トライデント王国

 政治形態:王政
 国家元首:グンダリオ・グニール(国王)
 総人口:約50万人




概要:

 大陸西端、スウォー湾を臨む位置に王都を構える中規模国家。
 立地条件から漁業が盛んだが、それ以上に良く語られるのは冒険者やトレジャーハンターの数が多さである。
 スウォー湾にはかつての古代王国の都市が沈んでいるとされ、その影響かトライデント周辺には古代王国期の遺跡が数多く発見されている。
 遺跡からの一攫千金を夢見、多くの冒険者がこの国を訪れるという。

政治:

 王政。形式よりは利を取るべきとする風潮がある。
 そのせいか、国風は良く言えばフランク。悪く言えばアバウト。
 だからというワケでは無いだろうが、冒険者を積極的に重用するきらいがあり、文官や武官の中には元々冒険者であったものが少なくは無い。
 反面、格式や礼儀といったものを軽んじる人間も多く、外交の際にはそれが問題となることもある。
 また、王位の継承方法が独特であり、形式的な王位継承の順位は存在するものの(国王が健在であれば)国王によって指名されたものが次の国王となることとなっている。

経済:

 農業、漁業、共に盛ん。特に漁業は沖合いに寒流と暖流がぶつかる潮目が存在する為、多種多様な種類の魚を獲ることが出来るとか。
 しかし、王都周辺での最大の収入源は冒険者達を相手取った商売とされる。
 具体的には、酒場や宿屋などのサービス業は勿論のこと、武器防具のし立て、遺跡から発見されたマジックアイテムの取引などが挙げられる。
 その為、王都には腕の良い工房やアーティファクトを扱えるだけの大商人が多く集まっている。
 ……とはいえ。潮風のせいで鉄が直ぐに錆びてしまう為、工房自体は外に構える職人も多いようだが。
 近年では、海賊の出現に頭を悩ませているとか。


軍事:

 騎士団は一つ。雷槍騎士団と呼ばれるモノがソレ(三叉騎士団というネーミングも当初はあったものの、隣国に同名の騎士団があると解り変更された)で、主に国内の警備に当っている。
 しかしながら、前述の通りトライデントでは冒険者を積極的に重用する風潮がある為、非正規の臨時戦力として国から冒険者へと依頼が出されることも少なく無い。
 実際妖魔退治などの任務は冒険者に振られることが多く、それを繰り返し信用を得た結果騎士として登用されたものも多い。


宗教:

 五大神の信仰がまんべんなく盛ん。
 特にどれを国教に、ということも無いが、どの神の神殿も王都には存在する。
 ただし、逆に言えば突出した信仰勢力は存在せず、どの勢力も五十歩百歩である。
 (強いて言うなら一般的な常識として、農村部ではマーファの信仰が強い)

建国:

 初代国王は元来、現在の王都付近に領地を持つ地方領主の一人であったという。
 しかし、何時のころからか遺跡の存在が明らかになるにつれ其処に冒険者が集うようになり、すると彼らを目当てに商売をする人が集まり、街は徐々に大きくなっていった。
 やがて街が充分に大きくなった頃、初代国王は大本の国からの独立を宣言。
 当然それを認めぬ大本の国は鎮圧に乗り出したものの、どうにかこれを退けることで最初の領土を勝ち得たという。
 それから長い年月の間に領土を少しずつ広げ、現在へと至る。

重要人物:


《グンダリオ・グニール》
 国王。鍛えられた身体を持ついかつい風貌の大男。
 王族でありながらかつて身分を隠して冒険者をしていたことがあり、その為か思考は若干庶民的。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年02月07日 21:51