2009年失神ガイドライン
失神の定義・・・一過性の意識消失であり、全脳虚血によるもの。
急速に起こって、短い持続時間(20s↓)で完全によくなる。
前兆を伴うことがあり、吐き気、視野の障害など。
「倒れたとき」の鑑別
意識障害があるかないか
ない→転倒とか
ある→次へ
一過性か、すぐ起こったか、短い時間か、一過性で回復したか
No→Coma、虚血性心疾患、その他
Yes→失神、けいれん・
てんかん、心因性、その他(
低血糖など)
失神と誤診されるもの
・脳血流低下によるもの・・・てんかん、過換気、低血糖、中毒、椎骨脳底動脈系のTIA
・ 脳血流は保たれるもの…カタレプシー(意識を失っていない)、めまい、てんとう、
ヒステリー、内頸動脈系のTIA
失神の種類
反射性(神経調節性)→最終的に副交感神経優位になり、徐脈もしくは血圧もしくはその療法が起こる。延髄孤束核にスイッチが入る。
VVR(血管迷走神経反射)
-- 感情ストレスによるもの(恐怖、痛み)
-- 立位負荷によるもの
状況失神
-- せき、くしゃみ(胸腔内圧上昇により迷走神経反射が起こる)
-- 嚥下、排便、尿管仙痛、排尿
-- 運動後失神 -- 走った直後に失神する。
運動中に起こったならHOCMやBrugadaなど!
頸動脈洞失神
本来血圧上昇に反応して、頸動脈洞の圧受容体が反応し、脈、血圧を下げるシステム
-- ひげそり、ネクタイ、首の運動
-- 40歳以上におこる(若い人ではまれ)
起立性低血圧
交感神経機能不全による(迷走神経反射とは違うところ)
立位不耐症との鑑別が難しい
→徐脈にはならないことが唯一の鑑別点
立位時におこる異常
Initial OH(OH=起立性低血圧)
- 0-30秒でおこる。「立ってすぐフラフラする」
- 40mmHg以上下がる
- 自動血圧計で感知できない。Aラインを入れるか、橈骨を触れるか
- 若い人、筋無力症の人、高齢者、αブロッカーを飲んでる人がリスク
- 失神はまれ
古典的OH
- 30秒~3分でおこる
- ベッドサイドかチルト台を使う。
- 末梢血管にプーリングされることで起こる。
- 血管拡張薬のほか、アルコール、フェノチアジン系抗鬱薬など
Delayed OH
- 3-45分で失神に至る
- 徐々に静脈還流量が減って心拍出量が減って倒れる
- 後頚部の痛みや肩の痛み、胸の痛みを伴うことも
DrlayedOH+reflex syncope 3-45s
‐上の病態に反射失神が加わったもの。
- 徐脈があることで鑑別
立位不耐症
- 3-45分でおこる
- 突然迷走神経優位になって倒れる。
- 若干若い女性に多い。高齢者に少ない
POTS postual orthostatic tachycardia synd.
- 若い女性が立ってると脈が速くなってきついというもの
続きは明日
質疑応答
ベッドサイドの簡易立位試験とチルト試験はどう使い分けるか
- 難しい。ベッドサイドはいつでもできる。
- 血圧、心拍数、症状を記入する表を作って、
- 橈骨動脈をさわっておいて行う。
- 10分間、1分毎に記録する。
最終更新:2011年02月28日 09:00