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114話「傷心」

隼人「ここか?」

イブン「俺が保護しておいた」

恭介「じゃあ・・・入るぞ」

イブン「それは出来ん・・・」

遼「何でだよ‼」

イブン「彼女は今話せる状態に無い、自我が崩壊してっからな」

恭介「???」

翼「・・・?」

仁「どういう事だ?」

隼人「まあ・・・分からん事も無いがな」

遼「???」

葵「分かりませんか?・・・」

隼人「実の母が死に、自分は誘拐され、その上恐らく脅迫されたんだろうな・・・金出せとか」

恭介「10歳の少女だぜ?・・・体がおかしくなっても仕方ないだろ?」

遼「誘拐?・・・家でじゃねえのか?」

イブン「貴族の子だぞ?・・・初めからそんな訳ないだろう・・・気付いてたのは二人か」

遼「まあ・・・俺らとは背負ってる悲しみの量が違うからな、こいつらは」

恭介「まあな・・・お前ら二人色々抱え過ぎだからな」

葵「そんなこと無いですよ」

隼人「やめとけ葵・・・抵抗すればするほどそうだと思われるだろ」

イブン「とにかく、俺には心を開いてる、連れて来るから待って・・・」

ガタン‼‼‼‼‼‼


イブン「ちょ・・・松山君・・・」

仁「任せてやってくれないか?・・・あいつに」

恭介「いざとなりゃ無理矢理でも俺が捕まえる、隼人は放っておけないんだろう・・・」

遼「だろうな・・・リンの時や葵のアームテルの時もそうだったな」

イブン「大丈夫なんだろうなあ・・・」




?「・・・‼‼?」

隼人「慌てるな・・・ノアから来た者だ」

?「あ・・・ハァ・・・」

隼人「事情はある程度イブンから聞いた、好きだったのか?母親」

?「はい・・・」

隼人「そーなのか・・・でもよお、母は死んだけどお前は生きてんだぜ?・・・死んでいる感じじゃ勿体ないぜ」

隼人「第一親も悲しむぞ?・・・お前に出来るのは生きる事じゃねえのか?」

?「何者ですか?・・・あなた」

隼人「俺か?・・・俺は無法者だったんだけどダチの有難味を知って帰って来たかっこ悪い男だ・・・」




イブン「おお・・・」

隼人「そうだ・・・名前聞いてないな」

?「あ・・・ウルク・ユノと申します・・・」

恭介「任務完了だな」

遼「へぇ・・・」

葵「よっし終わり‼‼」

翼「そういう軽はずみな事言わない方がいいですよ、連れ帰って終了ですから」

仁「だな・・・‼‼」

シューーーーーーーー


隼人「毎度お馴染み催涙ガスじゃねえか」

瞬身


ドン‼


隼人「何で広場に・・・壁が・・・」

ドサ




?「フフフ・・・すまんね・・・その娘を渡す訳にはいかないんだよ・・・はーやとくーん・・・」








隼人「・・・‼」

遼「気付いたか・・・?」

恭介「ここはまだシンク跡・・・前にレルと戦った時に遼が入ってた牢屋らしい」

葵「それと、ターゲットとイブンさんがいなんですよ」

翼「まあ普通に考えればその間に奪われたというのが普通でしょうね」

仁「ったく・・・油断発言してたから」

?「順を追って・・・説明しよう」

隼人「何者だ・・・まあ奇襲して来た奴だろうな」

?「フフフ・・・私の目的はあの子の目なのだよ、冥土の土産に教えてやる」

仁「変な奴だな・・・」

?「まずは自己紹介からだな、雨乞所属の西田と申す、あの子の目は一族特有の全てを見透かす特殊な物だ」

西田「故に今まで各国の国王に利用されて来た、そして三か月前ノア王国にやって来たという訳だ」

隼人「雨乞の残党だったのか・・」

西田「残党とは失敬な・・・雨乞がガーゴ含む世界連合の壊滅で終わったと思うか‼まだこれからだ」

西田「私はガーゴと同格の五幹部の一人だ、今後雨乞が上がる為にはその目が必要不可欠なのだよ」

部下「西田様・・・別室にて匿っていたユノが・・・脱走しました‼」

西田「何‼?こいつらと同じ様に手錠と檻で拘束していた筈だ」

部下「手錠は無理矢理外したそうです、証拠として皮膚片が見つかりました・・・牢ではなく窓から脱出したようで・・・」

西田「しかし・・・何人もの護衛が付いていた筈だ」

部下「ですので後を追っていますが今さっき連絡が途絶えました・・・邪魔が入った可能性があります」

西田「ち・・・私も探しに行く‼」

隼人「案外あいつ計画通りに物事が進まないと駄目なタイプかもな」

遼「安心している場合じゃないぞ、脱走したあいつに逆上した西田が何をするか分からんぞ」

恭介「葵、ダイナマイトで手錠を爆破しよう、無理はかかるが言っている場合じゃねえ」

葵「それが・・・出所直後で補充できていないんです、あるのは大きいのが一つに小さいのが二つです」

葵「牢を壊すには大きい方を使わないと出来ません・・・」

隼人「分かった・・・なら葵、翼とお前を解放しろ」

翼「僕‼?・・・牢切るの時間掛かりますよ」

隼人「なら尚更速く爆発しろ・・・でかいので遼と恭介と仁のを爆破出来るか」

葵「出来ますが・・・それでは隼人さんが残りますよ‼?」

隼人「俺なら時間は掛かるが自分で抜けられる、急げ」

葵「了解しました‼」

ズドーーーーーン






①「ユノを発見、追撃を許可して下さい」

②「よかろう・・・迎撃開始だ‼」

③「俺達三人であの少女を捕まえるなど・・・簡単もいい所だ」

ユノ「来た‼」

①「気付いた所で遅い‼」

ズバ‼‼‼‼


②「な・・・」

③「に・・・」

①「お前ら‼・・・ち・・・誰だ‼?」

幼い少女を殺人武器を使って追いまわすとは・・・


①「貴様まさか‼・・・」

ズバ‼‼‼





隼人「うっし行けそうだ」

ガチャ


仁「すげーのな」

翼「こっちも行けます‼」

炎獄辻斬‼‼‼


バキ‼‼


イブン「お前ら、急いだ方がいいな」

恭介「お前何処行ってたんだよ‼」

イブン「ちょっと隠れてた、ユノの居場所をつきとめたんだがさっきからウロウロしてる、恐らく襲われてるぞ」

イブン「今西田って奴も向かってる・・・急げ」

隼人「先行くぜ」

瞬身






ユノ「あ・・・ありがとうございます・・・」

?「いえいえ・・・どうやら同士が絡んでいそうだったので一応・・・では失礼する」

バサ




西田「ったく・・・馬鹿共は誰にやられたんだかなあ・・・ユノ‼‼」

ユノ「西田‼」








隼人「ち・・・もしもしイブン?」

イブン「何だ隼人君、もう付いたか?」

隼人「ああ、この場所で間違いないのか?・・・誰もいないぞ」

イブン「だろうな、すでに俺のレーダーから消えてる・・・逃げられたな」

恭介「くっそ・・・」

仁「追いついたぜ・・・速えな・・・」

隼人「ああ・・・とにかく急いで連れ帰らねえと・・・」

遼「雨乞がまだ生きてたか・・・」

仁「雨乞って何だ・・・?」

恭介「何年か前に俺らが壊滅させた組織だ、トップは世界連合のガーゴって話だったんだが・・・どうやら違うようだ」

葵「・・・隼人さん、国王から手紙です」

隼人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・引き返して来いだとよ」

翼「何でですか‼?」

隼人「さあ・・・詳しくは追って説明すると書いてある」

仁「まあ国王命令だしな・・・一旦戻るしかないか」

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最終更新:2012年04月26日 18:57
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