CLASS 3 LISTENING COMPREHENSION TEST 56(4-1)
1. The National Police Agency plans to tighten control on dating-service cafes, which have been accused of being hotbeds for child prostitution.
2. The agency said Thursday that an expert panel will be set up to discuss how to make dating-service cafes subject to the Adult Entertainment Businesses Law.
The law prohibits minors under 18 from entering or working in certain businesses.
3. At such cafes a male customer who has paid an admission fee can choose a woman from among female visitors and take her to a private room. If the pair agree to date outside the cafe, the male client may leave with the woman.
4. Such women are admitted to the cafes free of charge and her date will pay her money. The money is labeled “transportation expenses.” Some girls under 18 use the system in the hope of making money.
5. Because the cafes do not employ the women involved, business operators can open a facility simply by obtaining a restaurant license from a public health center.
1. 警察庁は、児童買春の温床になっていると非難されている「出会い喫茶」の取り締まりを強化する方針だ。
2. 警察庁は木曜日(3月12日)、出会い喫茶に、18才以下の未成年者が特定の店に出入りしたり、そこで働くことを禁ずる風俗営業法を適用することを検討する有識者会議を立ち上げることを明らかにした。
3. こうした喫茶店では、入場料を払った男の客が、店にいる女性客の中から選んだ女性を個室に連れ込む。そして2人が喫茶店の外でデートすることに合意すれば、男性客はその女性を店の外に連れ出す。
4. 女性客の入店は無料で、デート相手は彼女に金を払う。この金は「交通費」と呼ばれる。18才未満の少女の中には金を稼ぐため、このシステムを利用する者がいる。
5. こうした女性は出会い喫茶に雇われているわけではないので、経営者は保健所からレストランの営業許可さえ得られれば、開店できる。
1. (第1パラグラフ)the National Police Agency : 警察庁。全国の警察をたばねる組織。警視庁 the Tokyo police と混同しないよう。
1. dating-service cafes: 出会い喫茶。ネットの出会い系サイトに似ているが、本人を直接確認できるところが違う。06年ごろから増え始め、15都道府県に88店ある(昨年末調べ)。
2. make ~ subject to : subjectは(~の承認などを)受けなければならない。The plan is subject to your approval.
2. the Adult Entertainment Businesses Law : 風俗営業法(風営法)。規制対象になると
18才未満の出入りが禁止され、違反すると店側が処罰される。また、開業には都道府県の公安委員会への届出が義務づけられる。
4. some girls under 18 : 出会い喫茶を利用した児童買春事件は昨年全国で33件摘発されている。
5. a public health center : 保健所。
☆ 出会い喫茶には「18才未満お断り」の掲示もあるそうだが、年齢は自己申告で身分証明書の提示も求められていない。女性は入店無料の上、ジュースや菓子が食べ放題。その上マニキュア無料、ヘアアイロン使い放題の店が多いそうだ。いわば女の子の小遣い稼ぎをかねた暇つぶしには持って来いで、朝5時まで営業する店もあるため、家出少女の溜まり場や犯罪の温床になりかねないという。
男性客は「指名料」1000円を払って目指す女性と個室で話をし、合意すれば店外デートをする。この際、店に3000~5000円ぐらいの「連れ出し料」を払うのが、この商売のミソで、入店料(入会金)も含めて男性客1人につき1万円ぐらいが店の売り上げになる。男性が女性に払う「交通費」は3000円~1万円が相場だそうだ。大阪府警が児童福祉法違反などの容疑で摘発した店では、女子中高生ら13人が店外デートをしていた。
C3 56(4)1/4
京都や神奈川など5府県では、青少年保護育成条例の改正などによって18歳未満の出会い喫茶への立ち入りを禁止しているが、全国一律で規制するよう求める声が強まり、警察庁が動き出した。店と少女の間に雇用関係がなく、店内では問題行為などが行われていないため、現行の風営法では規制できない。
そこで、同法の政令を改正して、出会い喫茶を同法の規制を受ける「店舗型性風俗特殊営業」の対象とする方針だ。警察庁は有識者会議の答申を受けて年内にも規制強化に踏み切る考えだ。
最終更新:2009年05月20日 08:56