何がかといいますと、映画は全編、フィリピン マニラのスラムを舞台にしているのですが、カメラが外部の眼じゃないんです。
なかなかこういう画は日本の映画では撮れないですよね。カメラの視点もそうですが、映画自体が押し付けがましくなく、ブランカとギター弾き
DVDそれでいてある種の本質を掴んでいる感じがします。
キャスティングが無茶苦茶いいです。
ブランカのサイデル・ガブテロさんとピーターのピーター・ミラリさんはもちろんですが、ストリートチルドレンのセバスチャン、ラウル、三度目の殺人
DVDそれにクラブで下働きとして働いていた人や(多分)トランスジェンダーの人たちも、皆俳優ではないようですがそれぞれが映画を作っている感じがします。
普通(というのも変ですが)に作れば、涙だらだらの感動ものになりそうな物語です。
父を知らず、母は男と何処かへ消えてしまったストリートチルドレンのブランカは、物乞いや泥棒をしてひとりで生きています。ブランカとギター弾き
DVDある時、テレビの有名女優を見た男が「金があったらこんな女を買いたいなあ」とつぶやくのを聞き、お金で母親を買うことを思いつきます。
ただ、この映画はそのことから連想される母子ものではありません。これは物語を進めていくためのひとつの要素であって、映画の一番の軸は、殺意の誓約
DVD盲目の路上ミュージシャン
ピーターとの出会いです。物語の要素としては、もうひとつ、同じストリートチルドレンのセバスチャンやラウルとの出会いがあります。