授業をしていた時のことです。A子が私の所へ来て「大丈夫?」と言いながら手紙を渡してくれました。
    手紙には、「先生、具合が悪そうですね。無理しないで。私たちも授業中おしゃべりしないで先生を疲れさせないようにします。」と書いてありました。A子の気持ちが嬉しくなりました。A子は一年生の時に友達ができずに学校をやめようと悩んだことのある生徒です。その時、私は毎日のようにA子と話をし、励ましました。現在、A子は友達もでき、楽しそうに学校生活を送っています。
    生徒の心は「やまびこ」なのだと思いました。
    -- (染谷敦子) 2008-01-29 21:50:42
  • 給食の用意の時間です。食事を運んでいる時、生徒同士が席近くでちょっとぶつかった拍子に汁椀がひっくり返って床に落ちてしまいました。
    すると、すかさず近くにいた4名の男女が雑巾を取りに走り、こぼれたものを片づけ、汁をきれいにふき取ってくれました。このことだけでも感心するのに、
    誰が気をつけなかったからぶつかったとか、誰が急に立つから当たってしまったとか、言い訳めいたことをひと言も言わず、
    しかも拭き終わってからも何事もなかったかのようにしていたので、ずいぶん大人になったなあと見直してしまいました。
    -- (新井 国彦) 2008-01-31 18:42:47
  • (やればできる。)スキー教室から帰ってきました。本校では例年この時期に1年生がスキー教室を実施し、校外での体験活動を行っています。最近は雪不足や、レジャーの多様化で殆どの生徒がスキーの経験もなく、今回のスキー教室で初めてスキー体験をする生徒が多かったのです。おまけに学校生活にも慣れてきたことで、生活面では少しずつだらしなさが目立ってきたり、規律面でも課題が出てきていました。そんな時期でのスキー教室で、事前の準備では生徒への厳しい注意も多くなっていました。教師も生徒もこんな状態でスキー教室が成功するのか心配をしていたのですが、環境が変わり、スキー実習や食事、同じ部屋での共同生活をする中で、係活動、自己責任、共同作業など生活の大事な基本を体験することで、生徒の意識が変わっていくのが見ていても感じられました。「やればできるんだ。」ということを生徒も教師も感じられたスキー教室でした。
    -- (本間正泰) 2008-02-02 20:21:55
  • (できた喜びが自信に)運動の苦手なM君にとってこの度のスキー教室は、心配でならなかったようだ。初めてのスキーということもあり、行く直前まで不安を抱えていた。案の定実習が始まって30~40分経った頃だ、表情はみるみる暗く、元気がなくなってきた。「こんなことなら来るんじゃなかった。」の言葉がもうそこまで出かけていたが、その状態を少しでも改善できないかと、本人と相談し、実習のクラスを離れて私と一緒に滑ることを提案した。そして、何度も同じ事を繰り返しながら少しずつ滑れるようになってきた。表情も本来の明るさを取り戻し変わってきた。最後には、「スキーっておもしろい。」という言葉も出てきた。自分自身で滑る感覚がわかり、自分にもできたという自信が次への意欲に変わってきたのだ。スキーのおもしろさもここにあると、彼の様子からも感じた。
    -- (本間正泰) 2008-02-03 22:49:20
  • 〔感謝〕私のクラスの難聴の生徒Nさん、先日、朝のHRが終わるとすぐに、友だちのSさんと学校の公衆電話に向かって走っていく姿を見かけた。いったいどうしたのかと様子を見ていると、その日提出の数学のワークを忘れたようで、家に電話して届けてもらおうと思ったようだ。そのことを理解したSさんが、変わりに電話をしてあげていたのだ。私はその光景を見て、何だかとても温かいものを感じた。確かに当たり前の光景なのだが、難聴のNさんやお母さんにとっては、とてもうれしくなる出来事だったと思う。障害のある生徒と共に学び合うからできる行動であったと思う。時間はかかるけれど、こうした思いやりのある関係作りが広がっていくことを願いたい。
    -- (本間正泰) 2008-02-09 17:24:27
  • 国語の時間に『枕草子』の「春はあけぼの」の暗唱をしています。私の後に続けてクラス全員で朗読したり,1分間暗唱タイムを取って各自暗唱に励んだりしています。生徒たちは,暗唱しようと一生懸命です。体の大きなA君が手を挙げて,「春」の部分を暗唱してくれました。「すごい」と言ってクラスみんなで拍手するとA君は嬉しそうに笑いました。
    生徒たちは,次々に手を挙げて挑戦します。途中で止まってしまう生徒もいますが,再度挑戦しようと一生懸命に覚えています。おとなしい生徒は、休み時間に「先生、聞いてください。」と言って暗唱してみせてくれたりします。生徒たちの「向上したい。」「学びたい」という気持ちに驚かされています。
    -- (染谷敦子) 2008-02-09 21:36:47
  • 私の学校も朝の読書をしています。学校で配置する学級文庫の他に自分の本も置き、自由に読んでもらっています。
    先日、2人の生徒が教室に置いてあるテープカッターのあたりでごそごそしているので、
    「おい、何か怪しいことをしてるんじゃないだろうなあ?」と声をかけると、
    「いや大丈夫ですよ。先生が学級文庫に置いてくださっている本のカバーが破れているんで、テープで直しているんです。」
    ・・・いつも叱られるほうが多い2人だったので、つい、とがめるような口調になってしまいました。
    「ああ、それはありがとう! 変なことを言って悪かったね! よくそういうことに気づいてくれて・・・たいしたもんだ! 先生も直そうと思っていたんだけれど、先にやってくれてありがとう!」と言葉を足しました。
    小さなことでも良いことをしようと、事あるごとに言ってきて、少しずつそんな生徒が増えてきました。穏やかな雰囲気のクラスになってきて、ありがたいと思っています。
    -- (新井 国彦) 2008-02-10 07:58:46
  • 「寝つかないんだ」
    「先生、最近、なかなか寝つかないんだよ。」と掃除の時間に私と一緒に掃除をしていたA君が声をかけてきた。彼は3日後に入試をひかえていた。「今週になってから、焦るばかり。布団に入ってもいろいろ考えて、なかなか寝つかないんだ。」と彼はぽつりと言う。多くの受験生はきっと同じ心理状況だろう。
    今まで入試に向けて、一生懸命勉強してきたけれど、いざ、入試直前となると焦るもの。
    A君は数学が苦手。でも、いつも声をかけてくれる。「先生、今日の放課後、時間空いてる?数学教えて。」と。苦手だからこそ、がんばる彼の姿勢にいつも感動していた。
    「受験で大切なことは、まずがんばることだよ。焦りもある。不安もある。でも、自分の中で精一杯のがんばりをすることが大切なんだよ。」と彼に言った。
    受験を通して、ひとまわり大きく成長をしてほしい。逃げずに立ち向かっていく姿、精一杯がんばる姿をこれからの人生でもいかしてほしい。
    -- (中野) 2008-02-12 22:25:54
  • (人の目を見て話を聞く生徒)私のクラスには、いつも話を話し手の顔を見て聴ける生徒がいる。昨年4月に担任してからずっとその姿勢は変わらない。初めの頃は、その姿勢の良さに感心するだけだったが、今まで変わることがない姿にすごいなと驚くばかりだ。毎日見るその生徒の日記の文章からも、前向きな姿勢が素直に伝わってくる。人の話をしっかり素直に聴けるからこそ、その成長の度合いも大きいことを その生徒から学ばせてもらっている。
    -- (本間正泰) 2008-02-14 20:49:07
  • (先生の給食入れておくね。)私のクラスでは、班単位で仕事を分担しながら、毎日の給食の準備を行っている。パン給食にご飯給食、いつも給食センターの皆さんの愛情が込められた給食が届けられます。それでも、40人の大所帯ですから、その準備は大変で、特にご飯の時の配膳はお弁当缶を持って生徒は並びます。中学1年ともなると男子はよく食べます。山盛りにする生徒もいます。私も準備を手伝いながら、生徒との会話を楽しんでいます。そんな時に、気の利く生徒が、「先生のおかず、今日は多めにしといたからね。」とか、「先生の分を用意しておきました。」と言ってくる生徒もいる。有り難いなと感謝の気持ちでいっぱいだ。慌ただしくて、自分の用意さえも忘れる時があるけれど、そんな私の様子をよく見ていてくれる生徒がいることにも感謝したいし、すぐに行動に移し、私の分まで用意をしてくれる生徒がいることにも有り難いなと感じています。
    -- (本間正泰) 2008-02-18 22:46:03
  • (1年間共に生活してきたことが成果となって)今日掃除の時間におもしろい出来事があった。いつもは掃除に集中しないことが多く、私も注意をよくするA君。今日は話はするものの、とても気持ちよく掃除をしていた。私も自然と楽しくなって、床の雑巾がけをしていた時に、彼が「先生、競走しよか。」なんて言い出したので、私も「おまえには、負けんよ。」なんて挑戦を受けることになった。周りの者も調子にのってきて、「俺が合図するよ」とか、「先生負けるなよ。」とはやし立てる者まで出てきた。私も何だかおかしくなってきたが、本気になってしまって、最後は壁に激突。少々痛かったが、見ていた生徒は大爆笑。「参った。参った。」と私も笑ってしまったけれど、何か気持ちのよいひと時を過ごしたきがする。1年間共に生活してきたからこそ、伝わる思いなんだと感じた。
    -- (本間正泰) 2008-02-20 21:59:50
  • 〔今だから話ができる〕昨日、学年の1学期から3学期までの正副委員長経験者を集めての拡大委員会を開いた。1年生としての生活も残り一ヶ月をきって、もう一度「学年力」を確認しあい、高め合おうというのがねらいだった。生活の慣れや、緊張感の変化から3学期になって、学校生活を見直す課題も多く出てきた。しかし、あえて今の学年の良さに目を向け、課題は課題として取り組み、残り1ヶ月でどんなことができるかを話し合った。クラスのリーダーだけあって、これまでの経験から全体をよく見た良い意見が多く出た。そして、生徒から見た視点で、クラスの中で弱い立場の生徒や、周囲の人のサポートが必要だと思う生徒がいないかなども話しあうと、生徒は生徒でよく見ているんだと感じる情報を伝えてくれた。生活を共にしながらお互いの人間関係も少しずつつながり、今だからこそ生徒と同じテーブルで向き合えたことに、今後の新たな力を生徒からもらった気がした。
    -- (本間正泰) 2008-02-28 05:15:23
  • 本校は古い校舎であちこちが傷んでいて、また汚れが目立ちます。私は今年あずかった教室を少しでもきれいな状態で担当生徒と過ごし、次年度の生徒に渡したいと思ってきました。教室出入り口のドアのレール部分が汚いので、初めは私がきれいに汚れをふき取っていました。
    ある時から、「ここのところも、こうやって拭くととてもきれいになるからやってみて」と生徒に頼んでみると、その後1日も休むことなくきれいにしてくれています。ですから、私の教室の出入り口の敷居はきれいです。
    そして、生徒が「先生、私たちの掃除分担付近の先輩の掃除箇所の〇〇教室の出入り口のレールも汚れているので、私たちできれいにしました。通りかかる先輩たちが見ていましたが、どう思ったのでしょうね?」
    と生活ノートに書いてきました。
    私は、これをもって、掃除の姿勢が育つことはありがたいことだと心から思い、生活ノートに感謝の言葉を短く重ね書きしました。

    -- (新井 国彦) 2008-02-29 19:49:39
  • (先生、完走してきてや。)明日、私は篠山ABCマラソンに出場します。昨日の朝から感激することが続いています。朝、いつものように教室の黒板に一言書く為に入ると、いきなり前の黒板に、「本間先生、完走目指してがんばれ!」と大きく書いてあるのだ。生徒にも伝えては来たけれど、こんなメッセージを伝えてくれるとは予想外で、本当にうれしかった。そして、もう一つは帰りのHRの時間だ。いつものように私の話をして「さようなら」と挨拶しようとすると、副委員長が「先生、明日頑張ってきてください。」と声をかけると、それに続くように他の生徒も一斉に言うのだ。突然のことで驚いたが、うれしかった。おまけに、今度は委員長が「僕たちからの応援メッセージです。」と言って、手作りカードを渡してくれたのだ。何だか急に涙が出てきた。1年間この子たちと関わってきて本当に良かったと思える瞬間だった。まさに教師冥利に尽きる感じだ。本当に有り難いと思う。
    -- (本間正泰) 2008-03-01 19:48:03
  • 3年生の3月に球技大会をやろうなんて学年ができたらなあ。常々思っていたことである。学級対抗の球技大会は実現しなかったけど、今週の初めに生徒が「卒業記念のお楽しみ会がしたい」と言って来た。今日の6校時に我がクラスのその卒業記念お楽しみ会が体育館で開かれた。担任は一切何もしていない。それなのに、種目のドッヂボール(中学校3年生で?)からチーム分けまですべて生徒が決めた。なんと、普段別室登校している生徒まで参加した。さて、6校時に体育館に行ってみると、2コート(すなわち、体育館全部)使えるはずなのに1コートに生徒が集中している。何だ何だと思っていると、男女入り混じって(31人)のドッヂボールが始まった。そして、これがなんとも心地よいものなのだ。男子は男子を狙うときと女子を狙うときではボールのスピードを変えている。女子も時々ボールを投げられるようにパスを回す。それは、男子が男子に当てようとするボールはものすごく速いけど、時々は女子もボールに当たっていたけれど、そのときはそのときで謝ったり、周りからブーイング浴びたり。そのうち、女子対男子の対戦が始まった。ボールはやわらかいものになり、コートは男子だけ狭くなっている。しかし、誰一人文句一つ言わず、女子も男子も逃げ回ったり、ボールを取りに行ったりあっという間の1時間であった。結局1時間1コートだけ使ってやりきった。すごく暖かい雰囲気のお楽しみ会になった。この1時間だけで3年間やってきたこと、言ってきたことが報われたなあという気持ちになった。こんな生徒ともあと1週間でお別れ。みんなにとってすばらしい卒業式で締めくくりたいなあと思っている。
    -- (中原 衛) 2008-03-07 21:26:09
  • (3年生を送る会)今年度の卒業式が間近になった。いつものように、後輩から先輩へと中学校の全ての活動の引き継ぎと、後輩から先輩、先輩から後輩への感謝の気持ちをこめた「3年生を送る会」が開催された。新生徒会役員が中心になって企画運営をし、3年生の3年間の活動を映像で振り返ったり、お世話になった方々からのビデオレターなど、プログラムのひとつひとつから何か温かいものを感じた。そして、最後には、各学年の合唱、全校合唱で締めくくられた。3年生の代表のお礼の言葉にも、さすがは3年生と思える立派な中身のある挨拶であったし、後輩達からも気持ちが伝わるスピーチが届けられた。1年の終わりであり、新たなスタートとなるこの時期だが、生徒の成長を感じる時間だった。そして、そんな姿から、新たなやる気を私ももらった気がした。
    -- (本間正泰) 2008-03-08 16:17:10
  • (学年集会のスピーチから)毎週金曜日に、本校では各学年ごとの集会が始業前に行われている。その中に、各クラス代表の1分間スピーチがある。今回私のクラスの担当は、H君。4月入学当初から、何度も友達との間でトラブルを繰り返し、私も何度となく話しをしたり、保護者を交えての関わりをした生徒だった。3学期に入り、少しずつ落ち着きが感じられるようになり、表情にも柔らかさが出てきた。すると、友達関係のトラブルも自然と減ってきた。一時は私との関係もよくなかった時があったけれど、今では穏やかに話ができる関係に戻ってきた。そんな彼がスピーチで次のようなことを話した。「入学式の日に、担任の先生がつながりを大切にしたいと言われたが、初めはピントこなかった。でも、1年を終わってみれば、ようやくわかってきた気がする。今では、クラスのみんなと助け合えるようになってきた。2年生でも、人のつながりを大切にしたい。」と話した。それを聞いて、本当にうれしかった。H君の成長を感じた。
    -- (本間正泰) 2008-03-08 17:07:10
  • 昨日、3年間担当してきた学年の卒業式がありました。卒業証書授与の呼名では、出席生徒全員の「はいっ」という返事がはっきりと聞こえるすばらしい式でした。そして、保護者と教員の花道で見送りです。その後、生徒企画によるお別れの式がありました。大きな声で「旅立ちの日に」を歌ってくれました。「素直なんだけど言わなきゃやらない学年」とずっと思ってきたのに、最後の最後に自分たちでやってくれました。この学年を3年間担当してきて本当によかったなあと思わせられる一日でした。
    -- (中原 衛) 2008-03-15 19:06:25
  • (クラスの解散まであと数日)24日に本校の修了式が行われる。つまり私が担任する1年2組の解散の日となる。最後の学活では、生徒一人ひとりの「1分間スピーチ」を設けた。すると、1年間の思い出と同時に、クラスの居心地の良さや、みんなにお世話になったことを「ありがとう。」と締めくくる生徒も多く、名残惜しさを感じるようになった。その後、クラスの黒板に「解散まであと○日、最後までよろしくお願いします。」とか。「先生1年間ありがとうございました。」などのメッセージを書く生徒も出てきた。何だかうれしくなってくるのだ。最後の大掃除も、いつも以上に一人ひとりがよく動いていた。担任として、これが私が1年間取り組んできたことの評価なのだと、考える時がある。本当に有り難いと思う。
    -- (本間正泰) 2008-03-21 23:23:48
  • 2学期の文化祭の時にクラスで出店した模擬店の利益が4000円になりました。ホームルームでお金の使い道を何度も話し合ったのですが、結局決まらないまま終業式も間近になってしまいました。そこで、生徒に1人120円ずつ配付することにしました。「ジュースくらいは買えるかな?」と一人一人に手渡しました。A君がお金をじっと見つめて「すげえ。俺、このお金はずっと使わないで記念にとっておくんだ。」と嬉しそうに言いました。他の生徒たちもうなづいていました。私は、「その言葉嬉しいなあ。」と言いました。自分たちが力を合わせて成功させた模擬店での120円は、金額ではない彼らにとって宝物になったのだと思いました。

    -- (染谷敦子) 2008-03-22 23:24:41
  • (感謝のお手紙に感謝)3月24日無事に修業式も終わった。1年2組の担任としての責任を自分なりには果たせたかなと感じている。毎年毎年生徒の顔ぶれも変わり、新たな気持ちで過ごさせてもらい、そして迎えた最後の修業式。今年は久しぶりの1年生の担任ということもあって、楽しく過ごさせてもらった。もちろん様々なトラブルもあったけれど、その度に話し合いをしたり、個別に向き合って話を聞いたりと できるだけ時間をかけて生徒と向き合うことを意識した。そのせいか、最後の学活で最後の学級通信を読んでいると、何だか情が入ってしまい、思わず涙があふれてきた。それだけ思い入れが入った1年間だったのかなと思う。そして、最後の挨拶をした後、数人の生徒が近づいてきて、おもいおもいのお手紙を渡してくれた。特に何をしたわけでもないけれど、有り難いなと感じた。1年間私なりに頑張ったご褒美だと思って、この手紙を励みに、また来年度も頑張ってみようと思う。
    -- (本間正泰) 2008-03-25 18:14:23
  •  別室登校をしていた生徒の就職が決まった。1年生のときに転校してきて以来、あまり本校になじめずに、今年度も4月に数回教室に来ただけで、あとは別室登校を繰り返していた生徒である。
    この生徒(女子)は早くから働きながら定時制高校に通うと決めていた。しかし、話しかけてもずっと、「うん」とか「別に」とかの返事しか返ってこなかった生徒である。まあ、返事が返ってくればいい方で、無視されることも多かったが…。
    それが、3月になり、ハローワークの紹介で職場の面接を受けてからはどうだ。
    電話をすると、「はい。分かりました」「○時に△△ですね。祖母にもきちんと伝えます」といい返事が返ってくるではないか。
    別室でも定時制高校の入試に向けて勉強を頑張りだした。卒業式後も、別室に通い勉強を続けていたのである。
    今日、その子の採用通知が届いた。あとは31日の定時制高校の合格発表を期待しながら待っているところである。
    子どもたちはきっかけがあれば大きく変わる。それに対して私たち教員のできることはなんと小さいことか。しかし、自分のやっていることのうち何かがきっかけになればと思って、これからもこの仕事を続けていきたいと思っている。
    -- (中原 衛) 2008-03-27 19:03:45
  • (子供はエンターティナー)中1の息子が野球部でお世話になっているM先生の送別会が開催された。私の母校でもある中学で12年間も体育教師としてまた、野球部顧問として活躍され、大勢の生徒がお世話になり、熱血教師でもあったので保護者や卒業生までもが、先生の送別会に顔を出していた。私も同じ中学の教師の立場にあるだけに、何となくうらやましくも感じた。それでも、厳しい指導で有名で、最後の生徒たち一人ひとりからのお礼のスピーチは、先生から受けた厳しさと優しさの指導に対しての温かいお礼の気持ちをうまく伝えていた。中でも一番よく怒られたO君は、今まで抑えていた感謝の気持ちを伝えながら、途中から感極まって涙が止まらなくなり、周りで聞いていた私たちまで涙を誘った。グランドでは時には鬼のような監督も、その時にはさすがにぼろぼろ涙を流されていた。出会いがあって、別れがある。仕方ないことだけれど、そんな時にきちんと思いを伝えあえられる教師と生徒の関係に いいものだなと改めて感じた。
    -- (本間正泰) 2008-03-30 18:32:47
最終更新:2008年06月28日 20:51
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