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設問206用 食料生産地 - (2017/08/02 (水) 23:57:34) の編集履歴(バックアップ)


設問206用 食料生産地(編集中)



部品: 季節に合った作付け
当然のことながら、作物には「育つのに適した天候・気温・湿度」がある。
それから逆算し、適した時期に作付けを行うことで、安定した成長を見込める。
自然を操作することはできないが、合わせることは出来るのだ。

部品: 環境にあった品種
藩国によって、寒暖の差、乾季と雨季、四季の流れといった環境は違う。
そのため、品種は生産国の環境に沿った物が選定される。

部品: 救荒作物
主流の作物が不作の際にも比較的生育が良く、安定した収穫が見込める作物。
一般的には粟・稗や、蕎麦、根菜ではジャガイモやサツマイモ等。備荒作物ともいう。
共通して、「低温に強い」「生育期間が短い」「乾燥に強い」という作物が該当する。
これらは収穫後、使用する分以外は保管倉庫に緊急用に備蓄される。

部品: 穀物畑
主に穀物類を育てる畑。広大な土地が必要。
主食となる米・麦・トウモロコシといった代表的な穀物の中から、藩国に適した種類を育てる。
その用途の他、飼料としての雑穀や、酒造用の穀物の栽培も行われる。

部品: 根菜畑
救荒作物ともなるジャガイモやサツマイモの他、ニンジンやダイコンといった根菜を育てる畑。
主食だけでは栄養に偏りがあるため、土壌改良を兼ねて根菜が育てられる。

部品: 土壌診断
土壌の状態を確認し、土地がやせ細らないために適切な量の堆肥や土壌改善用の薬品を割り出す作業。
低物理と高物理では手段が違うが、土壌の栄養分を探ることで不足を割り出す方法をとる。


部品: 有機物の投入
動物性肥料や植物性肥料を使用し、土壌を改善することで病気を避け、生産性を安定化させる。
わざわざ書くまでもないが、生育に適した状態に調整するために行うことであって、作物が大量にとれるように土壌を改良するというものではない。

部品: 湛水
畑によっては、一定期間水を溜めることで病原体や害虫を処理し、水溶性の塩類を水に溶け出させることで塩害を避ける手段も取れる。
殆どの病原体や害虫は、水中で長時間は生きられないため効果は高い。
が、畑の地形や形状によってはこの手段はとれない。

部品: 輪作での対応
いくつかの異なる作物を同じ畑で作り回すことで、土壌の養分の偏りを防ぐ。
連作障害の原因のうち、ほぼすべての物に有効ではあるが、同じ畑で一つの種類を栽培することに比べると
「同じ量を取るために倍以上の面積を必要とする」「育てる作物が変わるので、その分の知識や技術が必要となる」という欠点がある。

部品: 藩国の環境に適した対応
これらの連作障害対策のうち、各藩国で育成する作物や環境、食糧生産地の規模により、各国に適した物を行う。
全てをやることで効果が高まるわけではなく、適した物を、必要なだけ行うことが大事である。

部品: 害獣・害虫の定義
自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。
家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。
同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。

部品: 害獣除けの工夫
藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。
その他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。

部品: 害虫除けの知識
害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。
その被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。

部品: 獣・虫よけの薬品
人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。
薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。
どちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。

部品: 直接駆除をする
害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。
必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。
なお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。

部品: 畑の監視体制
生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。
そのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。

部品: 農地管理
各自が自由に、好きな物を作るのではなく、農地を区切り、気候と環境に合わせた生産物の管理を行うことで効率的な生産が可能となる。
また、連作障害対策で輪作をする場合や、虫害発生時にも有効となる。

部品: 一時保管倉庫
収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。
ここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。

部品: 玄霧藩の生産物
麦類や米、ジャガイモやサツマイモといった主食になる穀物や根菜の他は、果樹園にてリンゴやブドウにマタタビ。休耕地にてナッツ類やレンゲ(食用の他、蜂蜜用)等が生産されている。
保存食になるものや、土壌改善に役立つもの、養蜂に使えるもの等が多い。

部品: 養蜂用花畑とハーブ栽培区画
食用ではないが、生産地の一部として輪作の休耕期間だけではなく養蜂用のレンゲ(ゲンゲソウ)の花畑が存在する。
また、薬用酒に用いるハーブ類や、酒に混ぜ込むスパイス類を育てるハーブ区画もあり、これらは明確に区画が分けられている。
特に、ハーブ区画は日光が入るように作られた室内であり、種類ごとに、根が区画の外に出ないようにまで工夫されている。
総じてハーブ類は生命力が高く、自然環境の破壊につながりかねないからの対策とされる。

部品: 陽当たりの確保
作物がよく生育するよう、畑の場所は陽光を遮る木々の無い開けたところを選ぶか、必要最小限に絞って木々を伐採し、陽当たりを確保している。

部品: 栄養豊かな土
木々が豊かな森国であるため、その保水力から土には適度な水分を含む。
また、当然ながら木々から落ちる枯れ葉も多く、それを分解して栄養に変える虫も多くなり、栄養豊かな土を作り上げている。

部品: 水源の確保
大水車の設置された大きな川から、農業を行うのに非常に重要となる水を確保している。
川から水路を引いたり、近くに畑を作ったりと、水の確保には気を使っている。

部品: 巣箱の設置
縦横1:2程度の比率な直方体の箱に、巣礎と呼ばれる厚い板を鉛直面に平行に、8枚から10枚ほど並べたものが巣箱となる。
巣箱の壁面の一つに蜜蝋を使った厚紙上の土台を張り付けて起き、六角形の型を刻んでおくことで、それを足掛かりにミツバチが巣を作り始める。
これに出入り口を付け、上部を取り外しできるようにしたものを、養蜂の規模に合わせて設置することが養蜂の基礎となる。

部品: 定置式養蜂
養蜂には移動式と定置式があるが、食糧生産地等の果樹の受粉なども視野に入れているため、定置式での養蜂を行う。
季節により蜜を取る花や果樹が変わるため、蜂蜜の味が変化していくが、それもまた一つの味である。

部品: 越冬について
ミツバチは元来寒さに弱く、冬の間に数を減らし、悪くすれば全滅してしまう。
それを防ぐ方法として、蜂たちが集まって暖を取れるように巣箱を纏める、麻袋をかぶせて冷えを防ぐ等があるが、特に寒い場所では「越冬庫」と呼ばれる場所に移動させることもある。
この時期に全滅させないため、蜂蜜の採取は冬の前は控え、蓄えた蜜で蜂たちが越冬するのに協力することが重要となる。

部品: 蜂蜜の採集
ミツバチの性質上、巣の高い場所に蜜をため、低い場所に卵や幼虫を置く。
そのため、採取の際には上半分だけを取り、押しつぶす方法もあったが、ミツバチへのダメージが大きいため、現在では遠心分離機での採取が主流である。
TLに合わせ、機械式、手回し式の違いはあるが、卵や幼虫の層には蓋がされているため、速度を上げすぎなければそれらが混ざることはない。

部品: ローヤルゼリーの採取
女王蜂のみが食べる食事として、巣の中にはローヤルゼリーが存在する。
これは栄養価が高く、健康食品として重宝されるが、捕りすぎると女王蜂の食事がなくなり、次代の女王蜂が育たなくなるため、採取量は厳格に定められている。
これを破ったものは、ミツバチたちを全滅させてしまう(自分の職を失う)ので、養蜂を営むもので破るものはいない。

部品: その他の生産物
蜂の巣の主成分である蜜蝋は、ワックス成分が主であるため、そのままワックスとして、加工して蠟燭や石鹸、口紅としての使用。
蜂の種類によってはプロポリスや花粉玉なども採取できるが、これらの採取はそのままミツバチの巣へのダメージに直結するため、捕りすぎは厳禁である。
目先の利益に飛びつくと、ミツバチが全滅することも十分あり得るのだ。

部品: 外敵への対策
ミツバチの外敵といえば、有名なものでスズメバチであるが、それ以外にも寄生虫や、蜜を目的とする獣も該当する。
それらからミツバチを守ることも、重要な仕事となる。巣箱の近くには獣を寄せ付けないようにし、ミツバチを食べる虫が活発になる時期には、警戒を強める。
養蜂はミツバチによって成り立っているため、快適な生活を送れるように注力することが重要なのだ。


部品: 原木栽培
天然の木材を培地としてキノコを育成する方法。
養殖方法の中では最も天然のものに環境が近く、主に広葉樹の間伐材の幹等が使用される。
培地となる木材(ほだ木)に種菌が増殖した駒木をくさび上にして打ち込み、それらが繁殖するに任せる方法のため、環境や天候で生産が安定しないが、味は最も天然のものに近い。
主に、シイタケ、マイタケ、ヒラタケといった種類がこちらの方法で栽培される。

部品: 菌床栽培
自然の形に近い原木栽培に対し、おがくずや米ぬかなどを固めたものに菌糸を繁殖させたものを使う方法。
専用の設備で管理されながら栽培され、基本的には一度使った菌床は砕かれ、乾燥して肥料に使われる。
原木栽培や天然ものと比べ、安定した収穫を見込めるが、温度や湿度の環境を整える必要があるため、コストがかかる。
また、味や触感が天然ものと比べるとやや落ちるが、形状や大きさなどはこちらのほうに分が上がる。
主にブナシメジ、ホンシメジ、エリンギ、ナメコ、エノキダケ等がこの方法で栽培される。

部品: 堆肥栽培
その名の通り、家畜の糞や藁、堆肥等でキノコを栽培する方法。
主にマッシュルームやフクロタケがこの方法で栽培される。
キノコの栽培方法としては、最古の物であるとされる。

部品: 人工栽培できるキノコの種類
主に、キノコは栄養の接種法で以下の3つに分類される。
腐生菌:動物や植物の遺体を分解して栄養を得るもの。シイタケやマイタケ等。
菌根菌:生きた植物の根に菌根を這わせ、お互いが作れない栄養を分け合うもの。マツタケやホンシメジ等。
寄生菌:生きた動植物やほかの菌類に寄生し、養分を吸収し、宿主を殺してしまうもの。冬虫夏草等。

菌根菌は「生きた植物の根」が必要となるため、人工栽培には不向きである。
寄生菌も同じく、生きた動植物が必要だが、昆虫の幼虫等を使用する方法がある。

このため、人工栽培されるキノコは、主に腐生菌。少量が寄生菌、となる。

部品: キノコに適した環境整備
種類にもよるが、キノコの栽培に必要なものは「適度な湿気」と「適度な温度」である。大体の場合、菌床の表面がしっとりと湿る程度、温度は20度から25度である。
自然に近い方法も、施設内で栽培する方法も、これらの環境になるべく近づけることで育成の手助けをする。

部品: 自然のキノコの採取について
菌根菌のキノコは人工栽培が難しく、欲するなら山を丸々管理することが必要となる。
そこまでいかなくとも、ある程度手入れされた山でのキノコ狩りにて天然のキノコを採取することができる。
但し、その場合は経験を積んだ先導者がいなければいけない。素人は決して手を出してはいけないのが、天然のキノコである。

部品: キノコに関する危険性
キノコはそもそも食べれる種類のほうが少なく、毒性の高いものも多い。
しかも、環境によって微妙に形状や色、大きさも変わるため、どれだけ知識と経験があっても間違えるときは間違える。
キノコを見分ける勉強会では、以下の二つの言葉がしつこく繰り返される。
「少しでもあやしいと思ったものは、どれだけ貴重な種類でも取らないこと」
「経験を積んだキノコ採取者と、命知らずのキノコ採取者がいる。だが、経験を積み、なおかつ命知らずのキノコ採取者は、一人もいない」
ひとかけら口に含んだだけで内臓を破壊しつくされて死ぬキノコも存在するため、これらの言葉は何も大げさではないのだ。


部品: キノコの薬効について
本来、キノコというものは薬として扱われてきた。
身近な例で言えばシイタケは広く食用として扱われているが、昔は「胃の働きを助け、病人等の体力が低下した人に良い」薬として扱われていた。
実際に乾燥シイタケにはコレステロール値や血圧を下げる成分が含まれているため、薬としての見方は間違いではなく、現代でもシイタケ茶などにその名残が見られる。
キノコは総じて「カロリーが低く」「食物繊維が豊富で」「ミネラルがバランスよく含まれている」ため、健康食品としてのスペックは高い。
その他、有名なところで冬虫夏草や霊芝などは漢方の原料として扱われる。面白いところでは、ガン治療に効果があるとされるカバノアナタケというキノコもある。
薬効も様々であり、多種多様なキノコを適切に使うことで医療用途にも高い効果を得ることができる。

勿論、薬効もだが、毒性も様々なので、間違った採取、間違った見分けでの素人知識は、大事故につながる。
あやしいキノコ、だめ、ゼッタイ。である。

部品: 毒キノコの毒抜き
余り褒められた手段ではないが、どうしても食べるものが少ない時期、仕方なく食べるために毒キノコの毒抜き方法が存在する。
真似をして事故が起きてはいけないので詳しい説明は省くが、水溶性の毒であれば鍋にお湯を沸かせてその中に投入し、わざと吹きこぼさせる方法や、一年塩漬けにするなどがある。
それでも毒性が完全に抜けるわけではないため、決して真似をしてはいけない。
が、毒キノコの毒性の主成分はアミノ酸等のうま味成分であるため、ものすごくおいしい、という説も、ある。が、真似をしてはいけない。