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業式を間近に控えた俺は受験が終了しているにもかかわらず、塾へと向かうため自転車を走らせていた。
これもそれも中学生のまとめとやらを塾が行うせいであり、それをうちの親が聞きつけたからに間違いなかった。
何故かにやにやしながら俺を追い立てるものだから、おちおちテレビを見てもいられない。
こっちは受験で散々勉強をやってきて、無事に桜も咲き、高校入学までのモラトリアムを楽しもうと
思っていたところだったから、がっかりしたね。
憂鬱な気分のまま自転車を走らせているとうちの親がその塾が開講されるということを知ってしまった原因である女が
ゆっくりと前を歩いていた。
「君のことだから母上にそのようなことは言わないと思ってね。たまたまスーパーで会ったときに
 そのような講義があることを進言したわけさ」
まったくその進言のせいで俺は貴重な時間を勉強と言う名の魔物に食い荒らされることになるんだぞ。
俺は彼女の前で精一杯の渋面を作った。それを微笑みで軽く受け流しつつ、
いつものようにその女は俺の自転車の荷台に乗った。
肩をすくませながら塾へと向かう俺の背中にその女は更に言った。

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最終更新:2007年05月28日 22:51