さて、いきなりだが俺と長門と朝比奈さん、古泉、そしてわれ等が団長涼宮ハルヒが歩んできた、普通の人と呼ばれる者には決して出会うことの無いこの道。
長い時間こいつ等とここまで来たわけだが、俺はふと思ったことがあった。それは「俺たちが選ばなかった選択肢」。
これに近い意味が見当たらないな。えぇっと、俺が言いたいのは「俺たちが選ばなかった選択肢、それは本当に選ばなかったのか」ということだ。何を言っているかわからない?説明するとだな、俺は一年の冬にある種パラレルワールドと言えるだろうか、その世界を、パズルの途中でピースをなくし絶望的な状況で全てをはめ、修復したわけだ。
当然、その世界は今はもう無いわけなのだが、、、果たしてその世界のまま。もし違うキーを押していたら。いや、こんな大げさな表現でなくてもいい、もしカフェで頼んだドリンクがホットではなく、カフェラテだったら。という「これ」が「俺たちが選ばなかった選択肢、それは本当に選ばなかったのか」というややこしい本題だ。
未来人の立場で解釈すると分かりやすい。俺、、、何人目の俺かはわからないが、そのときの俺がホットを飲んだとしたら、未来人はその通りにしなければならない。という理屈があるのはしってるな?勿論あの世界には未来人や超能力者、宇宙人がいないわけだから知っているの俺だけとなり、そして外側から干渉することなど到底無理。朝比奈さん(大)から聞いたのだから間違いない。
だが、考えて欲しい。俺はホットを飲んだが、俺の後の「俺」がホットを飲んだこと、、その確証は無いということを。なぜならそれは、あの世界でホットを飲んだことを知っているのは、古泉がしらばっくれていなければ俺だけということになる。ましてやコーヒーを頼むことをしっていたのは俺だけだ。ならば「俺」はどうだろうか?カフェラテを飲んだ俺は?その俺はどこに行く?誰にも確認することなどできやしない。俺を除いて。
これらを考えると、ある程度の未来へ干渉する誤差はまったく関係ないことなのであろう。俺の記憶だけが矛盾することになるしな。あの店の売り上げや、坂道を走って下った歩数、俺が目を合わせた人の人数。消えちまった世界なんだからそれらは今ここで話しても意味ないだろう。
長い前振りだったな。俺の世界が変わっちまった話を持ち出したのはあくまで例えだ。比喩、、、って言うんだっけ?
そうあの世界の事は関係ない。これは俺が思っただけだ。そうやって哲学的な考えをしながら、この大量の紙、、、ただの紙ではないのだが、目に見えていた現実から逃避したい気持ちでムンムンだったあの日。俺の考えは的中していたのだ。
まったく、理不尽というのは、まさにこのことだな。俺が何を話しているのか分からないであろう。じゃあ俺がどうしてこんな
哲学的なことを考える羽目になったのか、時間を進めなければならない。
そして俺はもっとも大事なことを知ることになる。
世界は限りない数の選択で出来ていて、世界は一つだということを。