レイ=シャンディエン
異名 :“稲妻”
偉業 :幻の必殺技を習得/その称号の百年に一人の天才
知名度:14/故意の忘却
<関係>
『尊敬』:バセラ=マサダ
|
LV
|
種族
|
タイプ
|
種族特典
|
称号/メイン
|
称号/サブ
|
系統
|
|
3
|
人間
|
戦闘
|
適応能力
|
気功錬師A
|
気功錬師B
|
汎用系
|
|
|
体力
|
敏捷
|
知性
|
精神
|
幸運
|
|
物D
|
魔D
|
行動値
|
生命力
|
|
能力値
|
7
|
7
|
1
|
3
|
2
|
|
4
|
1
|
12
|
19
|
|
戦闘修正
|
1
|
1
|
0
|
0
|
2
|
|
3
|
0
|
7
|
35
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
戦闘値
|
8
|
8
|
1
|
3
|
4
|
|
7
|
1
|
19
|
54
|
●タレント
|
名称
|
タイミング
|
距離
|
対象
|
コスト
|
効果
|
|
※気功拳技
|
攻撃
|
近接状態
|
一体
|
偶
|
物理攻撃。
|
|
※気功投技
|
攻撃
|
近接状態
|
一体
|
5
|
物理攻撃。
|
|
追い討ち
|
特殊
|
近接状態
|
1体
|
偶
|
特殊効果。
|
|
下段攻撃
|
特殊
|
近接状態
|
一体
|
5
|
特殊効果。
|
|
両手武器集中
|
常時
|
使用者
|
使用者
|
なし
|
常時効果。
|
|
●渾身の技
|
常時
|
使用者
|
使用者
|
なし
|
常時効果。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
●潜在特性
|
名称
|
タイミング
|
距離
|
対象
|
コスト
|
効果
|
|
撃滅攻撃
|
特殊
|
使用者
|
使用者
|
なし
|
ダメージ算出時に使用。
|
|
種別
|
名称
|
命中
|
回避
|
発動
|
抵抗
|
看破
|
物D
|
魔D
|
行動
|
生命
|
装甲
|
結界
|
補足
|
|
武器
|
ファルコイズガード
|
+1
|
|
|
|
|
+3
|
|
+2
|
|
|
|
|
|
武器・盾
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
鎧
|
ナイトレイド
|
|
+1
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
物理、魔法ダメージ-5
|
|
装飾
|
戦士の小手
|
|
|
|
|
|
+3
|
|
|
|
|
|
|
|
装飾
|
レガース
|
|
|
|
|
|
+3
|
|
|
|
|
|
素手ダメージのみ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
その他
|
|
+1
|
|
|
|
|
+2
|
|
|
|
|
|
|
|
戦闘値
|
8
|
8
|
1
|
3
|
4
|
7
|
1
|
19
|
54
|
|
|
|
|
|
総計
|
10
|
9
|
1
|
3
|
4
|
18
|
1
|
21
|
54
|
0
|
0
|
|
|
|
DR
|
2
|
簡易移動
|
3m(1)
|
戦闘移動
|
26m(9)
|
全力移動
|
78m(26)
|
●アイテム
<未装備>
精神の指輪
ダブルリーフ(回復15)
ダブルリーフ(回復15)
レッサーエリクサー(猛毒・暗闇を解除)
グレートエリクサー(苦痛・麻痺・不動を解除)
フェニックスポット(気絶を解除)
魔法のクサビ×5(消去時【体力】+1)
保存食×5(休息回復量+5)
聖水×5(種別:不死にダメージランク+1)
■設定
<背景>
はるか東方はイヅナの地に、仙人が住まうとされる山がある。
霧深く、徒人は滅多に近寄らぬその場所に、ある時一人の赤子が捨てられていた。
近くに親の姿は無い。捨て子であろう。まだほんの小さな、恐らくは乳離れも済んでいない赤子であった。
赤子は、泣いていた。わんわんと大声で。自分が捨てられたことが解らないのか、あるいは捨てられたことが解るからこそか、八里四方に届かせんばかりの大声で泣き喚いていた。
それを最初に見つけたのは、山に住まうとされた仙人の一人であった。
というより、とうとう我慢が出来なくなったと言うべきか。当初は捨て置くつもりであった神仙も、赤子のあまりの喧しさに根負けしたらしい。
しかし、とりあえず拾ってはみたものの、さて困った。さしもの仙人とて乳飲み子の泣き止ませ方などは知らぬ。見よう見まねであやしては見るものの、これが一向に泣き止まない。さりとて、拾ったからにはもう知らぬと捨てるわけにもいかぬ。
困り果てた仙人は、ともあれ、赤子を庵へと連れ帰ることとした。
……だが、仙人が庵へと戻ろうと軽功を用いようとした瞬間、不意に赤子の泣き声がピタリと止まった。
不思議に思って顔を覗きこむと、また泣く。
何度かそれを繰り返した後、もしやと思って仙人は、赤子の目の前に手を翳し気を練った。
そうすると、なんと、赤子が嬉しそうにきゃっきゃと笑ったではないか。
――この子は、気脈の――竜脈の流れが目に見えている!!
赤子を拾った仙人――否、人々にその名で呼ばれる一人の竜侠は、驚きと共にその子を連れ帰った。
……それから、十余年の歳月が流れた。
仙人に拾われた赤子はすくすくと育ち、今や元気な少年となっていた。
この十余年というもの、彼は師となった仙人の元で竜脈を操る術を学ぶ日々を送っていた。
竜脈の流れを知り、世界のそれを読み、己と世界を繋ぐ竜脈操作の技。
その技を学ぶことに不満は無かった。仙人はよい師であり、父であった。時に厳しく、時に優しく、誠意と熱意を以って竜脈を操る術を彼に教え、彼は砂が水を吸うようにその技術を体得していった。
……そう、そのことに不満は無い。だが、長ずるにつれ、彼はあることで仙人に不満を抱くようになっていった。
仙人は、彼がいくら頼み込もうとも、整えた竜脈を武に転ずるための技を――竜侠としての戦闘法を、彼に教えてはくれなかったのだ。
勿論、仙人にも言い分はあったのだろう。もしかしたら、彼を戦いとは無縁の場所に置きたかったのかもしれない。ただ、若い彼にはそれが解らなかったし……実を言えば、彼は戦いを求めていた。
もしかしたら、それは元々は単なる少年らしい強さへの憧れであったのかもしれないし、彼の根本的な部分に問題があったのかもしれない。ただ、どちらにせよ、彼の望みは変わらなかった。
強くなりたい。
強くなって何かを為したいとか、誰かを倒したいとか、英雄豪傑と肩を並べたい、とか。……そんな理由は、一切無かった。
ただ、ただ、強くなりたい。其処には純粋で苛烈なまでの欲求があるばかりで、理屈も道理も存在しなかった。
……そして、そんなある日。彼はとうとう、師の言いつけを破ることとなる。
切っ掛けは、些細なことだった。いつものように食料調達に山を駆けていた少年の前に、一匹の飢えた熊が姿を現したのだ。
勿論、これまでも度々そんなことはあった。この日も、いつものように逃亡し振り切ってしまえば何事も無かったのかもしれない。
ただ、この日、彼はそれを選ばなかった。……何を思ったか、見よう見真似で拳を構え、この猛獣と相対することを選んだのだ。
そしてその無謀な行いの決着は、一瞬でついた。
竜脈を込めた彼の拳は、ただの一撃で熊の頭を消し飛ばしめたのだ。
手毬のように容易く跳んで行く熊の頭を見て、彼は呆然としていた。そして、直ぐにそれは後悔へと変わることとなる。
倒れた熊の後ろから、数匹の子熊が姿を現したのだ。
……ここまでする気は、無かった。今更そんなことを言った所で、子熊に通じるわけもなく、手遅れには変わり無い。
泣きそうになりながら、彼は子熊達を抱えて師の元へと走った。
事情を聞いた師は、しかし彼を叱りはしなかった。だが、許しもしなかった。
ただ、仙人は淡々と命の尊さを説き、彼がしたことの意味を問い、世の理を語った。
そして、子熊らを野生に返すその時まで、彼が育てることを命じた。
彼は一も二も無くそれに頷き、己がしたことの償いをすることを望んだ。
そして、更に二年の月日が流れ、子熊らを野生に返した時、不意に仙人は彼にこう尋ねた。
「強くなりたいか?」
是、と彼は答えた。
罪を犯して尚、あれだけの後悔を経て尚、彼の強さへの欲求そのものは変わることは無かったのだ。
しかし、意味が無かったか、といえば、やはりそうではないのだろう。このごろの彼は、強さとは何かを考えるようになっていた。
ともあれ、彼の答えを聞いた師は、一度大きく溜息を吐いた後、笑ってこう言った。
「しょうがねぇなぁ」
その日から、竜侠としての修行が始まった。
……何故、これまでの信念を曲げてまで師がこんなことを言い出したのか。そのことを深く考え無かったことを、彼はこの後しばらく悔やむことになる。
その半年後、師は病に倒れた。
病床にあって師は、これまで語らなかった多くのことを彼へと語った。
彼が西方の出身であること。西方から、とある事情で逃げてきたこと。かつては彼自身、武を志していたこと。己の名が字であること。心変わりの理由。そして、此処での生活のこと。
この十数年は夢のようだったと語る師に、彼は泣きながら答えた。自分もだ、と。
……その答えに満足そうに笑って、師は息を引き取った。
さらに、数年の時が流れた。
西方に、竜脈使いとして魔境に挑む一人の気功錬師が居た。
誰であろう、仙人に育てられた彼の少年であった。
否、もはや少年とは呼べまい。月日は少年を青年へと育て、いっぱしの竜侠へと鍛え上げていた。
元より、武才があったのだろう。ただ半年の教えを糧に、彼は己の技を高め続けていたのだ。
師の死後、しばらくして彼は旅に出た。……世界を、そして師の故郷を知る為の旅に。
あちこちで騒動に巻き込まれながらも、数年をかけてようやく西方へと辿り着いたのが1年前。
紆余曲折を経て、彼は今、ギルドの食客として此処に居る。
師の字を受け継ぎ、今、彼はこう名乗っている。
“稲妻”と。
<異名の由来>
稲妻とは、かつて、とある気功錬師の一門で名を馳せた拳士の名である。
一門秘伝の奥義を会得したと噂されるが、定かでは無い。
本来ならば秘伝の習得は極秘のうちに行われるはずで、そのような噂が流れること自体が異例なのだ。事実、この噂はすぐに一派の手によって揉み消された。
どちらにせよ、この噂自体、随分と古いものであるため、その拳士がもし生きていれば齢100を越える高齢ではないかとされている。
<門派>
極竜拳と呼ばれる門派の技を用いる。正式には竜勁功西派極竜拳。
極とは極数の意味であり、数字としては九を、転じて天を現す。
即ち極竜拳とは、エルヴェリア創世神話に登場する九頭の竜を現すと共に、天命……即ち竜脈を操る武術であることを示している。
風、雲、雷、海、火、光、空、天、地。
神話にある九頭の竜とは、この九つの属性を持つ竜であると極竜拳は伝え、其々の名を技法の中に取り入れている。
ただし、これはあくまで極竜拳に伝わる伝承であり、神話の竜が事実この通りの属性を持つものであったかどうかは定かでは無い。
<外見・性格>
23歳。身長181センチ、体重82キロ。
黒髪黒目の典型的な東方人であり、やや童顔。もっとも、人間としてはそれなりに大柄である為、極端に年齢より下に見られることはあまり無い。
義と礼を重んじ、強者には敬意を払う典型的な武術者である。ただ、それ故に極端な行動に走ることもしばしば。
かつて山中で暮らしていた時は家事を全て任されていたらしく、料理が得意。ただし、作れるのは無駄に野趣溢れる料理ばかりだが。