悲しみに明け暮れていた。
どれくらい歩いただろう。ここはどこだろう。
太陽が昇っているのか、沈んでいるのか もう何もかもがどうでもよくなっていた。
頬に雫が滴る。涙だろうか?
いや、きっと雨だろう。
傍にいたのは淫獣として組織に飼われていたスイカだった。
また一人になってしまった 誰もいなくなってしまった と泣き喚く僕に ただキスをするスイカ。
雨は次第に強くなる。
ただキスをするスイカ。
嵐の夜が訪れても涙が枯れることはなかった。
ただキスをするスイカ。
最終更新:2015年07月17日 16:27