ケイン島、北側の港、女子部屋
ハル「ハ・・・ハ・・・ハックション‼‼」
ガチャ
シン「大丈夫か?」
ハル「うん・・・ってか勝手に入ってくるな‼‼‼」
シン「悪い悪い、じゃあな」
ハル「ちょっと・・・いいかな」
シン「なんだよ」
ハル「話・・・いい?」
シン「今日はなんだかおかしな日だな、一番悩みとか無さそうな二人が相談とは・・・」
ハル「私この船で・・・役に立ってるのかな・・・」
シン「当たり前だろ、お前が飯作らなきゃ誰が・・・」
ハル「そうじゃなくて・・・そんなの・・・その辺の料理人でいいでしょ・・・」
ハル「私海賊なのに戦闘は出来ないし・・・女だし・・・」
ギュッ
ハル「ちょっと‼‼‼何すんの‼‼‼?」
シン「別にお前を抱こうと思ってる訳じゃねえよ・・・仲間としてだ」
ハル「で・・・でも・・・」
シン「章吾と咲希は寝てるし侍とリュウは南に行ってる・・・大丈夫だろ」
ハル「私どうしたら・・・いいのかな」
シン「いいんじゃねえか?このままで・・・お前はいらない存在だと思っている人間がこの船に一人でもいれば・・・」
シン「俺がそいつを船から出してやる、それが仲間ってもんだ」
ハル「いいの・・・だって・・・」
シン「強さってのは腕っ節の強さだけじゃねえだろ」
ハル「理屈はそうよ・・・あなたに分かる?・・・周り化け物だらけで一人弱い私がどんな思いをしてきたか・・・」
シン「分か・・・るぞ・・・本当はお前らには黙っておくつもりだったんだけどな」
ハル「・・・何か・・・あったの?」
シン「これは言ったと思うが俺は先代忍国王の息子で、三つ子の末っ子なんだ」
ハル「・・・次の国王にはそのお兄さん二人がならなかったの?普通そうだと思うけど・・・」
シン「お前らや俺らが10歳の時、忍王国は戦争を起こしたんだ・・・優秀だった兄二人は父と出兵した」
シン「俺は昔から落ちこぼれでな、その戦争には呼ばれなかった、不幸中の幸いってやつなのかな」
ハル「ま・・・まさか・・・」
シン「父と二人の兄はその戦争で死んだ・・・よって当時俺の苦手だった父の右腕が国王に就いた」
シン「俺は強くなかったから・・・生き延びた、強いってのは得するだけじゃない・・・それを俺は学んだ」
ハル「あんた・・・今すごく強いじゃない・・・」
シン「昔の話さ、優秀だった兄二人に比べられ続けてきたし・・・だからお前一人実力が浮いているってのも共感できる」
ハル「・・・ごめん・・・そんなこと言わせて・・・」
シン「いずれ分かることさ・・・章吾や俺たちは腕っ節は強いけど・・・口や心の強さじゃお前には敵わないと俺は思ってるぜ」
ハル「ありがとう・・・シン」
シン「さて、俺は部屋へ戻るよ、おやすみ」
ケイン島、南側
道流「・・・おいリュウ」
リュウ「・・・・・・」
道流「リュウ‼‼‼起きろ‼‼‼‼」
リュウ「ん・・・何だよ・・・こんな夜中に・・・ゲホッ」
道流「夜中ってまだ10時だぞ・・・何か煙臭くないか?」
リュウ「だな・・・テントから出てみるか」
バサッ‼‼‼‼
道流「・・・火事‼‼?」
リュウ「みたいだな・・・眠いし・・・だるいけど・・・船に戻るか」
道流「あそこ・・・さっきの会社じゃねえか‼‼‼」
リュウ「・・・ユッキー・・・無事なんだろうな・・・」
道流「さっさと行くぞ、時間が勿体ねえ」
リュウ「ああ、悪いな・・・付き合わせて」
再びスリラー・コーポレーション
リュウ「こりゃ凄いな・・・」
道流「ああ・・・あ‼‼‼あれ人じゃねえか‼‼?」
リュウ「ユッキー‼‼‼‼‼」
道流「火の中に飛び込もうとしてねえか‼‼‼?」
リュウ「させるか‼‼‼‼」
硬鎖弾‼‼‼‼‼‼‼‼‼
結城「ぐ・・・何すんだよリュウ‼‼‼」
リュウ「相変わらずハプニングに弱いなお前、何しようとしてた?」
結城「仕事が終わったんで宿に戻ろうとしてたら急にスリラーから火の手が上がって・・・」
リュウ「今日役人は来てねえんじゃねえのか?大体お前が帰ってるなら社員たちも帰ってるだろ」
結城「あ・・・それもそうか」
リュウ「よし、その宿に案内してくれるか・・・話をしよう」
スリラー・コーポレーションより徒歩五分、宿屋「平八」
結城「普段は俺の諜報隊長として世界を飛び回ってるんだ」
リュウ「俺がもし政府に残っててもそこまでは行けないだろうな、同い年なのに尊敬するよ」
道流「・・・・・・」
道流「・・・ZZZ」
リュウ「寝てんのか・・・相変わらず夜弱すぎるぞ・・・」
結城「今回の火災だが・・・間違いなく政府上層部による物だ」
リュウ「何でそう言い切れるんだ?」
結城「誰にも気づかれずに短時間で火薬をセット出来たとなれば普段出入り出来る政府の人間に限られるだろ」
リュウ「つまり・・・お前を殺そうとしての事だったんだな」
結城「お前の言うとおり幸い社内には誰もいなかった・・・よかったぜ」
リュウ「これからどうするつもりだ?」
結城「いま政府にとって俺は邪魔な存在・・・まあ政府に挑むさ」
道流「・・・なら、俺らの船に乗れよ」
リュウ「お、起きたか」
結城「いいのか・・・俺は政府の・・・」
リュウ「それを言えば俺だってそうさ・・・」
結城「・・・確かにお前が従う男には一度会ってみたかったんだ」
翌朝・・・北の港にあるカーゴイルアジト
シン「・・・・・・・・・って訳で・・・どうやって治療すればいいかはお前ら次第だ」
佐吉「・・・しかし・・・いきなりその二択では・・・」
右近「ああ・・・一度若に・・・」
シン「何度も言うがそれが一番まずいんだ、あいつに判断を委ねることであいつ自身の負担が増える」
佐吉「・・・分かりました・・・最初の方法でお願いしましょう」
右近「いいのか?・・・それは若を一人にすることになるんだぞ」
佐吉「ひとりじゃない・・・そうだろ?」
右近「なるほどな・・・」
ガチャ
部下「皆様‼‼閃光海賊団が出航するようです」
シン「そうか、ありがとう」
北の港
章吾「悪いなシン、勝手に決めて」
シン「お前が船長なんだから問題ねえよ」
道流「おお、もう出るのか?」
章吾「リュウは?」
道流「買い出し中だ、もう来るだろ」
リュウ「どういうことだ・・・」
結城「ここで1分待て、あいつらと遊んでくる」
リュウ「ったく・・・物好きだな」
ビュッ
シン「あいつは・・・政府の人間っぽくねえか?」
章吾「ったく・・・やるしかねえな」
シン「俺がやるよ」
結城「どうも・・・風雷忍さん」
斬風丸‼‼‼‼‼‼‼‼‼
結城「ほお・・・あんたが船にいた強者だな」
グッ
シン「腕が・・・動かねえ・・・」
章吾「鞭だ‼‼‼岩の後ろを通して腕を止めてる‼‼‼」
シン「こんな鞭ごときで止められるとは情けねえ」
結城「いや、凄いぞあんた・・・ただ俺が相手なのが悪い」
ウィップ・インパクト‼‼‼‼‼‼‼‼‼
シン「ぐ・・・」
ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼
道流「おいあんた・・・何のつもりだ‼‼‼」
結城「あんたらの・・・腕試しだ」
道流「ふざけんな‼‼‼‼‼」
ビュッ
結城「お前の力も一度測りたかったんだ」
道流「馬鹿な・・・ただのゴムで出来た鞭で刀を・・・止めた?」
覇・天裂斬‼‼‼‼‼‼‼‼‼
道流「あれ・・・刀・・・」
結城「探し物はこれかな?」
章吾「道流に気付かれずに刀を取りやがった」
道流「テメェ返せよ」
章吾「いや、俺がやる」
閃光瞬身‼‼‼‼‼‼‼‼‼
結城「あんたは閃光・・・覇気が強くない・・・怪我してるんだな」
ウィップ・ロック‼‼‼‼‼‼‼‼‼
章吾「ぐ・・・」
リュウ「そこまでだユッキー、俺の仲間に手出すな」
結城「まだ1分経ってないぞ・・・」
リュウ「お前これから船に乗るってのにいきなり船長に喧嘩売ってんじゃねえよ」
章吾「リュウ・・・どういう事だよ」
リュウ「詳しいことは出航してからでいいだろ」
佐吉「非常に迷惑をかけた」
道流「気にするな」
右近「感謝の言葉しか見つからない」
リュウ「へへ♪」
佐吉「・・・医者殿・・・よろしくお願いします」
シン「任せろ」
章吾「じゃあ行くぞ・・・出航‼‼‼‼」
最終更新:2012年12月05日 14:12