2年3ヶ月目>>536から抜粋。
536 :名無し募集中。。。:2009/07/29(水) 02:38:52.42 0
今日はトラブル続発で帰りがいつもより随分遅くなった。
いつもなら一人疲れた体を引き摺るようにして家に帰るんだが今日は少し違ってた。
帰りの電車の中、昼間から携帯を見る暇もなかったのに気付き携帯を開いてみると、メールの着信が2件。
見なくても内容はわかるんだ、どうせ遅くなるなら連絡しなさいってお叱りなんだけど。
とりあえず返信しなきゃならないから見てみた。
1件目、思った通り新垣から。
「お仕事ご苦労様、遅くなるようなら連絡くださいね。夕食は帰ってからのお楽しみ。じゃあ、気を 付けて頑張ってね。」連絡入れるのを忘れてると来るいつものメールだ。
2件目は…見るのが怖いが…ん?久住からだ。「お迎えに行くからね☆」
って、こんな時間に女の子が一人で危ないじゃないか。
慌てて久住に返信しようとしたら駅のホームに電車が滑り込んだ。
小走りで改札を抜けたら、久住と光井がベンチに並んでお喋りに夢中になっていた。
先に気が付いた久住が「俺さん、おっ帰り~」と大きな声で手を振りながら駆けてくる。
後から追い付いてきた光井も「日が暮れてからすっごい夕立が来て涼しいなったから、久住さんと夕涼みがてら俺さん迎えに行こかってなったんですわ」って笑顔を浮かべる。
「迎えに来てくれたのは嬉しいよ。でも危ないだろう。」
「だからね、来るときはみんなで来たんだよ。」
「久住さん、それ言うたらあかんて新垣さんが…」
なるほどな、駅前なら人通りも多いし交番も有る。二人だけで置いて帰っても大丈夫だって思ったんだな。
で、俺を心配させといて連絡を忘れさせないようにしようって作戦だな、断言してもいいがあの新垣にはこんな込みいた作戦は思いつけない。
こんなことを考え付くのは目の前にいる光井か道重ぐらいだろう、ただ惜しむらくは久住の行動を読み切れなかったところだ。
そんな事を考えてたら久住に右手をとられた。
「小春ね、帰りにアイス買うの☆」
「そうか、じゃあみんなにもお土産買って帰るか。」
いつの間にか左手をとった光井がこぼれんばかりの笑顔を見せる
「は~い」嬉しそうに笑う二人に両手を引かれてると、仕事の疲れも消えていくような気がした。
さて、みんなにアイスでも買って帰るか。
ところで気になったんで聞いてみた。
「新垣、怒ってるか」
「むっちゃ」光井が一言で返してきた。
仕方ない、アイス11個買うか。
最終更新:2010年03月16日 13:22