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2011/02/28
失神のガイドライン抄読会。循環器内科上運天先生にして頂きました。
元ネタはこちら
http://www.escardio.org/guidelines-surveys/esc-guidelines/GuidelinesDocuments/guidelines-syncope-FT.pdf




2009年失神ガイドライン

失神の定義・・・一過性の意識消失であり、全脳虚血によるもの。
          急速に起こって、短い持続時間(20s↓)で完全によくなる。
前兆を伴うことがあり、吐き気、視野の障害など。

「倒れたとき」の鑑別
意識障害があるかないか
 ない→転倒とか
 ある→次へ
一過性か、すぐ起こったか、短い時間か、一過性で回復したか
 No→Coma、虚血性心疾患、その他
 Yes→失神、けいれん・てんかん、心因性、その他(低血糖など)

失神と誤診されるもの
 ・脳血流低下によるもの・・・てんかん、過換気、低血糖、中毒、椎骨脳底動脈系のTIA
 ・ 脳血流は保たれるもの…カタレプシー(意識を失っていない)、めまい、てんとう、ヒステリー、内頸動脈系のTIA

失神の種類
反射性(神経調節性)→最終的に副交感神経優位になり、徐脈もしくは血圧もしくはその療法が起こる。延髄孤束核にスイッチが入る。
 VVR(血管迷走神経反射)
  -- 感情ストレスによるもの(恐怖、痛み)
  -- 立位負荷によるもの
 状況失神
  -- せき、くしゃみ(胸腔内圧上昇により迷走神経反射が起こる)
  -- 嚥下、排便、尿管仙痛、排尿
  -- 運動後失神 -- 走った直後に失神する。
    運動中に起こったならHOCMやBrugadaなど!
 頸動脈洞失神
  本来血圧上昇に反応して、頸動脈洞の圧受容体が反応し、脈、血圧を下げるシステム
  -- ひげそり、ネクタイ、首の運動
  -- 40歳以上におこる(若い人ではまれ)
起立性低血圧
 交感神経機能不全による(迷走神経反射とは違うところ)
 立位不耐症との鑑別が難しい
  →徐脈にはならないことが唯一の鑑別点

 立位時におこる異常
  Initial OH(OH=起立性低血圧)
   - 0-30秒でおこる。「立ってすぐフラフラする」
   - 40mmHg以上下がる
   - 自動血圧計で感知できない。Aラインを入れるか、橈骨を触れるか
   - 若い人、筋無力症の人、高齢者、αブロッカーを飲んでる人がリスク
   - 失神はまれ
  古典的OH
   - 30秒~3分でおこる
   - ベッドサイドかチルト台を使う。
   - 末梢血管にプーリングされることで起こる。
   - 血管拡張薬のほか、アルコール、フェノチアジン系抗鬱薬など
  Delayed OH
   - 3-45分で失神に至る
   - 徐々に静脈還流量が減って心拍出量が減って倒れる
   - 後頚部の痛みや肩の痛み、胸の痛みを伴うことも
  DrlayedOH+reflex syncope 3-45s
   ‐上の病態に反射失神が加わったもの。
   - 徐脈があることで鑑別
  立位不耐症
   - 3-45分でおこる
   - 突然迷走神経優位になって倒れる。
   - 若干若い女性に多い。高齢者に少ない
 POTS postual orthostatic tachycardia synd.
   - 若い女性が立ってると脈が速くなってきついというもの

続きは明日

質疑応答
 ベッドサイドの簡易立位試験とチルト試験はどう使い分けるか
  - 難しい。ベッドサイドはいつでもできる。
  - 血圧、心拍数、症状を記入する表を作って、
  - 橈骨動脈をさわっておいて行う。
  - 10分間、1分毎に記録する。

最終更新:2011年02月28日 09:00