~私はあの子のお父さんですから~


アメリカ中を感動であふれさせた親子を紹介します。その親子の名は、父ディック・ホイト、息子リック・ホイトです。彼らは親子でチーム・ホイト(Team Hoyt)という名前を付け、マラソンやトライアスロン競技に参加しています。なぜ、この親子のチームがアメリカ中に感動を与えたのでしょうか?それは、息子リックが全身麻痺の重度障害者だからです。

1961年にリックは誕生しました。生まれたリックの首にはへその尾が巻きついてしまっており、脳に酸素がいかない状態だったのです。医者たちは、「この子は、諦めたほうが良い。このままでは、何もすることができないから。」と言いました。

しかし、父は息子を諦めることができなかったのです。父は全身麻痺になった息子のために人生のすべてをささげ、忍耐を持って教え続けました。リックは11歳のとき、障害者用コンピューターを使ってコミュニケーションができるになるまでなりました。そんなとき、彼は、「…走りたい。」と言いました。父ディックは息子リックと走ることを決意しました。息子は言いました。「走るとき、はじめて障害者だということを忘れられたよ。」と。父はさらにトレーニングを重ねていきます。

1984年ボストンマラソンを2時間53分で完走、1989年にはハワイトライアスロン競技を14時間26分で完走。現在に至るまで、チーム・ホイトの挑戦は止まっていません。息子リックは、ボストン大学を卒業して自ら障害者用の補助器具の開発に携わっています。「なぜこのようなことができたのですか?」との記者の質問に、父は答えました。「私はあの子のお父さんですから。」

聖書は、私の本当のお父さんは、この世すべてを造られ、私を造られた天の父なる神様であると語っています。その本当のお父さんは、こう仰ってくださいました。

『神御自身、「わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしない」と言われました。』(ヘブライ13:5)


天の父なる神様は、私がどんなに足りなくても、絶対に私を諦めることはありません。この世界が作られる前から、天の父なる神様は、私を選んでくださり、私を愛してくださっているのです。それは永遠に変わらない愛です。事実、神様は罪だらけで、死に行くだけの存在であった私を諦めることなく、救ってくださったのです。

『しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。』(ローマ5:8)


父なる神様は私たちの罪のために十字架につけられ、苦しみを受けながら死んでくださいました。そして、3日目に復活され罪に打ち勝つ力をお持ちの方であると私たちに示されたのです。私が天の父なる神様に何かしたから、救ってくださったわけではありません。天の父なる神様が「私はあなたのお父さんですから」と、おっしゃってくださって、私たちは救われたのです。

私を決して諦めない無限の愛で愛してくださった天の父なる神様。その愛の神様に信頼して生きるのが、私にとって最善の道であると聖書は語っています。そのとき、本当の愛を私は発見することができます。わくわくするような人生を歩ませてくださるのです!



最終更新:2011年12月16日 03:25