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240話「王女の意思」

章吾「‼」

?「ハァ・・・ハァ・・・頼みがあるんです‼‼‼」

リュウ「章吾‼・・・どうした?」

章吾「・・・何だよ頼みって」

?「あの人たちを何とかして頂けませんか‼?」

ハル「もう・・・どうすんのよ」

章吾「女の子に頼まれたら断れねえだろう?」

シン「時間の無駄だ、俺がやる」

風術・斬徹風猛の術‼‼‼‼‼‼‼‼‼


ゴオオオオオオオォォォォォォォォォォォォ‼‼‼‼‼‼‼‼‼


?「うわ・・・すっげ・・・」

章吾「ヒュー・・・お前やるなぁ」

シン「そう褒めるな・・・」

リュウ「ま、お前みてえな筋力馬鹿にはお似合いの術だな、何の芸も無くただ力で押すだけとは・・・」

シン「あ?・・・何か文句でもあんのか‼‼‼?」

リュウ「そもそもお前みてえな筋力馬鹿が俺は苦手なんだよ‼‼‼その上俺はまだお前を信用出来ねえ‼‼‼」

ハル「いい加減にしろ‼‼‼‼‼」


章吾「そんで・・・お前から話聞かないとな・・・」




章吾「なー・・・何かしゃべってくれよ・・・」

?「とにかく話してる時間も無いんです‼‼‼一刻でも早く国に戻らないと‼‼‼」

リュウ「おい章吾、いいじゃねえか行かせてやれば・・・」

ハル「そうよ、聞いたって何か出来る訳でもない、私達は海賊なのよ‼‼?」

シン「・・・20日前、忍王国に政府の使者として来たとある王国の前国王が殺害される・・・」

シン「激昂したお前の国は忍王国との会談を要求、10日前に行われたその会談で両国の使者が死亡・・・」

シン「現在両国は緊張状態、その最中その国の王女が姿を消す・・・何か間違えがあるか?」

?「それを・・・どこで・・・」

ハル「何?それが何の関係が?」

シン「俺はこの国でその事を調べてて捕まったんだ、あんたがその王女様なんだろう?」

?「・・・・・・」

章吾「なるほどね・・・しかし何でこの国に政府の使者が?」

シン「忍王国は独立国家と言ってな、武力主義国家は一応政府と中立の立場をとっているが独立国家は政府と敵対してるんだ」

シン「だからたまーに来る政府の使者だって撃っちまっても不思議じゃねえんだけどな」

?「そういう問題じゃない‼‼‼・・・だからって撃っていいとはならないと思いますけど‼‼‼‼」

シン「へぇ・・・やっぱさっきの話は本当だったか・・・ちょっと鎌をかけてみただけだ」

リュウ「ふーん・・・で、お前の名前は?」

?「・・・青沢凪・・・もういいですか?このままじゃ忍王国が私を拉致した事になって戦争になりかねないんです‼‼‼‼」

ハル「・・・じゃああんたはこの国に拉致された訳じゃないの?」

凪「・・・これ以上は言えません・・・」

グッ‼‼‼‼


章吾「おい・・・王女だか何だか知らねえけどなぁ・・・俺は放っておけねえんだ‼‼‼全部吐いて貰うからな‼‼‼‼‼‼」

シン「脅してどうすんだよ、余計話せなくなるだろ?」

凪「・・・ダメです・・・知らない人を巻き込む訳には行きませんから・・・」

リュウ「章吾は放っておけねえんだ、お前幾つ?」

凪「・・・10」

リュウ「あ・・・俺が思ってたより幼かったな・・・んまあ章吾は妹に色々と思い入れがあるんだよ、だから放っておけねえの」

シン「・・・どういう事だか知らないが俺は是非協力したいね・・・戦争はどうでもいいが自分の国が誰かに操られてるのは気に食わない」

ハル「よく分からないけどいいんじゃない?海賊で力になれるなら私も海に出た意味があるじゃん♪」

章吾「いいか?俺達は何があってもお前を助けるからな‼‼‼後はお前に差しのべられた手を掴むかどうかだ」

凪「・・・・・・じゃあ・・・お願いします」

リュウ「うっし‼‼‼」

章吾「詳しい話は船の上で聞こう、シン‼‼船まで案内してくれ」

シン「よし、行こう」






ハル「大きいね・・・凄い‼」

シン「ガレオン船だぜ?帆で風を受けたりオールで漕いだりして進むんだ」

章吾「とりあえず乗ろうぜ」




凪「・・・本当は黒幕がいるんです・・・そいつが私の祖父を殺し、会談で殺戮を繰り広げたんです」

章吾「誰なんだよ・・・それ」

凪「黒幕の事‼?それだけは絶対言えません‼‼‼‼あなた達もその組織に狙われる事になるんですよ‼‼‼‼?」

シン「じゃあお前を拉致ったのもコードネーム0率いる部隊だったのか?」

凪「そうなんです・・・って・・・何でそこまで・・・」

リュウ「コードネーム0って・・・まさかリンクル‼‼‼?」

凪「・・・」

ハル「もう今さら隠さなくてもいいんじゃない?」

凪「私を攫ったのもリンクルの組織で間違いありません・・・」

シン「簡単に言えばその部隊がこの戦争を仕組み、国を二つとも丸ごと手中に収めようとしているってことだ」

凪「二つの国を丸ごと手中に入れたその部隊は・・・その内政府を凌ぐ力を付ける可能性がある・・・」

ハル「確かにそれはまずいね・・・」

凪「私には正直大き過ぎてしっくりこないけど・・・今まで育ってきた国の為なら何でもできる・・・だから力を貸して下さい‼」

リュウ「・・・・・・最初から説明して貰っていい?」

章吾「俺ももう一回頼みたい・・・全然分からん」

ハル「締まる物もしまらないでしょ‼‼‼」

シン「お前ら・・・馬鹿だったのか・・・」

リュウ「んだと‼テメェも脳みそ筋肉で大差無いだろ‼」

シン「テメェは理解できてねえけど俺は理解してんだよ‼」

ハル「あーもー黙れ‼暑苦しい‼‼‼‼‼」

章吾「さて・・・結束を固める為にも一杯やるか?」

シン「お‼早速行くか‼」

リュウ「いいねぇ・・・芋?」

章吾「生でいいだろう?」

ハル「一応四人とも高二だからまずいんじゃないの?この子は小学生でしょ?」

シン「いいじゃねえか・・・俺達は海賊なんだろ?」

リュウ「ハッハッハ、正論だ‼」

章吾「んじゃ・・・乾杯だ‼‼‼‼‼」

凪「お酒・・・ですか・・・」

リュウ「その場のノリってのがあるんだよ‼さあ飲もうぜ‼‼‼」




リュウ「あ・・・もう無理・・・」

ハル「なーによ・・・その場のノリとか言って15分でダウンじゃん・・・」

章吾「あれ・・・あの子どっか行っちゃったな・・・」

シン「中で寝たぞ、まあ夜10時だしな・・・」

章吾「ハルも辛そうだな、寝てくれば?」

ハル「うん・・・そうする」

章吾「はー・・・いやー酒っていいなぁ・・・何か海賊らしいし」

シン「変な事に巻き込んで悪かったな」

章吾「ん?いいんじゃねえか?何の目的も無くブラブラするよりは・・・」

シン「相当やばい奴だぞコードネーム0「リンクル」・・・奴は元々祭海陣だった男でな、実力不足で部下の育成に務めて来たらしい」

章吾「しかしあの子も凄いな・・・そんな奴らに捕まって来て逃げたって事だろ?」

シン「さっき簡単な検査をしたんだが足の裏にアザやら豆やらが潰れた跡が沢山あった、本来子供には無い物だ」

章吾「ん・・・?」

シン「成長期の子供の足に跡が残るなんておかしいんだ、まあつまり自然回復量が足りないって事だ・・・」

章吾「お前医者だったのか」

シン「あいつらの事を嗅ぎ回るまでは医者を目指してたんだ、研修生をやった事もある」

章吾「へー・・・そいつは頼もしいぜ」

シン「とにかく今回俺達が敵に回したのはとてつもなく大きな機関であると言う事だ」

章吾「よく分かんねえけど要はそいつをぶっ倒せばいいんだろ?」

シン「まあそうだな・・・とりあえずあの子の国であるエイル王国へ向かうとしようか、遠いけどな」





翌朝


シン「あー・・・結構飲んだな・・・」

章吾「おぉ、三人とも起きて来ないな」

シン「あの子は俺達を信用し切れてないなら起きて来るぞ」

章吾「ん?」

シン「彼女の自然回復量が足りてないのは完全な睡眠不足・・・っていうか寝てないからだろうな」

章吾「まあ拉致られてたからだろうな・・・・・・いいぞ、来いよ」

凪「あの・・・大丈夫ですか?」

シン「ま、仕方ないだろ」

リュウ「おはよう諸君‼朝から酒ばっか飲んでるんじゃないよ‼‼‼全く‼‼‼‼」

ハル「あんたら朝まで飲んでたの・・・呆れた・・・」

章吾「よしっ俺は寝て来る‼‼‼」

シン「おーれも♪」

リュウ「まじかよ・・・今から寝るのか・・・」

凪「こういうものなんですね・・・」

ハル「エイル王国にはどうやって行くの?」

凪「分からないんです・・・国内で船に詰められてそのままここまで連れて来られたんで・・・」

ハル「あんた政府のお偉いさんの息子でしょ?地理とか詳しくないの?」

リュウ「関係無いだろ?俺よく分かんないんだよな・・・そういうの」

凪「この船には航海士さんはいないんでしょうか?」

リュウ「そうだよ、ハルは航海士じゃん‼‼‼」

ハル「違う‼‼‼あんたらの航海術が余りにも無いから私が代わりにやってただけで私も常識程度の知識しか無いの‼‼‼‼」

リュウ「そうなのか・・・どーする?」

ハル「いや・・・あの男はエイルに行くって言うから航海術持ってる物だと思ってたけど・・・酔い潰れてるし・・・」

シン「酔い潰れてねえよ‼‼‼‼‼‼‼‼‼」

ハル「あ・・・そうだったんだ・・・」

章吾「休憩してただけだっつうの‼‼‼‼」

シン「あ・・・それと航海術は俺一切持って無いからそのつもりでな」

ハル「え‼?エイルに行きたかったんじゃないの‼?」

シン「まあ・・・その辺で優秀な航海士雇えばいいと思っててな・・・」

凪「どう・・・しましょうか」

リュウ「時間は・・・無いんだよな?」

凪「はい・・・次に何かあるともう戦争に発展しかねないと思うんです・・・でも・・・」

章吾「急いで欲しいんだな、じゃあとにかく島を見つけて現地への手掛かりを掴むしかない」

凪「いや・・・そんな贅沢な事は・・・」

シン「さて・・・何だよその顔は」

リュウ「いや?・・・別に?」

シン「テメェ何なんだ‼‼‼?言いたい事があるならはっきり言えよ‼‼‼‼‼」

リュウ「気に入らねえんだよ‼‼‼お前の態度がよお‼‼‼‼‼」

ハル「凪、ちょっと後ろ来ようか、いつもの事だけどちょっと危ないから」

凪「え・・・?」

シン「そろそろガチで目障りだと思ってたんだよ神童風情が‼‼‼‼」

リュウ「腹が立つんだよ‼‼‼‼テメェみたいな脳筋馬鹿を見てるとよ‼‼‼‼」

ズガガガガガガ‼‼‼‼‼‼‼‼





凪「お二人はどうされたんですか?」

ハル「いつもの喧嘩ね・・・ただ戦闘値が2人とも高いから避難してるわけよ」

章吾「ったくあいつら・・・・・・あ、あれ島‼‼‼‼?」

ハル「お、そうね‼‼じゃあいつもみたいに止めてくれる?」

章吾「分かったよ」

ハル「じゃあ凪、後ろ向いててくれる?」

凪「え・・・あ、はい」

閃光‼‼‼‼‼‼‼‼‼


シン「馬鹿・・・お前またそれか・・・」

リュウ「まじで頭がクラクラするからやめろって・・・」

章吾「島が見えたんだ、上陸準備するぞ」

シン「あー分かったよ・・・」

リュウ「は‼?俺が待ち‼?」

ハル「凪を町に入れるのは危ないでしょ‼?だからあんたとここにいて‼」

シン「じゃあ章吾にハル、行こうか」

リュウ「ち・・・仕方ねえなぁ」

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最終更新:2012年11月02日 15:39
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