「ここがSOS団の公式サイトか……」
キョンのヤツ、親友の俺に教えないなんて水臭いじゃねぇか。
しかし、ちゃちな作りだな?カウンターも全然回ってねぇみたいだし……ん?
「雑談室?」
トップページに張られた意味不明のデカデカとしたロゴの下に小さくそう書かれている。そこを開いてみると、書き込み用のフォームといくつかのコメントが確認出来た。
来訪者はここにコメントを残す訳か、なるほど。
「おいおい、コメントも随分少ねぇな」
仕方ねぇな。俺が自ら書き込みやって、盛り上げてやるか。
「えーと、まずは初めまして、っと」
俺は顔文字や記号をふんだんに盛り込んだ派手なコメントを書いて、その日はブラウザを閉じた。
次の日、俺は驚愕した。
「……なぜだ? なぜ、俺のナイスな書き込みに誰もレスしない?」
次の日も、そのまた次の日も誰も俺にレスしようとしない。いつまでたっても最終書き込みは俺のままだ。
くぅ……このままじゃ盛り上げるどころか、俺が晒し者みたいじゃねぇか。
「カウンターは回ってるんだ。誰も見てないってことはないよな……」
しかし、書き込みはない……どうしたものか……。
「は! そうだ!」
俺は素晴らしいアイディアを閃いた。
「ん~と、『初めまして、ぐっさんさん。僕もこのサイトはなかなか面白そうだなって思って毎日チェックしてます(*^^*)』、っと」
そう、俺は自分の書き込みに対して自分でレスを返したのだ。
今まで誰もやらなかった画期的方法だ。まさか自分で自分にレスするなど、あの諸葛孔明でも見破れまい!
「くっくっく……これにより、更に雑談室が盛り上がってるように見えるという効果まで生まれる……神算鬼謀すぎるぜ、俺」
念には念を入れて、もう3つほど名前を変えて書き込みをして、俺はブラウザを閉じる。数日後にはこの雑談室は大盛り上がりを見せるだろう。
「なぜだ……? なぜなんだ!?」
俺は再び、雑談室の惨状を見て絶叫した。
「なぜ誰も書き込まない? なぜ誰も俺にレスしない!?」
……そう、あれから数日が過ぎたが、やはり俺以外の書き込みはないのだ。
おかしい……何かがおかしい……。
「あれから毎日数人の人物を演じて書き込みをしているというのに……団員すらレスを返さないとはどういうことなんだ!?」
こうなったら引き下がれるものか! レスが付くまでコメントし続けてやる!
END