ゴラシオン王国
政治形態:王政
国家元首:バルバス・アジャイン(国王)
総人口:約20万人
概要:
大陸西部の山岳地帯に存在する小国。
四方を山に囲まれており、鉱山が多い。
反面、山がちな地形のせいか農業を行える土地が乏しく、食料自給率は低い。
政治:
王政。現在は一種の独裁政治。
というのも、この国は現在改革の真っ最中であり、其の為に王が反対勢力を一掃してしまったのである。政治的・物理的、両面の意味で。
政権を完全に掌握した王は新たな方針を掲げ国内の改革に乗り出したものの、現在のところその結果として劇的に政治経済が改善したとは言いがたく、昨今では若干の焦りも見受けられるとか。
其の為か、近頃では軍備の増強など不穏な噂も多い。
また、エルドリア同盟なる4つの国で構成される加盟国の一つである。
経済:
前述の通り鉱山が多く鉄を始めとした多くの金属類が取れた為、それらを加工・輸出することで貨幣を得ている。
しかしながら食料のほとんどを輸入に頼っているため、貨幣のほとんどは其の為の代金として消えてしまう。
この状況を改善する為、国内での農業はジャガイモ等を中心に、少しでも農業面積を確保する為に段々畑を作ったり、二毛作を試すなど試行錯誤が繰り返されている。また、王都に面したケータ湖では魚類の養殖も試みられているようだ。
先代の頃までは腕の良い鍛冶師などを国内に多く抱え、高い金属の加工技術を有していたものの、国王は改革でこの方針を一転させ、金属加工の多くを工業化し質よりも量、専門技術を不要とする大量生産を第一に生産を行うようになる。
しかしながらその方針は当然ながら多くの職人の反発を招き、結果として技術者の流出を引き起こしてしまった。現在では国内に残って居る職人の数はごく僅かであるという。
そこまでして行った改革ではあるものの、大量生産技術が未熟なこともあってか、現状質に劣る大量生産品が他国に対して一定以上の需要を得ることは無く、改革の行く末には暗雲が立ち込めている。
軍事:
岳雲騎士団と呼ばれる騎士団が一つ。
元来は国境警備と治安維持のみを任務とした騎士団ではあったが、国王が改革を始めると同時に軍備が増強され始め、ついには反対勢力の鎮圧の為に用いられることとなる。
貴族や文官の中に(少なくとも声高に意見を述べる)反対派が居なくなってからはしばらく落ち着いていたものの、昨今再び増強が開始されたと言う。
そのことと、改革が上手く行っていないことには関連があるのではないかと国民の間ではまことしやかに噂されている。
騎士団長が存在するがその上に元帥という位を置かれており、国王が兼任している。
宗教:
代々の国王が宗教に頼ることを嫌った為、国教は無し。
特に今代の王はその傾向が強く、弾圧こそ行わないものの政治的な影響力は皆無に等しい。
しかしながら職人の間には、ブラキやガネードを崇める人間が少なからず存在する。
建国:
建国はおおよそ300年前。
大陸西部から中央にかけてに勢力を誇っていた神聖エルドリア帝国の崩壊に端を発する。
神聖エルドリア帝国は『蛮人大帝』と呼ばれた初代エルドリア皇帝が一代で起こした国であり、広大な領地を有する強力な帝国であった。
しかしながら帝国を維持していたのは大帝のカリスマと軍事力に寄るところが大きく、大帝の死亡後には各地で内乱が勃発。
帝国の領土はいくつもの国家に分断されることとなる。
その中の一つがゴラシオンであり、現在の王家はエルドリア帝国期には鉱山ギルドの長を勤めていたとのことである。
最終更新:2008年02月22日 18:03