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人間という生き物には暗闇を怖がる性質がある。 それは俺も例外ではないのだが。 怖いことは認めるが暗いところに行ったら所かまわずガタガタぶるぶる震えるほどのものじゃないさ。 まあ高校生にもなって「暗いところが怖いんです~」なんてのが世間的に許される高校生がいたら見てみたい。 勿論それが朝比奈さんだったら受け入れるさ。 あぁ、大いに受け入れて抱きしめて差し上げるね。 ハルヒや長門に限ってそんなことはないだろうが、そんな状態になったあいつらを見てみたい気持ちもある。 日常からは想像できないあいつらというのは普段はなけなしの俺の好奇心をくすぐる。 ……話が脱線しすぎたな。 なぜこんな事を考えていたかというのは今の俺の置かれてる状況を説明すれば一発で分かると思う。 そう、俺は今暗闇の中にいるのだ。 単純に目を瞑ったそれとは何か違う。 簡単に言うと周りに空間がなく、言うならば「無」が支配しているようなものだ。 この後に及んでまた面倒事か……。 ん……?メンドウゴト……? ここである問題に始めて気付いた。 この鈍感さには他の誰でもないこの俺自身がびっくりだ。 どうやって抜け出せばいいんだ……。 何でこんな最重要事項にもっと早く気づかなかったんだろう。 多分それは冷静にパニクってたからだな。 それはそうと今回は長門に期待はできないかもな。 もし助けに来てくれるならあいつならもうすでに来ている頃だろう。 そう感じるくらいの時間が過ぎたような気がした。 じゃあどうするか。 何かヒント的な物、事、或いは人物よ、そろそろ俺に何かしらのアクションをとってもらわなきゃ困るのだが。 「―そ―――きて。」 あの……、えと、このご都合主義的なタイミングで声をかけてくれたあなた。 嬉しい事この上ないんですが少々聞き取りにくかったので、あの、つまりもう一度言ってくれるとありがたい。 「―そろそろ―――起きて――」 だからどうやってですか、と思うよりも先に事態は変化していた。 そして何の前触れもなく光に自分全体を引っ張られるようにして、現実世界に戻っていった。

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最終更新:2007年10月03日 00:57