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クェスカイゼス - (2008/08/04 (月) 14:47:19) のソース

**クェスカイゼス
  ――――其は娘を守る騎士にして――――

***概略
クェスカイゼスと呼称される本機は、I=Dの原形となった発掘兵器と、その量産型I=Dを言う。ここでは発掘されたものと現代の科学をもって改修、量産化したものとを特に扱う。剣と盾の白兵戦を旨とし、御するのに根源力50000を必要とする騎士専用機である。「量産型」と呼称されるものの、どちらかといえば一騎当千を体現する物となった本機ではあるが、その強力さの故にコストもかかり、従来の視点から言えば量産型とは言いがたい物となってしまった。外観も生産が容易な直線系ではなく、刃や弾丸がすべるような優美さを備えた曲線系を描いている。

***装甲
クェスカイゼスの装甲は避弾経始を考慮した曲線状で、二重になっている。。これは、物理域対応のためで、上層が繊維強化プラスチックやセラミック、チタニウム合金などからなる複合装甲、下層が鋼に魔法陣を描いた装甲、となっている。高物理域では下層は殆ど無意味であり、上層だよりになり、逆に低物理域だと上層がその機能を果たすか不透明である。そのための二重装甲であり、上層は下層に取り付けられたフックに引っ掛ける形で装備される。尚、白兵戦時など、重い装甲が不要の場合にはコクピットからの操作でパージできるようになっている。また、歩兵支援が重要視される局面ではケージ装甲の追加装備も可能となっており、現場の判断での搭載が可能になっている。




**重力制御
クェスカイゼスは重力制御によって駆動する。そのため、燃料を消費しない為に、補給が続かなくとも行動が可能になっている。しかし、クェスカイゼスは一人乗りであるのでパイロットは重力制御をしつつ戦闘を行う、ということをする必要がある。そのために熟練したパイロットでなくてはクェスカイゼスを操縦できない。また、重力制御は狭い範囲であれば外部にも出力可能であるが、外部への出力と同時に機体に重力制御を行うことはきわめて難しい為、攻撃や防御のために重力制御を行う時は機体が停止する、という弱点をもつ。また、重力制御による機体制御は機体への負荷も大きく、オーバーホールの期間が従来機に比べ短く、ランニングコストがかかりやすい、という特徴がある。しかしながら、従来の内燃機関などによる駆動よりも自由度が高いことは確かであり、剣と盾を使った白兵戦を主眼とするクェスカイゼスの戦闘力を飛躍的に高める一因となっていることは確かだろう。





*** 武装
 クェスカイゼスの主武装は剣と盾である。これらは低物理域でもその機能を果たすよう、合金などは使われず、単一の金属によって出来ている。剣は純粋に斬ることに主眼を置かれて鍛えられ、日本刀を参考に製造されている。また、熟練した刀工らによるハンドメイドに近い形で生産されている。そのため、生産数は少なく、コストも係るようになっている。
盾は左腕に固定されていて、金属の両面にケプラー繊維を貼り付けており、高物理域における砲撃に対する耐性が高められている。低物理域では高度な科学の産物であるケプラー繊維はその機能をなくす可能性があるものの、銃撃戦は起こらないため、刀剣や弓矢レベルの攻撃であれば金属のみで十分に防げる、と判断されている。
また、補助武装として高物理域戦闘用に砲が搭載されている。あくまで補助武装ではあるため元々歩兵用として開発されていた84㎜無反動砲に給弾装置を装備し、更にある程度の反動はあっても問題ないため低反動化装置を簡略化し、軽量化を図ったものを搭載している。砲弾は対装甲/人兼用として多目的対戦車榴弾を、歩兵支援用として発煙弾を装備する。これらは一回装填すると戦闘中にその順番を入れ替えることが出来ないので、事前に戦局にあわせた装填をすることとが求められる。腹部に対歩兵用に機関銃を搭載することも検討されたが、クェスカイゼスが十分な機動性を持っており、小回りも効くこと、装甲の間に武装を搭載することによる防御力の低下をおそれた結果、装備は取りやめられた。


***電子機器
クェスカイゼスは全物理域での行動を前提としている。そのために低物理域では役に立たない電子機器は固定装備にされず、高物理域戦闘時のみ追加で装備される。そのためのアタッチメント自体は固定されており、搭載が迅速に行えるようになっている。
高物理域では基本的に二次元レーダー、背部ガンカメラ、ECM、無線アンテナが装備され、それらを稼動させるための小型発電装置も搭載される。電子機器の数が少ないのは、一人しかいないパイロットに負荷をかけすぎないようにするためと、発電装置でまかなえる電力がさほど多くはないからである。このうちECMはクェスカイゼスが得意とする接近戦に持ち込むための装備で、最も重要視されており、本来ならば艦船に搭載される規模の物を備えている。しかしながらこのECMが重量をとりすぎ、電力を使いすぎるために前述のように電力が不足気味なってしまってiKることは否定できない事実である。


***情報収集
クェスカイゼスの持つ直接情報収集能力は、高物理域では二次元レーダー、ガンカメラ、低物理域では鏡を利用した潜望鏡と似たシステムの外部映像映写装置による。前者は前述したように低物理域では使用できないが、後者は高物理域でも使用でき、特に白兵戦時に死角をなくすことに貢献している。
また、部隊間のやり取りの為の機器としては高物理域では追加装備のアンテナを利用した無線、低物理域では巨大糸電話を用いている。しかしながら、後者は停止中にしか使用できないため、低物理域ではコミュニケーション能力が著しく低下する。