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139話「MORALバングル」

リーク「なあ、頼み聞いてくんねえ?」

恭也「あ?なんだよこんな時に」

リーク「いやー・・・俺も詳しい事は聞いてないんだけど・・・」

天馬「え・・?」




オード王国の南側にある大きな屋敷


天馬「へえ・・・凄いねえ」

恭也「お前とはどういう関係なんだよ」

リーク「さっきチラシで見たんだ、話だけでも聞きに行こうぜ」




?「よくいらっしゃいました・・・こちらへどうぞ」

エル「ボスの城野浄だな?」

浄「ええ、では内容についてですが・・・」

シュ‼


浄「エル様・・・いきなりなにを・・・」

リーク「何だよ‼落ち付けって‼」

天馬「どうしたの・・・エル」

エル「本当の名を名乗りな・・・浄は俺と旧友だ、名前を聞いて分からねえ筈がない」

浄?「さすがはMORALボス直属ですね・・・面白い」

恭也「偽物なのか・・・?」

リーク「幻覚じゃねえぞ」

天馬「そうか、リークも幻術使えるもんね」

浄?「私の本名は三上幻次、現在「憑依」という手段で乗り移っています」

エル「憑依・・・たしか修羅の道を通った者のみに授けられる他人に精神だけ乗り移る能力・・・」

エル「そして三上幻次は俺が天馬と会った頃にノアで行動隊員に逮捕された男だ」

天馬「え・・・じゃあ囚人?」

幻次「そうですね、牢に入っていれば自分の体を心配することなく憑依できるんですよ」

恭也「そろそろ本題に入ろうぜ・・・っていっても城田浄じゃねえと分かんねえか」

幻次「いえ、彼の精神も私が制御していますので分かります・・・私の体とも対面して頂きましょうか」

ヒュ


幻次「どうも♪」

天馬「青髪・・・?」

幻次「私がやられたのも丁度あなたと同じ赤い髪の少年でね・・・あ、同い年ですが・・・」

リーク「んでよお・・・何の用なんだ?」

幻次「ここはマフィア「情火組」今戦力争いで若干押されている様で、精神世界で浄さんが私へ助けを求めたのです」

幻次「私がいれば十分といいたいのですが戦闘直後で負傷の身なのです・・・報酬は弾みますので是非お力添えを・・・」

エル「せっかくだ、MORALバングルの効果も試してみりゃいいじゃねえか、勿論ボス判断だ」

天馬「お・・・俺かよ‼‼」

恭也「ボスの言う事に従うまでです」

リーク「天馬が決めてくれよ、付き合うぜ」

天馬「でも・・・困っている人がいたらやっぱり見捨てられない・・・本当は戦闘なんてしたくないけど・・・手伝わせて下さい」

幻次「助かります、報酬の件は戦闘後という事で、では至急作戦会議に入りましょうか・・・お1人参加下さい」

エル「俺が出る、お前らはバングル試しとけ」

幻次「バングル・・・面白いですね」





幻次「まずはこちらをご覧ください、敵陣の見取り図です」

エル「地下か・・2階までな」

幻次「地上から入るにはこの唯一付きでた部分から入るしかない、こんなの飛んで火に入る夏の虫ですよ」

エル「だな、掘って横から入るのが一番いい気がするが・・・」

幻次「さすがですね、しかし一つ見落としています、横から行った場合この横の壁・・・多少なりとも影響が出るのでは?」

エル「おお、地下一階の東側はコンクリじゃなくて土なのか・・・逆に突き出ている部分は逆の西側だから囮作戦かな?」

幻次「そうですね、一応それを考えています」

エル「そもそもここの軍隊はどれくらいいるんだ?」

幻次「向こうがだいたい100、情火組は20です」

エル「20‼‼?崖っぷちじゃんか」

幻次「ええ・・・ですから起死回生のチャンスなんだと彼はおっしゃっていましたよ」

エル「なるほどね・・・決行日はいつにする?」

幻次「あなた方にお任せ致します、いつでも準備は出来ていますので」

エル「明日の夕刻がいいと思うんだ、一番人間が気が緩む時間帯だと言われているからな」

幻次「私も同感です、しかしつい先日まで戦闘経験もなくダメダメの彼が・・・戦力になるのでしょうか?」

エル「お前知ってるか?玄野武斬という男」

幻次「知らない方がおかしいのでは?・・・この近辺で最強を誇るチームの統率者・・・あなたが捕まえたのでしょう?」

エル「世間には発表してねえけど実際に捕まえたのは俺じゃねえ、天馬だ」

幻次「冗談を・・・」

エル「事実だ、それだけでも充分役に立つと思うがな」

幻次「まあいないよりはマシだとは思います・・・それに松原恭也の戦歴は聞いています、今回の件宜しくお願いします」




天馬「ハァ・・・」

リーク「天馬・・・大丈夫かよ・・・一時間ぶっとうしだしそろそろ休んだら?」

天馬「うん・・・完全にガス欠」

恭也「ボスはお休み下さい、俺が何とかしますんで♪」

リーク「さて、俺もまだまだだしな、この炎の使い方がイマイチよく分かんない」

天馬「凄いね二人とも・・・まだ動けるなんて」

恭也「俺は今まで色々やってきましたしね♪」

リーク「一応俺もスポーツ選手だしな、体力には自信あるしな♪」

エル「お前ら、明日の夕方に決まった、ん?天馬は寝てんのか」

天馬「起きてるけど・・・ずっとやってたからさ・・・さすがに」

エル(一時間炎を倍で灯してたのか・・・俺の目に狂いは無かったな)

恭也「ならまだ時間はある・・・俺が絶対役に立ちますから‼」

エル「いや、とりあえず最後のMORALリングの回収をする、お前らが付けてんのは幹部の物だからな」

天馬「そう・・・なんだ」

リーク「へえ、そんなのまであんのか‼おもしれえなあ♪♪」

恭也「テメェなあ・・・遊びじゃねえんだぞ」







オード王国北側


リーク「この辺か・・・」

恭也「そもそも気になってたんですけど今のボスはこれ使ってないんですか?」

エル「五代目は戦闘出来ないんだ、だからこの意外性のある地に隠していたんだ」

天馬「あ・・・あれじゃない?」

エル「間違いないな・・・レッドMORALバングルだ」

リーク「ん?人の気配がする・・・」

恭也「同感だ・・・」

エル「調べてみるか?」

天馬(三人とも分かるんだ・・・凄いな)




天馬「小屋‼?」

リーク「・・・おい松原、なんで銃抜いてんだよ」

恭也「何があるか分かんねえだろうが、お前も武器用意しとけ」

リーク「へいへい・・・」

エル「行け」

ガチャ


恭也「ん・・・ガキ?」

?「・・・」

天馬「うわ・・酷い傷・・・エル、手当出来ないの?」

エル「医学はかじった程度だからな・・・それに応急処置で済むレベルじゃねえな」

リーク「おいお前‼大丈夫か‼?」

恭也「ち・・・どうします?」

エル「どうするよ天馬」

天馬「決まってんじゃん‼病院に・・・」

エル「気付いたな・・・ここはアブリンじゃない・・・残念ながらそいつは出来ねえ」

リーク「そうだ、情火組には医者の1人くらいいるよな」

恭也「だろうな」





幻次「どこの誰ですか?・・・この子は」

天馬「分からない・・・北側の小屋で発見したんだけど」

リーク「無事・・・なのか?」

恭也「死んでてもおかしくないぞ・・・あの怪我にあの状態じゃ・・・」

エル「今意識が戻った様だ、命に別状はない」

リーク「そうか‼そいつはよかったぜ‼‼」



?「・・・うわ‼」

幻次「逃げなくて結構・・・とって食ったりしませんよ」

天馬「大丈夫?」

?「あの・・・ここ何処ですか?」

幻次「オード王国南にある情火組というマフィアですよ」

?「ま・・・マフィア‼?」

リーク「大丈夫だって、それよりお前どうしたんだ?」

医者「栄養失調に打撲、切り傷、骨折・・・その他数え切れない傷を負っています・・・心も含めですが」

恭也「名前は‼?」

?「うわ‼」

リーク「ガン飛ばしてどうすんだよ・・・とりあえず名前は?」

?「松山・・・桜」

天馬「まつやま?マツヤマ・・・松山・・・?」

エル「ノアの・・?」

桜「はい・・・」

幻次「ほお・・・私を追い詰めた男の中に松山隼人という奴がいましたが・・・」

桜「遠い縁があるかもしれませんが・・僕に知り合いなんて・・・」




エル「んじゃ、この赤いのは天馬が付けとけよ」

天馬「おかしいっしょ‼エルとか松原君とかリークが付けたらいいと思うけど‼」

恭也「ボスを差し置いて俺が付けるなんてそんな恐れ多い‼」

リーク「何のか知らないけど天馬がボスなんだろ?ならお前付けろよ♪」

天馬「いや、俺ボスになるとなんて一階も言ってないから‼」

エル「往生際の悪い奴だな・・・いいから付けろよ‼‼‼」

天馬「きょ・・・強制‼‼‼?」

幻次「一つ誤りたい事があります」

エル「どう・・・した?」

幻次「本体方面で異常が・・・」

天馬「どうしたんです?」

幻次「妹がピンチです、少々出ますがよろしいですか?」

恭也「あ?今から突入するんだぞ‼‼?」

リーク「いいじゃねえか、なあ天馬」

天馬「うん、いいですよ」

幻次「では失礼」

エル「じゃあ俺らは出発だ‼‼‼」

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最終更新:2012年06月11日 15:17
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