ハル「どうしちゃったのかな・・・」
咲希「・・・前もこんなことあったんですか?」
章吾「いや・・・リュウとは俺も長い付き合いだが・・・思い当たる節はない」
シン「結城、お前は?」
結城「・・・あいつが怒っているところも落ち込んでるところも見た事ないよ・・・」
道流「で、どうすんだよ・・・聞いた限りじゃ後30分もすれば忍海賊団は出航しちまうらしいぞ」
咲希「・・・どうします・・・章吾さん・・・」
章吾「んん・・・」
20分後
章吾「あ・・・リュウ!!!」
リュウ「一応・・・みんなには数年世話になったんでな・・・挨拶に来た」
結城「どういうつもりだリュウ!!!」
ハル「ちゃんと説明して!!!」
リュウ「・・・何も言う気はない・・・じゃあなお前ら、もう会うこともないだろう」
シン「それが・・・お前の出した答えか」
リュウ「そういう訳だ・・・」
道流「・・・」
章吾「シン」
シン「何だよ」
咲希「・・・答えって・・・なんですか?」
シン「あいつはここを抜けたんだ・・・約束もクソもねえな、話してやるよ」
ハル「・・・何を?・・・あんた何か知ってんの!!!?」
シン「ああ・・・ついさっきの事だ」
医務室
シン「・・・驚くべきことが分かった・・・お前にはこんな事言いたく無かったんだけどな」
リュウ「何だよ、俺はもうすっかり良いんじゃなかったのか?」
シン「お前の病名は双毒病、二度に渡り別の菌を周りに放つ不治の病だ」
リュウ「不治・・・」
シン「・・・厄介なのは同じ病人の二種類の菌を体内に持っちまうと死んじまうって事だ」
リュウ「な・・・俺は?」
シン「お前は自分の体だから死ぬことはない、厄介なのは菌放出の際に特に体に現れないことだ」
リュウ「じゃあ・・・」
シン「一度目の菌放出は恐らく昨日か今朝だったんだろう、忍海賊団を除くこの船の船員全員が一発目の菌を貰っちまってる」
リュウ「・・・どうにか・・・ならねえのか」
シン「不治の病だ、今まで治った人間はいない・・・残念ながら菌を貰った側もだ」
リュウ「そうか・・・俺は・・・どうすりゃいいんだ?」
シン「大丈夫だ、二度目の放毒があればすぐに隔離すればいい、少しでも体調がおかしいと感じたらすぐ知らせてくれ」
リュウ「・・・・・・ああ・・・分かった」
シン「この病気をお前がどうやって攻略するか・・・俺はその答えにも興味がある、面白い答えを見せてくれ」
リュウ「お前それ医者としてどうなんだ」
シン「だってどうにもならないもんは仕方ないじゃん」
リュウ「じゃあ頼みがある、みんなには黙っててくれ、俺一人で考えたい」
シン「分かった、俺からも特に何も聞かねえし言わねえよ」
シン「・・・つまりリュウは俺らにうつさない為に船を自ら降りたんだ」
ハル「そうだったんだ・・・」
シン「もっとも侍には気付かれてたみたいだけどな」
道流「まあ俺もやわじゃねえから言わなかったが・・・」
結城「そっか、あいつ馬鹿だな」
章吾「リュウ・・・お前らも一緒に来い、俺はあいつに一言文句が言いてえ!!!」
咲希「え?・・・あ、はい!!!」
港
章吾「・・・どこだ・・・」
道流「ん・・・あの船だ!!!もう出ちゃってるぞ!!!」
章吾「すぅーーーー!!!」
ちょっと待てーーーー‼‼‼リュウーーーーーーーーーーーーーーー‼‼‼‼‼‼‼‼‼
船上
リュウ「・・・章吾・・・」
ケイ「戻ろうか、呼んでるぞ」
リュウ「あぁ・・・すまんな」
章吾「テメェ馬鹿だな・・・病気なんて・・・そんな大事な事なんで言ってくれなかったんだよ!!!」
リュウ「おいシン・・・」
シン「お前は一味を出た身だろ?」
リュウ「まあ・・・そりゃそうだが・・・」
ハル「リュウ!!いい加減にしてよ!!」
リュウ「ハル・・・お前は俺が抜けた後は一番の古株だ・・・章吾とは一番長く接してる事になる・・・ちゃんと分かってやれよ♪」
ハル「あんた・・・何言ってんの・・・」
シン「おいリュウ・・・お前がそれなりの決意を持ってその答えを出したなら止めはしないが・・・」
リュウ「シン・・・お前は一番気の使える、空気の読める奴だ・・・結局おいしい所持って行くのもいつもお前だよな」
シン「ハハ・・・まあ否定はしねえよ」
リュウ「何だよ道流・・・寂しい顔すんなよ」
道流「悪いかよ、寂しい時に寂しい顔して何が悪いんだよ!!!」
リュウ「道流・・・お前とは一番喧嘩したな・・・銃とはいえ何度も戦ったからこそ分かる、結構楽しかったぜ」
道流「・・・馬鹿かお前・・・まあ俺も楽しかったけどな」
リュウ「咲希・・・お前泣くなよ・・・だからいつまでも泣き虫とか言われるんだぞ」
咲希「だって・・・だって寂しいし・・・」
リュウ「咲希、お前は優しい奴だ、正直で真っ直ぐだ・・・俺はそんなお前を見て、自分の意思に従うことにしたんだ」
結城「自分の意思・・・それが脱退ってことだったのか」
リュウ「そうだ、ユッキー、政府を抜けた後ずっと世話になったな、仕送りとか航路の指示とか・・・感謝の言葉しか見つからない」
リュウ「最後に章吾・・・初めて会ったあの時・・・お前にはスター性を感じたよ、嫉妬するくらいな」
章吾「・・・どういう事だよ」
リュウ「こいつになら付いていける・・・お前は人にそう思わせる才能を持ってるって事だよ」
リュウ「だからお前は今これだけの仲間がいるんだ・・・みんなそうだろ?」
ハル「うん・・・なんか・・・こいつの船に乗りたいって思った」
シン「同感だ、こいつになら命をかけてもいいと思えた」
道流「何でだろうな、こいつにスター性ってのも面白いよな」
咲希「はい・・・俺も章吾さんは信頼できる人だと・・・」
結城「ああ、そうだな」
リュウ「お前はそれに応える必要がある・・・しっかりな章吾」
章吾「バカ野郎が・・・そんなに俺らと一緒にいたいならいりゃいいじゃねえか!!!」
リュウ「俺はお前が大好きだ!!!お前らこそ俺が一生付き合っていける奴らだと本気で思ってる!!!!!!」
リュウ「でも・・・そんなお前らだからこそ・・・俺のせいで苦しんでる所は・・・見たくねえんだよ」
結城「気持ちは分からないでもないが・・・」
ハル「リュウの言いたい事はみんな分かる・・・でも・・・」
章吾「・・・リュウ・・・お前には閃光海賊団別働隊として今後活動してもらう、お前の不治の病が治るまでだ」
章吾「だからよぉ・・・もし治ったら・・・戻ってこいよ、この船に」
リュウ「いいのかよ・・・俺が勝手に出て行くんだぞ・・・」
章吾「だから・・・お前は閃光海賊団別働隊だ!!!今後も仲間である事に変わりはねえよ」
咲希「さすがです、章吾さん」
道流「ああ」
章吾「へへ・・・」
リュウ「・・・じゃ、また会おうぜ!!!野郎ども!!!!!!」
シン「お前ら、リュウの事頼むぞ、一回目の菌放出は一回だけだ、お前に感染することはねえから安心しろ」
ラック「了解」
ガイ「じゃ、またな」
船
ハル「何か・・・リュウ一人いなくなっただけで随分寂しくなっちゃうね」
シン「ま・・・別にいいだろ、深く考えるな」
プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル
結城「電話・・・誰が出る?」
道流「とったら居場所を政府に漏らすかもしれねえぞ・・・やめとけ」
咲希「でも・・・重要な件かも・・・」
ガチャ
章吾「もしもし?こちら閃光海賊団」
ハル「ちょっと!!!」
瑞希「さすが章吾、電話とって貰えると思ってたぜ」
章吾「おお!!!瑞希じゃねえか!!!」
シン「へぇ・・・あいつか」
咲希「お知り合いですか?」
ハル「ええ、昔一緒に戦った事もあるの、戦友ね」
道流「語弊があるぜ、それじゃ俺らとあいつらが戦ったみたいじゃねえか」
瑞希「相変わらず周りも楽しそうで何よりだ、頼みがあるんだけど・・・どうかな?」
章吾「何だよ、聞くだけ聞く」
瑞希「俺らやいま一緒に行動してる連中、ノアやMORALなんかと手を組んで政府とその親玉を倒す作戦を立ててるんだけど・・・」
瑞希「ぶっちゃけ人数と戦闘力が足りてないんだよね・・・だから手を貸してくれ」
章吾「そこに・・・
松山隼人や
岡野天馬がいるって事だな、俺の親父が松山瞬介に殺されたのは知ってるよな」
瑞希「んまあな・・・どうだ?」
ハル「やめといたら・・・わざわざ父の敵の息子に会わなくても・・・」
章吾「いや、俺は是非会いたいね・・・ノアの松山隼人、MORALの岡野天馬がどんな人間か興味がある」
シン「じゃあいいぞ、行こう」
瑞希「ありがとう、今から一週間以内に、大陸の東と西の海の間のあたりに来れるか?」
道流「奇遇だな、今俺らそこにいるぞ」
瑞希「そっか、そりゃラッキーだ・・・何て場所だ?」
章吾「えーっと・・・コーブル港って書いてあるな」
瑞希「分かった、迎えにいくわ」
最終更新:2012年12月18日 15:18