ロー「・・・お前ら・・・サンライズ島って知ってるか?」
隼人「サンライズ島・・・?」
ロー「俺の生まれ故郷だ・・・唯一世界連合によって消された島だ」
時は10年以上前、太回洋に浮かぶ小島「サンライズ島」
ここには世界的犯罪者でありローの父親、サルバレート・サーモが滞在していた
彼は医学で世界をおさめたが、大監獄アームテルから唯一脱獄した男として知られている
もう一度捕えようとしたが中々捕まらず、ついに強行突破しようとしていた
その方法とは・・・軍艦五隻により島ごと彼を吹き飛ばす計画
ズドーーーーーーーーーーン‼‼‼‼‼‼‼‼‼
ロー「な・・・に・・・?」
サーモ「ロー・・・大丈夫だぞ・・・お前・・・俺が作った潜水艇で逃げろ」
ロー「え・・・」
当時過疎化が進んでいたサンライズ島には老人、子供がそれぞれ20名程しかいなくて
ローもその一人だった
サーモ「俺は・・・生まれ育ったこの島で生涯を終わろうと思う」
ロー「何で・・・何で一緒に来てくれないの」
サーモ「いいかロー・・・人間には寿命って物がある・・・お父さんはもう寿命なんだ」
ロー「嘘・・・だって・・・あれ」
サーモ「お前・・・診察書見たのか・・・?でもあれを理解出来たのか」
ロー「だって勉強したもん・・・まだ直るんでしょ?じゃあ島の外で治療したらいいじゃん‼‼」
サーモ「・・・俺が逃げれば・・・被害者が増える一方だ・・・お前の病気を治したことで・・・俺の目標は達成した」
ローは生まれた時から大きな病に掛かっていた、それまで公務員だったサーモは
職を降り、医学を研究し、1ヶ月前、遂にローの病気を治すことに成功したのだ
サーモ「もう一つ夢があった・・・それは海賊になる事だ」
ロー「でも海賊って・・・悪い人なんでしょ」
サーモ「いいか?・・・海賊が悪いのは町を襲うからだ、俺がなりたいのは海を自由に航海し、法に縛られないで生活する事」
サーモ「お前に・・・その夢を託す・・・この間の手術の時・・・お前に俺の・・・紫炎を投入した・・・俺はもう限界なんだ」
ロー「でも俺橙炎なんでしょ?」
サーモ「俺が見つけた医学だ・・・この先・・・サルバレートの名は捨てろ・・・そうすりゃ俺とお前の関係は無くなる」
ロー「・・・なら・・・力ずくで父さんを連れていく」
サーモ「・・・」
ドン‼‼‼‼‼‼‼‼‼
ロー「う・・・」
サーモ「悪いなロー・・・お前は・・・生きろよ」
ロー「こうして俺は意識を失ったままサンライズ島を出た・・・勿論戸籍は持ってたから世界連合には俺が逃げた事はばれてる」
海斗「・・・」
隼人「そんな・・・」
サンライズ島壊滅事件より一週間後、ボルス王国王宮
国王「何?ガキ?」
部下「はい・・・森で見知らぬガキが見つかりまして・・・捕えてありますが・・・どうしましょう」
国王「そういえば・・・ノアの貴族から奴隷が欲しいと言われてたな・・・そのガキ回せ」
部下「しかし・・・子供ですし」
国王「じゃあこの国の民を送るのか?・・・」
部下「・・・了解しました」
ノア王国一等地
貴族「貴様か・・・奴隷と言うのは」
ロー「・・・」
貴族「では早速家事をして貰おうか」
ロー「俺はノア王国の貴族の下で奴隷として十年生活した」
剛「そうだったのか」
ロー「たまたま・・そこの家に生まれた子・・つまり貴族の子・・・それが海斗だ、俺と同い年だな」
海斗「・・・」
ロー「俺は奴隷なのに海斗にいつも助けて貰ってた、そして俺と海斗が18になった一年半前、ボルスの王女がノアの隊員に救われた」
ロー「そのことで国中で騒ぎになったんだ、俺はそれに便乗して当時俺と一緒に奴隷になってた奴らを船員として海に出た」
ロー「その時に海斗が船に居てな・・・一緒に海賊を始めた・・・その時貴族と世界連合で情報をやり取りした結果」
ロー「俺がサンライズで死んだサルバレート・サーモの息子である事が分かり賞金首になった」
ロー「半年後、アームテルを襲撃してな、それで海斗にも懸賞金が付いた、そして既に賞金首だった剛を仲間に迎え」
ロー「隼人が飛んで来た・・・そんな感じだ」
ロー「脱走した際に俺らに船をくれたのも、しばらく守ってくれたのもボルスの王女様だ、顔は隠してたから分からないけど」
海斗「・・・・」
仁「奴隷・・・ノアにそんなのがあったとは」
ロー「多分知っているのは国の上層部と貴族のみだったんだろう、新次が国王に付いた時に全員故郷に返されたらしいが」
ロー「恐らくだが今、船員は全員殺されているが幻次君は殺されてないだろう」
隼人「どうして?」
ロー「連盟は海賊の抑制として公開処刑をしたがっている、船員は賞金付いてないからさっさと殺したんだろう」
隼人「なら連盟本部に向かわないと」
海斗「いや、しばらくはアームテルに収容される筈だ、すぐに公開処刑とはならないだろう」
ロー「王女様は?」
光「森にとりあえず医療器具と共に」
ロー「おう、すまんな・・・じゃあすぐにでも出港しよう」
剛「こんな時に悪いんだが船・・・沈んだんだろ」
海斗「そう・・・だったな」
隼人「剛さん・・・どうにかなりませんか?」
剛「俺は直すの専門だ、そもそもこれくらい有名になったなら大きい船が欲しい所だな」
光「とりあえず翼が幻次を乗せた船に乗ってる、だからすぐどうこうって事にはならないんじゃないかな」
隼人「そうか、幻次には翼が付いてる、俺らは強靭な船で後から追いかけよう、それでいい筈だ」
ロー「そうだな、リトル・リゾートに大きな造船ドックがあった、そこに行こう」
剛「まあ・・・そこの小舟使ってくか」
リトル・リゾート
船大工「そうですか、日数、値段、形とかはこのカタログを参考にしてくれ、確実に買うならしばらくドックにあるホテルに泊まってけ」
ロー「すまんな」
隼人「暇だしちょっとドックの中見て来るわ」
隼人「あ・・・カイザー・・・?」
カイザー「ん?・・・隼人じゃねえか‼」
隼人「お前なんで造船ドックに・・・」
カイザー「俺も世界連盟の件で国を抜けたんだ、その後ここにいる」
隼人「そうか・・・お前船作れるのか?」
カイザー「ハハ♪お前には言って無かったもんな、俺は船大工世界No.1の男に育てられたんだ、育ての親みたいなもんだ」
隼人「まさかその人って・・・バミューダ・・・?」
カイザー「そうだ」
バミューダとは3年前、世界を破壊する古代兵器を作ったとして死刑にされた船大工だ
その後妻によって古代兵器を作ってはいなかった事が明らかになったが・・・
今から4年前、船のデザインと機能性を審査する大会で圧倒的な実力で優勝した男だ
最終更新:2012年04月12日 10:11