『オリナス教国』
政治形態:王政
国家元首:法皇ロマノフ
総人口:約100万人
首都:ファゼル
概要:
大陸中央部に位置する宗教国家。
広大な流域面積を誇るソール川を領土内に持ち、また平地も多く存在する為農業、それに川を利用しての運輸行が盛ん。
国教にファリスを据えており、国民のほぼ全てがファリス信者であるのが最大の特徴。
その為か、農地や住居の区画整理は徹底して行われており、面積の割りに人口密度も高い。
政治:
王政。しかし、王位は世襲制では無く、代々ファリス神殿の最高司祭が兼任することとなる。
その為、一般にオリナスの国王は法皇と呼ばれる。
宗教国家である為、政策の根底にはファリスの教義があり、それを前提として政が行われる風潮がある。
近隣諸国、引いては大陸の平和を守るのはオリナスであるべきであるとの思想があり、中原の騎士を自認することも多々ある。
その為か、対外政策も強気な姿勢のものが多く、西側のエルドリア同盟からなどは特に警戒されている。
上記のような性質を持った国である為、国内にはシーフギルドのような『必要悪』の類も最小限に留められており、時折それが問題になることもある。
国民のほとんどがファリス信者という性質上、ファリス神殿の入信者記録が戸籍に近い役割を果たしており、その利便性が着目され始めている。
経済:
山も平地も適度にある為、ほぼ全ての産業がそれなりに行われている。
中でも中原の大きな平野と川を用いた稲作と、川を利用しての国内での運輸業が盛んである。
唯一問題があるとすれば、立地的な問題から海産物の類が滅多に入ってこないことだろうか。(川を利用するにしても、下流から上流へと運ぶには時間がかかる)
また、お国柄かギルド制が発達しており、安定した品質の商品が多く取り扱われている。反面、何故か突出した技術者は生まれ辛く、良質の品は他国から取り寄せるべきとの風潮がある。
軍事:
中核を成すのは神聖騎士団。取り分け、戦士としての実力と神官としての法力を兼ね備えた者は聖騎士と呼ばれ、一般兵の尊敬を集めている。
神聖騎士団自体は他国の騎士団と大差無く、そのほとんどは国内に領土を持つ者やその子弟が騎士に封ぜられる形で任命され、その下に一般兵が振り分けられる。
しかし、聖騎士の任命に関してはその限りではなく、剣力、法力、共に十分な力を兼ね備えた者が任命され、少なくとも公式にはそれ以前の身分は関係無いとされている。
それ以外には警察組織としてのファリス汎兵団、神殿直下の部隊としてファリス神官のみで構成される神官戦士団(必ずしも白兵戦闘力を持つものばかりではない)等が存在する。
宗教:
ファリス一色。国教としてファリスが定められており、国民のほぼ全てがファリス信者。
その為、誰も彼も規律には少々うるさく、他国から来た人間は戸惑うこともしばしばあるという。
ファリス以外の五大神の教団は当然のように勢力が弱く、大都市以外では神殿すら無いことすらしばしば。
建国:
建国はおおよそ300年前。
旧神聖エルドリア帝国から分かたれた国の一つであり、その中でも最大のもの。
母体となったのは、当時は弱小勢力であった旧エルドリアのファリス教団。
当時の最高司祭であった初代国王ファゼルは、帝国崩壊直後の混乱を収めるため東奔西走し、周囲の人間をファリスの教えの下纏め上げたという。
現在の首都ファゼルの名は、その初代国王の名から取られたもの。
重要人物:
《『法皇』ロマノフ》
現法皇。類稀なる法力を持つ神官であり、其の身に神を下ろすことすら可能であると噂されている。62歳。
自身の持つ影響力を正確に理解しており、その結果何が起こるかを予測出来る人物。
しかしながら、若い頃は過激な発言の目立つタカ派のファリス原理主義者であり、その名残はいささか強硬な西側諸国への外交姿勢に現れている。
《『真の聖騎士』アルドロ・ロキオン》
神聖騎士団団長にして、聖騎士隊隊長。45歳。
オリナス最強の戦士であり、法皇にこそ及ばぬものの高司祭クラスの神聖魔法を操る。
人格的にも驕った所の無い穏かな人物であり、多くの人間から『真の聖騎士』と呼ばれている。
戦場で、一騎打ちで、常勝無敗と呼ばれる彼ではあるが、本人の談では若い頃にただ一度、旅の二刀使いに破れたことがあるらしい。
最終更新:2008年06月15日 00:05