-------序章
「まだかよ!まだなのかよ!」
殺られる?そうして目覚めた。ここはどこだ?とても暗い場所 記憶を探るが、暗闇の中で目覚めるような事態には行き着かない。 なぜ私はこのような場所にいるのだろうか? 手足は…動く。どうやら拘束されているわけではないらしい。 ここでようやくいまだ目が暗闇に慣れていないことに気がつく。 どうやらここには一切光がはいらないらしい。あるいは
あの夢を見た朝はいつもこうだ。 視力を奪われてしまったことを忘れてしまう。あれからもう3年もたつというのに。 日常生活をおくられる程度にはなった。それだけ盲目であることに慣れたはずだ。 しかし、あの事件を忘れるには3年という時間は短いようだ。
窓が風に煽られて、ガタガタと揺らしている。
湿気の香りが余計に気分を悪くする。
「また嵐がきそうだな」
軽く舌打をし、台所へ向いインスタントコーヒーを注いだ
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