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235話「ウールン王国」

時は大きくさかのぼり・・・ここは西の海南側・・・ウールン王国


?「・・・」

ピンポーン


?「・・・はい?」

ちょっといいかな・・・崎本章吾君


章吾「ち・・・学校からか?」



俺は崎本章吾・・・公立さかの高校の二年生になったばかりだ

しかし一年生の冬から学校へは行って無くて先生からの電話も無視し続けた結果生徒が家に来るようになった



章吾「とりあえず俺の部屋へ行ってくれ、リビングは覗くなよ」

?「ああ・・・分かった」




章吾「今年から同じクラスって事?」

?「そうだな・・・俺は藤森龍尾、今年から転校してきて教師委員会ってのになったんで来た」

章吾「そりゃ不運だったな・・・教師委員会ってのは別名「パシリ委員会」一年間先生のパシリに使われるんだよ」

龍尾「へぇ・・・何でリビングじゃまずかったんだよ」

章吾「死んだ親父の弟が住んでるんだよ・・・元々政府の大佐を務めてたらしくてお袋も死んだ今じゃ自由に暮らしてる訳よ」

龍尾「両親亡くなってるのか・・・生活費とかどうしてんだ?」

章吾「俺がバイトしてる・・・今中二の妹がいるんだけどそいつも食べ盛りでとても学校に行ってる余裕はねえよ」

龍尾「そうか・・・可愛いの?妹」

章吾「そんなの俺に聞いてどうすんだよ・・・用件はなんだ?」

龍尾「とりあえず時間割とか渡しに来た・・・今日バイトあるの?」

章吾「ねえよ」

龍尾「じゃあ泊めてくれないかな・・・俺まだ家ねえんだよ」

章吾「この部屋ならいいぞ・・・妹には手出すなよ」





ガチャ


龍尾「お、妹さんか?」

章吾「お帰り・・・こいつ泊めるけどいいか?」

?「・・・別にいいよ」

龍尾「へぇ・・・でも凄いなお前の部屋・・・ゲーム機いっぱいあんじゃん‼‼‼」

章吾「友華・・・奥で寝てくれるか」

友華「分かった」

龍尾「悪いな・・・奥って?」

章吾「この部屋廊下に面してんだけどあいつの部屋はこの更に奥にあるんだ」

龍尾「じゃあ妹さんが自分の部屋に行くにはこの部屋通らなきゃ行けねえんだ・・・何でそんな事に・・・」

章吾「たまたまだよ・・・毎日泊まりに来るのか?」

龍尾「頼む‼‼‼‼」

章吾「・・・分かったよ」




この国はウールン王国

世界政府管理下の平和主義国家である

この国では高校三年までを義務教育とし、卒業後は男は全員戦略家or戦闘者として教育を受ける

場所は世界で最も南にあり、西の海に属している

島国で近くに国も陸も一切無く孤立している為政府の目は届き辛い・・・

故に自国で防衛体制を組んでいるのだ

当然、諜報部隊もあり、東、西の海全体の情報を掴んでいる

そんな中親父は政府の中将として戦死・・・

当時親父を恐れていた伯父は死んだのをいい事に我が家に入り浸かるようになった

その後いわゆる性的暴力のストレスにより母が自殺・・・政府に届けたが元政府の大佐が被疑者という事もあり金で押さえつけられた

そしてその頃から俺は学校の休むようになっていた






三日後


龍尾「お前バイトやってねえだろ」

章吾「ああ・・・勘がいいな」

龍尾「さすがに分かるわ・・・バイト3日も無いっておかしいっしょ」

章吾「ハッハッハ・・・そりゃそうだ」

龍尾「生活費ってどうしてんだよ・・・」

章吾「・・・ウールン王国に支給して貰ってる・・・月30万だから厳しいんだけどな」

龍尾「それしんどいな・・・お前よくゲーム機とか買えたな・・・」

章吾「盗品だよ」

龍尾「まじで・・・」

章吾「ウソに決まってんだろ‼‼ホントに盗品だとしても言う訳ねえじゃん‼‼‼‼」

龍尾「ったく・・・ビビったぜ・・・」

章吾「お前単純なんだか鋭いんだかよく分かんねえよ」

龍尾「・・・今日は学校無いし・・・練習しないか?」

章吾「嫌だよ・・・俺戦闘苦手なんだ」

龍尾「聞いたか?東のノアって国がシンクって国を落としたらしいんだ・・・俺らにもそう遠くなく戦闘が待ってんだよ」

章吾「ノアって地球の反対側じゃねえか・・・」

龍尾「なぁ・・・お前今後どうする気だよ・・・生活費支給されてるなら学校行けるじゃねえか、奨学金だって降りるかもしれないぜ?」

章吾「俺はこの家に居る必要があるんだよ・・・何があっても外へ出る事は出来ねえ」

龍尾「何でだよ‼‼‼」

ズドーーーーーーーーーーーーーーン


章吾「‼‼‼・・・ゲーム・・・じゃねえよな」

龍尾「花火・・・昼にはやらねえよなぁ・・・」

章吾「まさか・・・あいつ‼‼‼‼」

龍尾「何?どうした?」

章吾「いいか‼‼‼お前ここにいろ‼‼‼」




?「・・・なんや章吾・・・文句でもあるんか?」

章吾「おい・・・友華・・・大丈夫か・・・」

友華「・・・・・・」

?「しつけじゃ・・・言う事を聞かないからこうなる」

章吾「お前知ってんだろ・・・友華がいつも怪我だけはしない様に気を付けて生活してんの・・・」

?「人間は傷付いて初めて強くなると言ったのは俺の兄・・・つまりお前らの父や‼‼‼」

章吾「友華は空手頑張ってんの知ってるよな・・・テメェそれでも・・・伯父か‼‼‼?」

?「やるきか?・・・毎日毎日パソコンやらゲームやらやってるお前がこのわしに勝てるとでも?」

章吾「うるせぇ‼‼‼テメェのせいでお袋は死んだんだぞ・・・これ以上は我慢の限界だ‼‼‼‼」

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最終更新:2012年10月27日 13:01
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