北高の七不思議
1、ネズミが学校にたくさん発生したことがあった。そこでその対策としてたくさんのネズミ取りが夜のうちに仕掛けられた。
次の日、教職員がネズミ取りを確認すると全ての罠が餌だけ盗られいてネズミは一匹もかかっていなかった。
ここまではよくあることだが、不思議なことに罠のほとんどに長い緑がかった髪の毛がくっついていた。
そしてそのうちの一つの罠に
「チェダーチーズもまたいいにょろね」
と書かれたメモが貼ってあったという。 犯人は未だにわかっていない。
北高の七不思議
2、ある日の夕方、一人の女子生徒が下校中に忘れ物に気づいた。
忘れた物はその日の内に出さなければいけない志望校の願書である。
あわてて教室に戻って願書入りの封筒を探したが見つからないうちに刻々と時間だけが過ぎていった。
どうしよう・・・
途方に暮れていたその時、彼女がふと人の気配を感じて振り返るとそこに一人の男子生徒が立っていた。
その男子は北高生だったが、彼女は一瞬なにか違和感を感じた。
が、深く考える前にその男子生徒は彼女に歩み寄ると
「これ探してたんだろ。大事なもんなんだからもう忘れるんじゃねぇぞ」
と言って何かを差し出した。それは間違いなく志望校の願書入りの封筒であった。
封筒の中身はちゃんとある。
彼女はその男子生徒に礼を言おうと顔をあげた・・・が、そこにはすでに誰もいなかった。
えっ、と思って教室の外を確認したが、廊下には誰もいない。封筒を抱えて、今のはなんだったんだろと思っていると、彼女の耳に遠くの方から
「wawawaわっすれもの~・・・」
というもの悲しげな歌が聞こえたような気がした。
後日、彼女はあの時の男子生徒が誰だったのか知った。
それは十年前、彼女と同じく、学校に忘れ物を取りに来た時、急性の心臓発作で死んだ男子生徒であった。
彼女が最初に感じた違和感、それは十年前の制服に対する違和感だったのだ。
彼女は今、その時の男子生徒のおかげか、志望校に通り、充実した大学生活を送っているという。
北高の七不思議
3、ある日の深夜、三人の男子生徒がに肝だめしをしに、学校に侵入した。
が、特に何も起こらず、がっかりして、もう帰ろうかということになった時
「おい、何か聞こえないか?」
と一人が言った。
何をバカなことを言ってるんだと、二人が笑いながら反論しようとしたが、その時二人の耳にも、シュッ、シュッという音が聞こえてきた。
ぎょっとした三人だったが、好奇心には勝てず、音の源を探ることにした。
音は家庭科調理室から聞こえてきていた。どうやらシュッ、シュッという音は何か刃物を研いでいる音らしい。
調理室の扉は閉まっている。三人は好奇心から中に入ろうとしたが、土壇場で一人が恐怖に駈られ、どうしても中に入ろうとしない。
仕方なく残りの二人だけが調理室の中に入ることになった。
興味津々の様子で中に入る二人、しかし外でいくら待っても二人は戻って来なかった。
そのうち、孤独と恐怖に耐えきれなくなった外の一人は、自分だけ家に逃げ帰ってしまった。
次の日、家に逃げ帰ってしまった男子生徒が教室に行くと、昨日一緒に肝だめしに行った二人は学校に来てなかった。
昨夜のことが脳裏をよぎったが、あのあと無事に家に帰っただろうと希望的観測をした彼だったが、ホームルームの時、彼は恐ろしい事態に気づく。
ホームルームの時、教師が生徒の名前を一人一人読み上げていく。しかし昨日一緒に肝だめしに行った二人の名前が呼ばれることはなかった。
彼は嫌な予感がした。生徒が休みの場合でも教師はその生徒について、今日は○○は風邪で休みだ。などと連絡するはずである。
「先生、○川と×田はどうしたんですか?」不安に駆られて質問をした彼に、教師は信じがたいことを言った。
「何を言ってるんだ山根。○川と×田なんて生徒、うちのクラスにいないぞ。バカなこと言うんじゃない」
なんと、昨日一緒だった二人は消息だけでなく、その存在すら消え失せていた。
山根はクラスメートの嘲笑のなか、頭が真っ白になるのを感じた。
数日後、山根が失踪した。しかし不思議なことにその数日後には学校の全ての人間が、山根という生徒の存在を忘れていた。
こうして、その三人の生徒はこの世から姿を消した。
余談だが、二人の生徒が消えた次の日、調理室の研石の上に包丁ではなく、刃渡り20センチほどのナイフが置いてあったという。
北高の七不思議
5-1、あ~、やっぱり僕は怖い映画はダメだな。蒸し暑いからって呪怨なんか見るんじゃなかったよ。怖すぎて今夜寝られそうにない。僕昔っから幽霊だけは無理なんだよな・・・。 幽霊か・・・。 <キョンや谷口は幽霊を怖いって思うんだろうか?谷口は大体想像がつく。彼は内心怖くてもやせ我慢するタイプだ。
この前遊園地のジェットコースターに乗った時だって、全然怖くも何ともないって言ってたけど、僕はみたよ、谷口、君の顔中にスダレがかかっているのを。それから案の定、てっぺんから落ちる時に
「wa・・・wawa・・・WAaaaーーーー!!」 って叫んでた。 <br> フフフ・・・写メにとって校内にばらまけば良かったよ。
まあ谷口のことはおいといて、キョンはどうだろう。彼は昔からクールというよりドライな感じで、非科学的な物は何も信じないような性格だから幽霊なんて一笑に付すかもしれない。
まぁ、キョンも涼宮さんに付き合うようになってから結構変わってきたようだけど。
5-2、そんなわけでいつもの三人の中で幽霊が全くダメなのは僕一人か・・・情けないけどダメなものはダメなんだよね。しかし、呪怨は怖かったなぁ。いけない、思い出したら怖くなってきたぞ。ここはインターネットで明るいサイトでも見て気を紛らせよう。パソコンを起動し、ネットワークに接続する。パソコンの機種が古いせいか一瞬画面が暗転する。
(画面に幽霊が映ったりして・・・)
ダメだダメだ、考えるな。あ~、これは一ヶ月はトラウマだな。やっとのことで立ち上がったwebページに恐ろしいシーンの記憶を断ち切るように検索をかけた。
そういえば今日キョンがSOS団のサイトを更新したって言ってたな。涼宮さん曰く僕も一応団員らしいから、見ておくのが礼儀ってもんだよね。
おっ、トップページのイラストが更新されてる。えーと・・・SOS団、か・・・、これは多分涼宮さんが作ったものだろう。極彩色に彩られ、見てて何か変な感じがする。フフ、でも涼宮さんらしいトップだといえば、確かにそうだ。彼女らしさがよくでたイラストだと思う。さて、他には・・・団員紹介か、ちょw谷口wwひどい言われようだなぁ。僕の方は・・・キョン・・・月夜の晩ばかりと思わない事だね・・・。 僕がその次を見ようとしたその時、また画面がブラックアウトした。
全く、しょうがないパソコンだなぁ。これだからいつも買い換えようと・・・そう思って画面を見たところで僕は動きが止まった。真っ黒な画面には、部屋の様子が反射して映し出されている。その画面の隅の方、つまり僕の部屋の入り口に見知らぬ女が立っていた。
慌てて後ろを振り返る、けど誰もいない。そうだ、気のせいだ。怖いビデオなんか見たから、目が錯覚を起こしただけだ。でもそう自分に言い聞かせた僕が画面に向き直った時、再び凍りつくような戦慄が走った。
・・・いる。
女はまだ画面の中にいた。しかも・・・
(近づいてきてる・・・)
そう、画面の中の女はさっきは部屋の入り口に立っていたけど、いま見てみると一メートルほどこちらに近づいてきてた。女は画面の中で微動だにしてない。でももう僕はフリーズ状態で視線は画面に釘付けにされてしまっていた。