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219話「被害者部屋」

応接間


隼人「ロー・・・お前のところは大丈夫なのか?」

ロー「まあ、見ての通りだ」

海斗「笑えるだろ?一船の船長がこのザマだとはな」

リーク「それがなぁ・・・笑える状況じゃ無くてな・・・」

隼人「あれ・・・ボスバッジは・・・?」

ロー「雛には申し訳も立たねえよ」





雛沢「な・・・人が・・・死んだのか」

ロイ「うちの水野とエルのところの立風がやられた・・・お前のバッジもやられたらしいな」

雛沢「今更気にするほどの事じゃ無い」

ロー「嘘だろ・・・お前ら・・・」

隼人「な、笑える状況じゃないだろう?」

海斗「ああ・・・一切笑えない・・・」

ロー「まあ・・・とりあえずこの部屋の人間の応急処置は完了だ」

カイザー「プーッハッハ・・・の割にはお前ら沈んだ感じじゃないよな」

隼人「落ちたって仕方無いからな・・・んじゃ被害者部屋の応急処置頼めるか?」

ロー「さっきから気になってはいたが・・・その被害者部屋ってのは何だ?何処にある?」

天馬「あの部屋は・・・俺らよりも年下の人たちの部屋で・・・ノア王宮で言うと子供部屋+女部屋みたいな感じ・・・」

ロー「それが何で被害者部屋?」

エル「何か色々問題抱えた奴多いだろ?」

ロー「単純な理由だな・・・」

瑞希「確かにそうだな・・・あの部屋凄いメンバーだよな・・・」

ロイ「ノアは葵に翼、香奈、ユノ」

エル「アブリンは桜とココ」

雛沢「零鳥は唯・・・兄が亡くなったんだな」

ロー「じゃ、行くかな・・・もしよかったら隼人も来てくれるか?」

隼人「構わんが・・・何でだ?」

ロー「俺一人じゃ入り辛いんだよ」

天馬「じゃあ・・・ちょっといい?」

隼人「ああ・・・何だ?」






子供部屋(通称被害者部屋)


ロー「子供部屋って・・・結構広いんだな・・・誰もいないのは何でだ?」

隼人「みんな1人になりたかったんだろう・・・この大部屋以外に1人1つずつの小部屋がある、まあ1人ずつ見て欲しい」

海斗「ほら行くぞ、ったく・・・そもそも俺も怪我人なんだよ」




唯「な・・何?」

ロー「軽いチェックだよ・・・一応な」

唯「だ・・・だだ大丈夫よ」

海斗「一応って言ったろ?」

唯「あ・・・うん」

隼人「?」

ロー(袖が・・・濡れてる・・・ったく不器用な奴だな)

海斗「傷心お察しするよ」

唯「そういうの初めて言われた」

ロー「まあ・・・お前の内の船での立ち位置はそんなもんだ」

唯「ボスバッジ・・・どうしたの・・・」

海斗「あーそのー・・・何でもねえよ、うん、何でも無い‼」





桜「え・・・ベルって・・・あのベル?」

葵「うん・・・この肩はその時の・・・」

翼「ちょっと待て‼‼」

ガチャ


隼人「よお、お前らは元気そうだな」

葵「隼人さん・・・」

桜「それに零鳥の・・・」

翼「ローさん・・・海斗さん」

ロー「ふむ・・・お前らは・・・傷は浅そうだ」

葵「当ったり前じゃないですか‼」

隼人「頼もしくて何よりだ・・・何かあったら相談しろよな」

桜「え・・・あ・・・はぁ」

ガチャ


翼「ハァ・・・お前らは相変わらず不用心過ぎる」

葵「上手く・・・隠せたかな・・・」

桜「分かんないけど・・・人が死ぬなんて・・・まさか・・・」

葵「仁さんが・・・」

翼「気に病むな・・・と言ってももう無理だよな」





コンコン


香奈「はい?」

ガチャ


隼人「おっす・・・」

ユノ「隼人さん・・・」

ロー「何でまあ1人1人部屋があんのに葵たちもお前ら2人も何で一緒にいるんだよ」

香奈「1人で考えたいときは別々にいるけど・・・今はみんな・・・寂しいから」

隼人「んま・・・二人は大丈夫だろうな」

ロー「だな、失礼した」




ココ「ハァ・・・‼‼」

ロー「よお、カムイの妹さん♪」

ココ「医者のあなたが・・・怪我してるのね」

海斗「ハッハッハ、笑えるよな」

隼人「海斗、ロー・・・お前ら外にいてくれないか」

海斗「分かったぜ」

ロー「断る・・・こいつの治療はちゃんとする必要がある」

隼人「まあいいか・・・」

ガチャ


隼人「男が苦手なあんたが出来るかどうかは分からんがな・・・俺に相談してくれないか?」

ココ「お前・・・何なんだ・・・」

ロー「お人好しなだけだ・・・まあ不器用な奴だけどな」

隼人「うっせー・・・というのもな・・・こいつを天馬から渡してくれって頼まれてんだ」

ココ「これは・・・立風のMORALバングル‼‼‼‼?」

ロー「さっきのはそういう話だったのか」

ココ「こんなの・・・いくら何でも受け取れな・・・」

隼人「関係ねえ、お前が受け取れるか取れないか何てのは俺には関係ない、お前に渡すのが天馬が俺に課した義務だ」

ココ「そんな勝手な・・・」

隼人「勝手で結構・・・これが人付き合いってもんだ」

ロー「やっぱそうか・・・カムイから聞いた話だ」

ココ「兄から・・・何を聞いたの?」

ロー「カムイはお前と別れてからもずっと後を付けていたそうだ・・・」

ココ「‼‼‼?」

ロー「ちょいちょい見失いながらもお前の事を守っていたそうだ、まあ本人が酒入って言ってた事だから信憑性に欠けるがな」

ココ「多分・・・間違いないと思う・・・昔から嘘ついてばっかだけど友達には絶対に嘘はつかなかったから」

ロー「ずっと人から裏切られてきて人と付き合うのが日に日に減って行ったらしいじゃねえか」

ココ「ハァ・・・」

隼人「おい・・・どうした?」

ココ「格好悪いなって・・・今まで1人で生きて来たと思って来たのに・・・実際は兄に大切に守られて生きて来たなんて・・・」

ロー「よし、治療は終了だ、安静にしとけよ、俺は先行くからな」

ガチャ


隼人「さて・・・あ、忘れる所だった、これやるよ」

ココ「コピー用紙?」

隼人「ノア伝統の書物がコピってある・・・お前が今何で悩んでるかは大体分かってる・・・別にどっちにしろなんてやわな事言わないけど」

隼人「もしあいつらに身を委ねるつもりならお前自身を守る手段になるだろうな・・・まあ自分を終わらせる気なら捨ててくれ」

ココ「・・・1つだけ・・・聞いても良い?」

隼人「何でも相談しろって言っただろ?・・・何だ?」

ココ「昔の親友が殺されたんでしょ・・・何で平然としてられるの?・・・兄ちゃんが親を政府に売った時私の中には恨みしか無かった」

隼人「・・・そうだな・・・怒り、悲しみ、恨み・・・そういう感情は戦闘への邪念を生むだけだ」

隼人「嬉しさでさえ手元を狂わせるんだ・・・あいつを成仏できるのはLAWERを倒そうとして邪念のせいでやられる事じゃ無くて」

隼人「確実にあいつらを確実に倒し、超七星を救う事だと俺は考えている・・・勿論全く怒りを感じていない訳じゃない」

ココ「・・・分かった」

隼人「それから1つ訂正しておかなきゃな・・・カムイって奴は親を売った訳じゃない・・・」

ココ「どういう事‼‼?」

隼人「それは・・・本人から聞いた方が良くないか?」





ココ「・・・・・・もう・・・私・・・」

カムイ「私・・・ダメか?」

ココ「ちょっと‼‼」

カムイ「んな危ないもん持ち出してんじゃねえよ・・・何する気だったんだ?」

ココ「いや・・・その・・・」

カムイ「渡せ、お前が持ってちゃ危ない」

ココ「うん・・・」

カムイ「ハァ・・・お前ナイフで何をしようとしていたんだ?答えな」

ココ「・・・もう・・・辛いの」

カムイ「俺も一度は通った道だ・・・」






ロー「色々と考えた上で相談がある・・・」

カムイ「ん?・・・とは言っても大体想像がつくが」

ロー「あの女の精神状態を考慮すればお前が一緒にいてやった方がいい・・・」

ロー「バッジ破壊の件で俺らの実力も足りてねえ事が分かった・・・船を降りたらどうだ?」

カムイ「それなんだが俺も全く同じ事をあいつに言った・・・一緒にいてやろうか?とな」

ロー「そんで?」

カムイ「思い切りキレられたよ・・・いつまでもガキ扱いすんな‼‼ってね」

カムイ「まあその通りだよな・・・俺は少々過保護だったのはもしれねぇな」






ココ「非常に申し訳ない・・・」

唯「え・・・何が?」

ココ「立風啓が・・・その・・・致命傷を負った原因は私にあるから・・・一言謝っておこうと・・・」

唯「気に・・・しないで」

ココ「でも・・・そういう訳には・・・」

唯「あの人さ・・・結構悪い事して来たみたいだから私もしょっちゅう学校とかでいじめられてね」

唯「だから会いたいとも思って無かったの・・・で会ってみたらすぐ死んじゃって・・・結局会う前と何も変わらなくてさ・・・」

ココ「へぇ・・・強いね」

唯「そんな事も無いよ、結局色んな人に気遣われたし・・・だからあなたもあまり気に病まないでよね」

ココ「分かった・・・」

唯「どうするか決めた?あの男たちに付いて行くかどうか」

ココ「決めた・・・でもあの人たちには言わないでね」

唯「ん?何で?」

ココ「恥ずかしいからさ・・・」






幻次「ほお・・・あの人が本気の様だ・・・」

武斬「まあ別に興味無いけど」

クザン「黙っていろ・・・悪いが各チームで戦えそうな人間とソルジャーバッジ数をリストにして持ってきてくれ」

幻次「む・・・また私に命令するとは・・・」

武斬「気に入らないな」

クザン「ハァ・・・」

幻次「分かりました、行きましょう」





武斬「エルチームの岡野、松原、リークは重症だけど明後日のバトルには間に合いそうで松山桜とウィーン・ココは軽傷、バッジ2つ」

幻次「ロイチームの国王と松山隼人は軽傷で完治しつつあると、葵悠斗、若林翼は岡野天馬達と同じで武田恭介は戦闘不能、バッジ7つ」

武斬「うちは僕と三上幻次、リン、アポロは戦闘可能、アレフ、ラキ、フォンは戦闘不能、バッジ3つ」

幻次「WEATHERはボスが無傷でJ、レイ、フォートが軽傷の様です、バッジは3つ」

幻次「零鳥は全員明後日には治しておくそうです、このチームはボスバッジ破壊で恐らく敗北扱いの様ですね」

クザン「問題は黒崎率いる秋山チームが乗って来るかどうか・・・とにかく事を起こすのは明後日だ、それまで休養に専念しろ」

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最終更新:2012年12月10日 15:11
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