その2
ザァ――――――――――――ッ
ザァ――――――――――――ッ
キ「…………」
古「……雨、ですね」
んなこたぁ見りゃ分かる。明らかに夕立だ。
問題は俺たちがどちらも傘を持っていないことだ。まぁ、1本でもあった所で、こいつと相合傘なぞするものか。
古「僕は気にしないですよ?」
お前はな。俺が気にするんだよ。
濡れても良いじゃないかと思う方もいるだろうが、ずぶ濡れで家に帰った後というのは何かムシャクシャする、というか昨日そうだった。そして成績のことで文句を垂れてきた親と一悶着あり、クソ暑い夏だというのに体が更にヒートアップして余計に疲れただけだった。
短気は損気、っていうのは本当だね。実際作者の知り合いはそれで一度彼女を失っている。
古「では少し待ちましょうか。夕立となればすぐに止みますよ」
そして帰り道…
古「いやぁ、今日のあなたは容赦がありませんでしたねえ。」
キ「ふん、悪いが最近のストレスを発散させてもらったぜ」
古「明日も勝負しましょう。最近将棋に填まりかけてましてね」
返り討ちにしてくれる。
…と、突然古泉が立ち止まり、
キ「ん?どした?」
ガ―――ッ ビシャッ!!
キ「うげっ!!」
やられた…車が撥ねた水をモロ被り…って。
キ「なんでおまえは無事なんだ!!?」
こいつは俺の半歩後ろにいた。半歩だぞ半歩!なのに…
古「おかしいですね。水が僕の目の前で止まりました。」
俺は見た。撥ねた水が見えない壁にぶつかったように、古泉の方までは飛んでこなかった…
おい、もっと別なことに役立てろよ。それと、
キ「なぜ俺を防がなかった」
古「そうする必要がないと思ったので(笑)」
よし、明日のゲームは缶ジュース5本と漫画1冊賭けよう。