ジエーダ帝国
政治形態:帝政
国家元首:ジエーダ5世
総人口:約80万人
概要:
大陸の南東の位置する大規模国家。『鋼の国』の別称で知られる。
150年程前アッシャ北に存在したジエーダ王国が、巨人の背骨から襲来した第2次妖魔侵攻の混乱を収め、周辺諸国を統一することで成立した。
気候は南から温帯夏雨、温暖湿潤、冷帯湿潤気候まで、広大な領地に広く分布する。
気質は質実剛健であり、男子には一定期間の兵役義務が存在する。
地方は直轄地を除く4つの領地に分かれ、それぞれをジエーダ王家に連なる一族が統治しており、それぞれ北領ラクート、東領シャスバル、西領ジグラット、南領バストアと呼ばれている。
政治:
帝政であり、現在はジエーダ5世が軍事、政治、経済を総て仕切っている。
唯一それに干渉できるのは他領の領主であり、年に数度、中央ジエーダ王都において開かれる五公会議で国の方針が決定されると言われている。
経済:
最大の収入源は巨人の背骨から産出される豊富な鉱山資源であり、特に鉄鋼の産出量と武器防具の加工に於いては東大陸随一の質量を誇る。この地域に存在する高品質武器防具と言われるものの殆どは、ジエーダ領内から産出されると言っても過言ではない。
また、近年南方で米、麦の産出量が飛躍的に増加した事により、その加工品である酒類が他国に安価で大量に供給されることとなり、新しい収入源となっている。
質素を旨とする国民気質から、全体の富裕度はそう高くはない。
軍事:
軍事力では南東での随一を誇り、兵役義務により全体の練度も非常に高い。
中でも有名なのは、西領の対妖魔殲滅部隊「獏」と中央領ジエーダ5世率いる精鋭部隊「饕餮」である。
西領の獏は、度々起こる巨人の背骨からのモンスター被害を抑える為に、前王国時代に設立され現在まで続いており、第二次妖魔侵攻の折には先陣を切って民人を守った歴史を持つ。
中央領の饕餮は、自らも大陸随一の使い手であるジエーダ5世が率いる精鋭部隊であり、他国では騎士団に相当する。
宗教:
一部を除く全土でマイリー信仰が広く信仰されており、熱心な信者が多いが、領によって若干の差がある。信者数の割合的には
北領 マイリー3 ブラキ3 チャザ2 ラーダ1 その他1
西領 マイリー6 ブラキ2 その他2
東領 マイリー8 チャザ1 その他1
南領 マイリー2 マーファ3 ファリス1 チャザ1 ラーダ1 その他2
この位の比率になるが、神殿の持つ権力は信者数に比例していない事に注意が必要である。
五公領:
○北領ラクート
中央領と西領に挟まれるように存在する地域。「鋼の国」の別名を持つジエーダ帝国の武器産出を担う地域であり、その技術力から多くの職人が集まる。
北方地域への接点ともなっており、交易都市としても名高い。
○西領ジグラット
巨人の背骨に沿うように伸びる地域であり、昔からモンスターの侵攻を食い止める役割を担ってきた。この国の男子は半数がモンスターとの戦いで、半数が鉱山で命を落とすと言われる。
人口比率によるドワーフの割合が恐らく大陸一多い地域。
○東領シャスバル
ミル湖南、キネール諸国領に接する位置にある地域であり、此処数十年常に戦争状態が続いている場所。シャスバル領は王位継承争いで最後まで現王と争った王族が代々治めており、大陸中から傭兵が集まる事でも有名。
○南領バストア
ククナ山脈と湿地帯に挟まれた地域にあり、大穀倉地帯が広がっている。この地域で作られる酒として大陸南東地域全土に広がっている。また、罪人を使う独特の農業システムと其処から生まれる莫大な富から、南方の国倉庫、悪徳の都とも呼ばれる。
最終更新:2008年02月01日 22:07