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第47話 Beyond The Fourth Wall 「第4の壁の彼方に」


●ニック・シモンズとはアメリカのコミックライター。作品「Incarnate」の絵の中に日本のマンガ家久保帯人の「BLEACH」の剽窃が含まれていると2010年2月頃から海外ファンダムで指摘され始め、その結果、単行本の販売が停止された。ニックがロックバンドKISSのメンバー、ジーン・シモンズの息子であることから、日本ではこちらの音楽情報サイトで大きく報じられた。
ファンによる比較はこちら。
余談だが海外のいくつもの国で現在「BLEACH」は「ナルト」の人気を抜いたと評されている。

●ハロー・ワールド Hello World

●2012年*「2012年」「」とは、2009年に公開のローランド・エメリッヒ監督の映画。2012年に世界が滅ぶという古代マヤ人の伝承を下敷きにしている。映画公式サイトはこちら。

●バイオショックとは2007年にアメリカで発売(日本では2008年発売)されたファーストパーソンシューティングゲームスタイルのロールプレイングゲーム。旅客機の墜落により海中都市でのサバイバルが始まるという設定。公式サイトはこちら。

●「東映バージョン」としたもとの英語は"Season zero"で、海外ファンダムでは東映版遊戯王のことをこう呼んでいる。ただ、英語圏で放映されたことは一度もないので、一般のファンには存在を知らない人も多い。東映版では海馬の髪は緑色だった。

●乃亜がダラダラとしゃべる内容は、海馬が指摘するとおり様々な映画やテレビ番組からの引用。
"Prepare to be assimilated! Resistance is futile!"は、スター・トレックから。
"They control the horizontal, they control the vertical, don't try to adjust."はドラマシリーズ”The A Team”にも登場するらしいが、コメントで頂いた情報によると、もともとは1961年に放映された"The Outer Limits"というTVSFシリーズから。動画はこちら。
"Pay no attention to the man behind the curtain."「オズの魔法使い」から。「カーテンに隠れてる男」は、魔法使いのふりをしていただけのしょぼい男のこと。

●海馬が " Are you actually going to do something?"と尋ねるのに乃亜は"Your mother."と答えているけれど、こういう場合の"Your mother."は、答えに窮して話を打ち切るときの意味のない(けれど皮肉っぽい)返答として使われる。しかし、話の流れで意味が通じてしまう場合があり、今回も"do sometning?"への返答と考えると、"do your mother"と推測され、これは「お前の母親と寝る」という二重の意味もある。

●乃亜の“Look lively or I'll have to get deadly.”は、「てきぱきとしないと酷いことになるよ」という意味だが、”lively”と”deadly”で韻を踏んでいる。

●本田がオチだけ話すジョークは“Aristocrats Joke ”いう、19世紀の舞台コメディアン時代から続く下品で不道徳の骨頂のようなジョークの1ジャンル。
パターンは、家族(もしくは父親)が芸能プロダクションのエージェントに出し物の持ちネタを売り込みに行くところから始まる。家族ネタと言いながら解説(実演)するその内容は、家族が様々な下品、不潔で不道徳なことを繰り広げるというもので、辟易したエージェントがそのネタの名前を尋ねると、父親が”Aristocrats” (貴族)と答えて終わる、というもの。なぜか1世紀以上も滅びず続いているお笑いジャンルだが、その存在自体を面白がられたりあるいは文化的意味の側面から真面目に研究されたりして、映画やドキュメンタリーの題材にもなっている。
きれいごとをことごとく破壊していくカートゥーン「サウスパーク」でもこれをネタにしたエピソードがある。

●ビッグ・ファイブが登場して述べる口上は、英語でのロケット団登場シーンのセリフ。「お約束」の面白さがミソ。

【日本語版】
ムサシ「なんだかんだと聞かれたら」 
コジロウ「答えてやるのが世の情け」
ムサシ「世界の破壊を防ぐため」 
コジロウ「世界の平和を守るため」
ムサシ「愛と真実の悪を貫く」
コジロウ「ラブリー・チャーミーな敵役」
ムサシ「ムサシ!」 
コジロウ「コジロウ!」
「銀河を駆けるロケット団の2人には」
「ホワイト・ホール、白い明日が待ってるぜ」
ニャース「あ、ニャ~んてニャ」

【英語版】
Jesse: To protect the world from devastation
James: To unite all people with in our nations
Jesse: To denounce the evil of truth and love
James: To extend our reach to the stars above
Jesse: Jesse
James: James
Jesse: Team Rocket blast in of at the speed of light
James: Surrender now or prepare to fight
Meowth: Meowth, that's right!

●「アバター 伝説の少年アン」とは、2005年から米国で放映されたアメリカ製TVアニメーション。日本のアニメーション風の絵柄やセンスを取り入れたことが一目瞭然。現地では評価も人気も高い。
ここで”Avatar isn’t anime.”と海馬が言うのは、海外で”Anime”というと「日本産アニメーション」のことを指すから。いくらスタイルを真似しようとも日本以外の国で作られたアニメーション作品を”Anime”と呼ぶのは、通ではない素人ファンのやることと目され、海外ファンダムでは嫌われている。

●「ワンピース」の失敗についての英語版Wikipediaの記事と日本でのアニメ情報サイト「アニメ・アニメ」の記事。要するに、アメリカの子供向けに編集しすぎて、絵もストーリーも意味不明になってしまったことが要因となりヒットしなかったと言われている。

●「第4期の吹き替えをしない」とは「遊戯王GX」の第4期がアメリカで未放映のまま、「5D’s」が始まったことを言う。しかしイタリア(4kidsが配給の権利を持っているので、4kids経由で番組を買ったのは間違いない)は独自にGX第4期を放映し始め(英語でユ~ギオ~の記事参照)アメリカのファンにうらやましがられるというねじれた現象も起きている。

●4kidsが進めている別の計画とは今年日本国内で公開された10周年記念映画のアメリカでの公開。今年3月の収支報告内でCEOのKahn氏が、4kidsが米国内での映画公開に関与する気でいるという発言をしたことがANNなどで報じられ、北米のファンの間に期待が高まっているが詳細はいまだ不明。(7月公開という話もある)

●「遊戯王GX」は要約シリーズ内では、「遊戯王DMX」(アメリカのラップミュージシャンのDMXより)という番組名になっている。英語版十代がヒップホップ風なしゃべり方をすることの風刺らしく、今回要約シリーズで乃亜と会話するシーンではそれが極端に誇張されている。

● <span style="color:#990000【追記】</span>4kidsは実際に、株価低迷のため5月28日に上場が廃止された。それを報じるABC Newsのサイトはこちら。

●ポケモンのライセンス問題についての「アニメ・アニメ」の記事。

●ファニメーションとは、90年代から日本のアニメの権利取得と吹き替え版ビデオの製作販売を行ってきた会社で、アメリカにおけるアニメ普及の立役者のひとつ。TV放映事業を手がけていないが、日本語版に忠実な英語吹き替え版アニメを製作し流通させてきたことで、海外ファンからは好感を持たれている。4kidsが大幅に編集した「ONE PIECE」英語版が不人気のまま打ち切りとなった後、その権利を獲得し、日本語版に忠実に再度英語吹き替えを製作中。

●ED曲は"Star Wars Gangsta Rap”
2000年以前にファンが作った曲だったが、その後Flash動画がつけられて有名になり、ルーカスフィルムが主催する2004年の第1回The Official Star Wars Fan Film Awardsで視聴者が選ぶ第1位に輝いている。
こちらに英語歌詞字幕付きの動画。

●「今日は氷漬け」(I was frozen today)は、1991年のSFコメディ映画”Suburban Commando” に出てくるセリフ。映画(たいていはB級映画)を面白おかしく解説するNostalgia Criticでとりあげられ、ネットで流行した。そのシーンはこちらこちらの動画こちらの動画の4:05あたりから。そのシーン抽出動画は*。

●メルビンに襲われているドイツ人のセリフはAchtung=気をつけろ。 Kuscheln=抱擁=ハグ。
メルビンが「教えてもらえないだろう」と言うのに正直に教えようとする1人と、言ったらハグされて危険だと言う他の1人のセリフが交錯しているシーン(かと思われる)


最終更新:2010年07月20日 17:03