ピザババアの唄
あらすじ
中国の奥地の村に生まれた少女リンリンは、兄と引き裂かれ日本に養子に送られ不幸な少女時代を過ごす。高校時代の初恋がきっかけでスタンドを得るが、兄の死の知らせを聞き衝動的に自殺を試みた際に、命と引き替えにスタンドを失ってしまう。
側にいてくれたスタンドを失い、誰からも愛情を得られず、監禁した若い男を虐待して廃人に至らしめるなど歪んだ生活を送った末、子供にピザをふるまうピザババアになる夢を実現させるが、性的いたずらを試み刺殺される。
なぜか命を取り留め、自分の名前も忘れ子供たちにピザをふるまう妖怪ピザババアとなって妖怪の盟主ネクハゲと行動を共にするようになるが、ネクハゲの百鬼夜行の目的達成により再び取り残され、ひとりになる。
主な登場人物
ものゴコロ時代〜
- リンリン:今ではない時代、中国の奥地の村に生まれる。両親を盗賊に殺され、兄と共に彷徨ううちにとある村に拾われるが、兄と引き裂かれ日本に養子に出される。テンションがあがると側転やエアフラフープをする。
- レイレイ:リンリンの兄。拾われた村の村長に性的虐待を受けている。リンリンを必ず迎えに行く、海に連れて行くという約束をしていた。長じて日本に渡るが窃盗団の一員として空き巣に入った際、警官から発砲され死亡。
咲きハセル時代、OL不連鎖速度加速時代
- 沢田かりん:レイレイが日本の養父母につけてもらった名前。だが、高校生になる頃には既に養父母はかりんに対する興味を失っており会話はない。数年ぶりに話しかけてくれたという理由でコッセ先輩に片思いをしている。スタンドは「堀川のおじさん」
- コッセ先輩:いらないうんちを探している変人。女に興味はないらしい。コーラを引き立てるという理由でピザが好き。スタンドは「キング」
- 堀川のおじさん:かりんのスタンド。かりんから「ホーリー」と呼ばれている。一個前の地球、8000年後の地球から来た。かりんと出会った時点で7500歳。前の仕事で使っていたという龍使いの棒を持っている。かりんが自殺をしようとした際、自らの血を与えて死亡する。(享年7507歳)なお、携帯輸血セットは現代でいう携帯電話充電器のようなもの。
- キング:コッセ先輩のスタンド。コッセ先輩とはお互い上から会話するが、なんだかんだ嫌いではないらしい。堀川のおじさんがかりんに命を与え、倒れた際には鈴の音と共に堀川のおじさんを弔いに来て天へと送った。
こじれかげる時代
- シンゴ:泥酔してかりんと関係を持ち、以来かりんの家に監禁され、オムツを履かされて(かりんもオムツを履いて出社している)鎖につながれ、二の腕をつねられる等の虐待を受けている。30歳を過ぎても自宅で両親の世話になっていることに罪悪感を抱いていた。かりんの度重なる虐待により痛みを感じなくなり、廃人となる。
夢のババア時代〜
- ピザババア:年老いたかりん。街の子供にピザをふるまい、ピザを食べるところを見ていることに幸せを覚える。冷めないうちに猥褻にピザを食べろと子供を叱る。テレビから得た様々な芸能人の都市伝説を子供たちに教える。
- 坊や:ピザババアの住む街に引っ越してきた真面目な少年。両親が共働きであり、夕食は机に置かれた千円で賄う。ピザババアのピザパーティに参加し、大人の授業を受ける。性的いたずらを受けそうになり、ピザババアを護身用のナイフで刺殺してしまう。
愛の百鬼夜行時代
- ネクハゲ:妖怪の世を作ることを夢見て、ピザババアを百鬼夜行の仲間に誘う。数百年かけて妖怪の世を実現させた後、家族の元へ帰るとピザババアの元を去る。
場面構成
OP
ものゴコロ時代
咲きハセル時代
OL不連鎖加速時代
こじれかげる時代
夢のババア時代
愛の百鬼夜行時代
- ピザババア(夢のババア時代の200~300年後にネクハゲと出会い、更に数百年後に別れる)
最終更新:2012年06月14日 21:45