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253話「王女と海賊」

戦線


カブト「だ・・・大丈夫ですか凪様‼‼‼‼」

凪「み・・・皆さんは・・・」

カブト「一国の王女様のあんなお言葉を頂いて手を出すなんて事誰も出来ませんよ」

凪「ハァ・・・忍王国の方々は?」

カブト「さあ・・・ただ砲撃音はしませんね」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


凪「何何何‼‼‼?」

カブト「壁が落ちる様です・・・」

女帝「カブト・・・どうしたの?」

カブト「忍王国は撤退した様ですね・・・」

部下「隊長‼‼‼沈没した壁の上にこんな物が・・・」

カブト「翌日・・・午後1時に話がしたい・・・by忍国王」

女帝「いいんじゃない?・・・まあこの体で何処まで行けるか・・・」

カブト「その件については私が処理いたします、とにかくお体を大切に・・・おい、国王と凪様の治療をしろ」

部下「は‼」






王宮のとある部屋


部下「この・・・方は?」

カブト「この国の大恩人だ・・・リンクルは牢獄へ、彼は治療室へ連れて行ってくれ」

部下「はぁ・・・かしこまりました」

カブト「それと彼のクルーも戦場か王宮内に来てる筈だ・・・彼らの治療室へ運べ」

部下「しかし・・・海賊を助けると言うのはこの国の存亡にも・・・」

カブト「そんな事よりも彼らへの恩をせめて返したい・・・いいから早くしろ」






翌朝


シン(おい・・・おい起きろって)

道流「ふぁ~~・・・んだよ‼」

リュウ(うるさいって‼・・・ここ何処だか分かるか?)

道流「さあ・・・部屋だな」

シン「・・・問題なのはここが何処かだ・・・俺ら多分壁を崩してエネルギー切れたらしい」

リュウ「んでそのままぶっ倒れてどうなったか・・・いいイメージだとどっちかの王家が拾ってくれた」

シン「最悪のシナリオじゃリンクルを逮捕する為にどちらかの国が読んだ政府に見つかって今ここは政府の施設」

道流「ハルと章吾は?」

リュウ「ハルなら爆睡中だよ・・・女の子を起こすのってちょっと気が引けるだろ・・・しかもあのハルだし」

シン「章吾はいない・・・まああいつは王宮内で戦ってたんだからバレなくても納得いくがな」

道流「おいおい、それじゃまるで俺らが捕まったみたいじゃねえかよ」

シン「俺はどっちとも思ってねえよ・・・もし予想と違ったら気が動転しちまうからな」

リュウ「馬鹿かお前、それじゃ動けねえだろ」

シン「どうせ大して動けないだろ」

道流「ホントだ、体中動かねえ」

ガチャ


エイル部下「失敬」

シン「お前は何者だ」

エイル部下「はぁ・・・私はエイル王国に勤めている者ですが・・・」

リュウ「ったくビックリしたぜ・・・」

エイル医師「それはこちらの台詞です・・・まさかその体調で意識が戻るとは・・・」

ハル「ん・・・何・・・何の騒ぎ?」

シン「おう、そうだった、章吾は?」

エイル部下「船長の閃光でしたら個室です、特に怪我が酷いので・・・」

道流「そーだったのか・・・凪は?女帝は?」

エイル部下「え・・・凪様は個室です・・・国王様は午後からの会談に向けて準備中です」

シン「よし、その個室に案内しろ」

エイル部下「閃光殿でしたらまだ就寝中ですが・・・」

リュウ「いいんだよ、俺らは章吾の部屋で寝泊まりするからさ♪」

エイル部下「はぁ・・・では、閃光殿の部屋へ案内します」





章吾の病室


道流「んで?凪の部屋は?」

エイル部下「凪様のですか‼‼?そんなの言えるわけが・・・」

カブト「何だ騒がしいな・・・病人の部屋だぞ・・・あ、あなた方でしたか・・・」

シン「お、あんた怪我酷そうだな・・・凪の部屋知らねえか?ちょっと話があるんだけど」

カブト「・・・着いて来て下さい」

エイル部下「護衛隊長‼‼‼」

カブト「彼らが凪様をここまで届けて下さったのだ、問題など無い」





凪の病室前


シン「誰から入る?」

リュウ「全員でいいんじゃないの?」

ハル「馬鹿ね‼‼章吾の部屋には1人しか入れないでしょ、あの部屋と同じ構造なんだから無理よ」

道流「入団順でいいだろ、リュウから行って来いよ」

リュウ「お前らそこで待ってろよ」




リュウ「よう凪♪」

凪「リュウさん‼‼」

リュウ「お前やるじゃねぇか・・・」

凪「みんなのおかげです♪」

リュウ「やっと「みんな」って言ってくれたな」

凪「え・・・?」

リュウ「いやぁ・・・ハルの前で一回言ってたらしいけど面と向かって言われると仲間って感じするじゃん♪」

凪「あまり意識してませんでしたが・・・」

リュウ「最後にそう言ってくれて俺は嬉しいぜ」

凪「私・・・皆さんと航海してるの凄い楽しかったんです・・・」

リュウ「俺達は章吾が起き次第船を出そうと思う」

凪「え‼‼?」

リュウ「このままじゃ両国から英雄とか騒がれちまう・・・海賊じゃやっぱ無理だよな」

リュウ「だからお前とちゃんといれるのはそれまでだ、そもそもお前は王女なんだから俺らより国の事心配しろよな」




元戦線


忍国王「やあ女帝殿・・・大丈夫かい?」

女帝「面目無い、こんな恰好で・・・」

忍国王「気にするな、あなたが起きてても寝てても関係無いさ」

女帝「早速だが今回の戦争、裏で操っていたのはコードネーム0の部隊だ」

忍国王「そうか・・・しかしなぜそんな事を貴方が知っているのですか?」

女帝「0を付けていたのは海賊、閃光一味・・・0に攫われてた私の娘と共に彼の計画を阻止したのよ」

忍国王「彼らにきちんと会わねばな・・・」

章吾「それには及ばねえよ・・・俺から来た」


忍国王「手配書そっくりだな、閃光、崎本章吾」

章吾「ちなみに礼なんていらねえからな、国からそんなの貰ったら何かまずいだろ」






凪の病室


ハル「は~い‼‼凪♪」

凪「あれ・・・ハルさん?」

ハル「ええ、みんな外で待ってるの」

凪「みんな入ればいいのに・・・」

ハル「そうね・・・部屋結構広いし・・・まあ1人1人言いたい事ってのもあるのよ」

凪「え・・・あ、はい」

ハル「フフ・・・あんた凄いじゃん・・・中学生の王女がよく頑張ったと思うよ」

凪「ありがとうございます・・・」

ハル「んでまあ・・・リュウが言ったかもしれないけどね、章吾が起きたら時を見て出港しようと思ってるの」

凪「・・・聞きました」

ハル「勿論あんたは来ない方がいいわ、戦争の被害がほとんど無かったとはいえ大変でしょ?」

凪「私はこのままみんなと航海出来たらと思ってるんです・・・現実的には厳しいですけど・・・」

ハル「そんな風に思って貰って幸せよ・・・まああんな馬鹿共も含め好いてくれてるならなお良いんだけどね」

凪「フフフ・・・みんなと一緒に航海してたの凄い楽しかったんです」

ハル「あなたのそんな笑顔・・・初めて見た」

凪「勿論面白い時は笑ってましたよ・・・でも心のどこかであいつの事が忘れられなくて・・・」

ハル「笑いなよ・・・その方があんた可愛いよ」







元戦線


忍国王「こいつをシンに渡してくれないか?」

章吾「何だこのグローブ・・・」

忍国王「これは猛忍炎グローブという代物だ」

女帝「ちなみに0が持ってたこの銃もおたくの銃使いに渡してくれる?」

章吾「だから何なんだよ・・・これらは」

女帝「これもそのグローブも三大武具と呼ばれる物ですよ」

忍国王「国を守る為に保管していた国宝を巡って戦争が起こった・・・皮肉な物だな」

女帝「だからこそ・・・これは処分しようと思っていたんだが・・・まああなた方が使うなら本望です」

章吾「すまない・・・ありがとう」

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最終更新:2012年11月21日 18:24
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