453 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 20:50:41 ID:MzLcSsPu
闇「おい、種…」
種「…?」
闇「話があるんだがな」
種「っふ…こう見えて忙しいのだがな」
闇「ほざけ…他に聞かれたらまずい、来い」
藤岡「…やけにシリアスな顔して何だ?」
種「あァ…土曜の話か?」
闇「他に何がある」
種「くく、ククク…''最強の使徒''、ついに目醒めるか」
闇「あぁ…紋章をヨリシロとする、我らが神の器」
種「待ちわびたぞ…!!」
闇「…だが、だ」
種「…」
454 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 21:16:57 ID:MzLcSsPu
闇「今更隠す気もないが、破壊神-クラッシャー-さんからの情報だ」
種「内密者、ねえ…
そういえば先日、籠の鳥を一羽放した…」
闇「…ほう?あれをそう仕向けたのは貴様本人だったろうに。
何の気まぐれだ?ただの気まぐれにしては、少し事が過ぎるんじゃないのか」
種「情報のシャットアウトはしておいた、おそらく問題は無い…
組織のトップたる者が勝手な振る舞いをしたことは謝罪するよ。
…なァ、闇」
闇「あ?」
種「…俺は、いずれ次の王が座すべき場所を守るべく、敵を屠り去ってきた。
…それこそ、何もかも擲ってな」
闇「…」
種「だが…王はあいつだ。
返り血で汚された玉座。
純粋無垢な王にそれが果たして似合うのか?
血の臭いを嗅がせてはいけないのではないか?
…最近になって、俺はわからなくなったんだよ」
闇「…ふん、まわりくどい。そんな言い回しをするぐらいなら
『佑介のために平和にいきたい!
優しいあいつに血なまぐささは似合わない!』
ぐらい言ったらどうだ?ん?
牧歌的な総統様、か。こりゃあいい、新しいぞ…くく…」
種「ふん…戯言だった。さっきの話を続けてくれ」
闇「……カカカ…」
455 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 21:30:24 ID:MzLcSsPu
闇「閑話休題、クラッシャーさんからの話だが…
元老の奴ら、かなり急いている様子だぞ」
種「ふん…だろうな。泰寿もそれらしいことを匂わせていた」
闇「あの老人共、佑介が後継者だと気付きかけている。
確証は無いが、我々の雰囲気から薄々は…といった感じだ」
種「まぁ、いずれ感付かれるとは考えていたがな。
そちらから東に漏れる線は無いと考えて良いが…
騎手の希望たる佑介と、元老入りも噂される穏健派の矢作…
イガグリとしては、今紋章を獲られるとまずい。
奴ら、全力で潰しにかかる気だろう」
闇「…''元老の子''はなんと?」
種「泰寿か?くく…いつも通りだ、狂っていたよ。
剣の力を見せ付けたいそうだ」
456 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 21:54:46 ID:MzLcSsPu
闇「他にも…音無、最強、長浜のおっさん…
紋章の常連ばかり、錚錚たる面子だ」
種「…俺らのとるべき手段は?だな」
闇「負けの一芝居をうつか?刻印が暴れたふりでもして…カカ…」
種「っふ…そんなものはどこぞのファミレッサーの専売特許だ」
闇「クク…なら、スローでわざと下げるか?
男色に気をとられる風を装うか?
ドリンクの副作用の所為にするか?
…それとも、本気で獲りにいくか」
種「ふふ…本当、個性的な奴らだ…愛でるに値する。
…カムフラージュには、それが一番かもしれん」
闇「俺達が本気でやっている風に見せさえすれば…
あちらとしては、佑介が後継者かどうか怪しくもなるだろうしな」
種「もし神の器が負ければ、本番の佑介のマークはゆるくなり、やりやすい…
もし俺達の本気を退けてまでここを勝つようなら、いよいよ紋章も近い…
結局、全ては良い方向に帰結するわけだ」
457 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 22:05:47 ID:MzLcSsPu
闇「にしても、クックッ…」
種「どうした?」
闇「いや、素敵なライダーが一堂に会したもんだ」
種「馴染みの奴ら、東からは5点に禿、生意気な佑介の同期か…
頭がおかしいおじさんとか、俺を小馬鹿にした発言を続けているらしいな…信じがたい…」
闇「…」
種「何か言えよ闇ィ…」
闇「楽しみだ」
種「あァ…」
藤岡「二人でトイレの個室入ったまんま出てこないぞ…」
福島「ふんふ、それはそれは…」
最終更新:2009年11月23日 18:29