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そう、実を言うとあれは暑い夏の日ではなく、嵐の夜だった。
どこからやってきたのか・・・、1匹の豚と1つのスイカがエリアスを彷徨っていた。
豚は只々泣き喚いており、スイカは豚にキスをするばかりであった。
私はその光景に恐怖した。話しかけずにはいられなかった。

「一体何があったんだ?」
豚は何も言わない。スイカが一度だけ私にキスをしてきた。

「飼い主に捨てられたのか?」
そう聞くと豚は泣き喚くのをやめ、静かに頷いた。スイカは豚にキスをしていた。

「無理にとは言わないが、事情を説明してくれないか?」
このままエリアスが豚とスイカに汚されては困る。そんな軽い気持ちで尋ねた。

話を聞くと、この豚とスイカは飼い主に捨てられたということであった。
『飼い主に捨てられた』という表現は間違っているかもしれない。
正確には『飼い主に捨てられた』のではなく、『飼い主が蒸発した』というのが正しいだろう。
飼い主を失い、行くあてもなく彷徨っているうちにこのエリアスに辿り着いたのだという。
エルパやベスではなくエリアスに辿り着いたのは不幸中の幸いだろう。

恐怖していた私だが、話を聞いていくうちにこの豚とスイカという異形の組み合わせに興味が湧いてきた。
「今夜の宿はあるのか?ないのならうちに泊まっていくといい。」
最初は嫌がっていた豚だったが、夜遅くになるとこの辺りには晒族の奴らが現れることを教えると渋々了承した。

        • エピソード2へつづく----

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最終更新:2015年07月17日 14:33