不明熱(2011/2/22)

感染症のほかに、膠原病(特にPMR)、悪性腫瘍、偽痛風などがないか確認。

感染症を疑うときは、まずは感染源の検索。
 頭痛、鼻汁、耳痛、副鼻腔痛、喉痛、咽頭発赤、頚部リンパ節腫脹、
 咳、痰、胸部聴診、腹部所見、嘔吐、下痢、背部痛、CVAのノックペイン、
 頻尿、排尿時痛、皮膚発赤、関節腫脹
などを漏れなく聞いていく。
さらに検体を集める。
 血液検査、胸部X線写真、尿検査
 血液培養、痰培養、尿培養
ブロードに治療を開始→培養結果が出ればデエスカレーション
が基本

ブロードに何をいくか(この先は教科書に戻って選択)
 誤嚥性肺炎→口腔内常在菌。球菌と嫌気性菌がターゲット
  ユナシンS。1日3回。(カルバペネムならカルベニン1日3回)
 尿路感染→陰性桿菌がメイン。
  2-3世代セフェム系。セフトリアキソンなど。1日1~2回
 腸・胆道系→胆道移行性の良い薬を選択。基本陰性桿菌。
  スルペラゾン

 セフェム使って、緑膿菌・MRSAが出現、偽膜性腸炎、真菌の順に
 だいたい出現する。
 メロペンで効かない発熱は、カテ感染、緑膿菌、MRSA、偽膜性腸炎、
 真菌を疑う。薬剤熱も。
  偽膜性腸炎:経口バンコマイシン 1V分4、内服なら単シロップ10mL加
  MRSA:バンコマイシン1日2回。血中濃度測定。
  真菌:ファンファード3Vを1日1回。遮光して。
  緑膿菌:モベンゾシン(→メロペン)→ゲンタマイシン

 検体集め→デエスカレーションが大切。
 カルバペネム、抗MRSA薬はとくに乱用しない。

 『感染症レジデントマニュアル』(医学書院)が使いやすい。
 詳細はその他教科書参照






最終更新:2011年02月22日 13:43