『自由都市アイク』
政治形態:王政
国家元首:カルトア・ロック(王)
総人口:約5万人
概要:
古くから交易の中心として栄えてきた都市国家。
最大の売りはその経済力と政治力であり、二つの大国に挟まれるような位置に存在するにも関わらず今日まで王国が在るのはそれらによる努力の賜物である。
また、その性質上かヒューマン以外の種族や魔術に対して寛容であり、特に領主は代々マジックアイテムのコレクターであると言う。
政治:
基本的にはオーソドックスな王政。とはいえ、実際王国と言う程規模が大きくはないので、元首は領主様、と呼ばれることの方が多い。
他国とのパイプを増やすことに積極的であると同時、隣接する二つの大国に対して同じ距離を保つことに腐心しており、よく言えば中立的、悪く言えばどっちつかずな方針を長年維持している。
また、前述の通り亜人に対して寛容な政策を取っており、街中では名物と化したフェザーフォルクなどが見かけられることも多い。
これは半ばは建国秘話として伝えられるエピソードの影響、そして半ばは交易の機会を少しでも増やす為と言われているが、もしかしたら単に住民のノリが良いだけかもしれない。
経済:
都市国家であるが故に自力での生産力には乏しく、もっぱら物資は他国からの輸入に頼っている。
其のため、交易は非常に盛んであり、人の出入りも激しい。
物資の通過地点であると同時、所謂加工貿易を得意としており、其の為の工房や職人なども国内には多い。
また、ヒューマンだけではなく、北西の山のフェザーフォルクや南の湿地帯のリザードマンなど、亜人との交易も頻繁に行われているとか。
軍事:
良くも悪くもそれなり、な程度。
常設されている騎士団は一つのみであり、また錬度・兵数、共に充分とは言いがたい。
(ちなみに、近衛は存在するものの単独の騎士団としては設置されておらず、騎士団の1部署として扱われている。)
しかしながら、有事には魔術や、国王が代々蓄えた大量のマジックアイテムを積極的に運用し、他国には無い戦術を用いるため、潜在的な武力にはかなりのものがあると言われている。
尤も、実際に大規模な戦闘を行ったことは数えるほどしか無い為、それが事実であるかどうかは不明なのだが。
宗教:
交易都市という性質上か、チャ・ザ信仰が盛ん。
五大神の神殿は基本的に全て存在するものの、チャ・ザのものはその中でも特に大きく、長である最高司祭は蘇生の奇跡を行うことすら出来ると言う。
だから、と言うわけではないのだろうが。国家としても、チャ・ザ神殿とは繋がりが深い。
建国秘話:
アイクの初代国王は魔術師であったとされる。
彼は其々『剣』『槍』『弓』を持った三人の騎士を従者として従え、何処からともなく現れてはこの地にアイクの街を築いたとか。
その際の三騎士と王の活躍は現在にも一部が御伽噺として伝わり、市井の間でも囁かれているらしい。
三騎士の用いた武器は正式名称が今日には伝わっておらず、ただ『三騎士の武器』と呼ばれている。
重要人物:
《カルトア・ロック》
現国王。政治力に優れた人間ではあるものの、自ら為政者たらんとしている為か、些か慎重なきらいがある。
比較的一般的な人間性を持つが、為政者として大と小で決断を迫られれば迷わず大を取る。
戦闘力はほぼ皆無。魔術の心得は無く、剣もたしなみ程度である。
アイク領主のご他聞に漏れず、マジックアイテムのコレクター。あと、妻子(娘)持ち。
《ベン・アーレイ》
アイク騎士団騎士団長。
6レベルのファイター。寡黙な男であり、アイク騎士団の中では彼と彼直属の部下のみが平均以上の高い錬度を持つ。
《デュッセル》
アイクの宮廷魔術師。6レベルのソーサラー。
苦労性。やはり為政者としての自覚を持つ人間であり、大と小では大を取る人間ではあるものの、領主よりは若干甘い部分を持つ。
それが良いことか、悪いことかの判断は人によるだろう。
《デュース・ゼラルド》
アイク所有の超高速船『ゼピュロス号』船長。
アイクに海軍は常設されていないが、有事の際には海軍の長も勤める。
《ラッキー・サルヴァトーレ》
チャ・ザの最高司祭。
蘇生の奇跡すら可能とする神官。
損得を確実に見極める目を持ち、神官となっていなければ大商人となっていただろうともっぱらの評判。
最終更新:2011年10月02日 01:00