一週間後
隼人「だいぶ思い通りに体が動いてきた」
ロー「効果が出たんだろう、データ的にも確実に回復傾向にあるな」
船員「船長、大陸に到着したようで、街がありますよ」
ロー「そうか、じゃあ上陸しよう・・・来るか?」
隼人「おう、行く」
幻次「私も同行しましょう、みなさんはお休み下さい」
光「おう、そうさせて貰うわ」
買い出し班A「ロー、隼人、幻次」買い出し班B「海斗、剛、仁」
隼人「へー・・・医療器具か・・・」
ロー「それは船にある、用があるのは薬品だ」
幻次「かなりハイテクですね・・・これは安心だ」
隼人「ここって・・・」
幻次「ええ・・・ボルス王国」
ロー「今は世界連盟加盟国だ、国王のリーン・ガイは副幹部の座にある」
幻次「おや?今はガイに戻っているのですね・・・彼女は元気なのでしょうか」
隼人「ちょっと探してみるか」
ロー「寄り道なら構わんぞ、人探しならクルー共を呼ぼう」
幻次「助かります、隼人さんはローさんと一緒に居て下さいね」
幻次「聞こえます?隼人さん」
隼人「おう、聞こえてるぞ」
幻次「発見しました、恐らく医療器具屋付近に裏通りがございます、そこを入ってすぐの所に」
隼人「了解」
隼人「・・・リン・・・・なのか?」
幻次「恐らくそうだと思われます・・・ただ酷い物で」
ロー「おーおー・・・随分やられてるな・・・そんで?お前が脱がせたのか?」
幻次「残念ながらそういう趣味はありませんよ、下着にカーディガン一枚とは、この真冬に彼女は何を考えているのか」
ロー「まあ話は後にしよう、お前ら、この子船に連れてけ」
船員「了解でーす」
船室D(医務室)
ロー「このお嬢さんと知り合いか?」
隼人「ああ、前にちょっとな」
幻次「具合は?」
ロー「外傷があるくらいだ、顔と腹部のアザ、出血が酷い、それ以外は大丈夫そうだ、気絶してるだけだから命に別条は無い」
隼人「彼女は元ボルス国王の娘だ、前もガイに国を乗っ取られていたんで協力したんだが」
ロー「半年前・・・連盟に加盟するのを拒むと当時の国王「リン」は言った、しかし国民には加盟した方がいいと考える反乱軍がいた」
ロー「そして4ヶ月前、反乱軍と国王軍は戦争になり、反乱軍は勝利、国王には反乱軍のリーダー「ガイ」がなった」
幻次「じゃあ彼女はなぜ怪我を?」
隼人「・・・それは直接聞いた方がいいんじゃないか?」
ロー「何があったかは知らんが古傷も沢山あるし・・・多分主治医には絶対安静を言い渡されていたと思うんだ・・・余程の事があったな」
翼「あ・・・リンさん」
隼人「おお翼・・・」
ロー「オペ中だ、入って来るな」
翼「あ、サーセン」
リン「・・・‼‼‼‼」
ロー「落ち付きな王女様・・・いや、元王女様か」
リン「船・・・?」
ロー「海賊船だ、別にさらった訳じゃないから大丈夫だ」
リン「どうして・・・助けてくれたの?」
ロー「・・・あんたに借りがあるからだ、なくても怪我人、病人は誰でも助けるのが俺のポリシーだが」
リン「え・・・初めましてだと思っていたんですけど」
ロー「一年前・・・ノア王国でお会いした」
リン「まさか・・・奴隷の・・・?」
ロー「そうだ・・・まあ・・・何があったか・・・俺とそいつらに話してくれねえか?」
リン「隼人さん・・・幻次さん・・・」
隼人「よう・・・」
幻次「御機嫌ようリンさん・・・」
リン「・・・今日・・・ガイに挑んだんです」
ロー「あんた・・・自分の体分かってんのか?俺が見て来た患者の中で一番体が弱い、戦闘なんてもっての外だぞ?」
リン「このままじゃ行けないと思って・・・」
5時間前
部下「ガイ様、元国王軍に王宮まで侵入されました・・・」
ガイ「どれくらいの人数だ?」
部下「おおよそ50人、こちらは城に残っているのが100人程」
ガイ「フフ・・・王女だけここにお通ししろ、それ以外は殺して構わん」
部下「かしこまりました」
リン「何で・・・私だけ」
ガイ「お前だけは・・・俺の手で消しておこうと思ってな」
拳
リン「危ない・・・」
ガイ「刀何か持っても俺には勝てないぞ?」
リン「そんなの分かんないじゃん」
ガイ「分かるとも・・・あんたの体の弱さくらい・・・ここまで走って来るのだってやっとだったんだろ?」
正拳‼‼‼
ドス‼‼‼
リン「ガハ・・・ハァ・・・うぅ」
ガイ「たかが一発のパンチでダウンするような者が・・・国王に立て突くような事はしないこった」
リン「そういう・・・訳には」
ガイ「ハァ・・・仕方が無いなあ」
乱拳‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼
ガイ「このラッシュを耐えきれるか?」
ズドドドドドドドドドド‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼
リン「・・・・・」
ガイ「ったく・・・殴るのも楽じゃ無いんだぞ・・・」
リン「えい‼‼‼」
ガイ「殺すのは今度にしよう、しばらく拳で眠れ」
破拳‼‼‼‼‼‼‼‼‼
ボコ
リン「痛っ・・たい・・・」
隼人「テメェ・・・何すんだ」
ロー「悪い・・・恩人だが少しカッとなっちまった・・・」
幻次「・・・?」
ロー「お前らが一番ムカつく事って何だ」
幻次「・・・?」
隼人「・・・?」
ロー「俺に限らず医者にとって最もやってはいけない事、それは命を粗末にする事だ・・・」
ロー「こいつらに連絡して助けて貰う事も出来た筈・・・あんたは多分迷惑どうこうと考えただろうが俺らに取っちゃそれが一番の侮辱だ」
リン「・・・」
ロー「今後あんたがそんな事にならない為に・・・今からそいつを締める、海斗、文句あるか?何覗いてんだ」
海斗「バレてたか、いやー女の子が下着だっていうから洋服買って来てやったんだよ、ほら」
リン「ありがとう・・・ございます」
ロー「文句あるのか?」
海斗「文句があった所で意見変えないだろ?付き合うぜ」
隼人「・・・俺も」
ロー「あんたもいい加減にしてくれ・・・」
隼人「1日30ならいいんじゃねえのか」
ロー「・・・・気の強い患者だ・・・まあいざ危なくなったらお取巻きの皆様に助けを求める、これを約束するなら連れて行こう」
剛「俺らも収穫があったぜ・・・幹部共は全員連盟本部に居る為国王を守る兵は下っ端が60人くらいいるだけだとよ」
仁「さーて・・・行こうかね」
上陸班「ロー、海斗、剛、隼人、仁」
幻次「船番はお任せ下さい」
光「王女様も見とく、安心して暴れて来い」
翼「仁さん、大砲も何とか作っておきます」
仁「おう、よろしくな」
ロー「そもそも俺だけじゃ無くノアの奴隷を解放した女王を殴るなど・・・会ったら原型残らないほど蹴り潰してやる」
隼人「いつもこうなんですか?」
海斗「いや、荒れ方が半端ねえ」
剛「らしくないな」
最終更新:2012年04月12日 10:10