そのことについて、ぜひ遊戯ボーイと会って話さなければならないことがありマース。
ですが、私はここを離れることができまセーン。何者かが私を見張っているのデース。
遊戯ボーイ。私のプライベートルームへようこそ。
ここは私の心を癒してくれる夢の国なのデース。気に入ってくれましたか?
ですが遊戯ボーイ、ユーがこのメッセージを見る頃には、おそらく私は無事ではないでしょう。私にはわかりマース。
既に我が社はある組織に乗っ取られていマース。
その組織とは、アメリカの国家予算に匹敵する財力を持つとまで噂される秘密の結社、ドーマ。
ドーマとは、人類が文明を手にした何千年もの昔から現代に至るまで、
世界に異変が起こるたび、陰で糸を引く黒幕として囁かれてきた組織デース。
ユー達も教科書で習ったはずデース。
ローマ帝国の繁栄と滅亡、それは歴史の必然だったのでしょうか。
大航海時代、彼らに資金や物資を提供したのは、本当は誰だったのでしょう。
市民革命、それは本当に市民が自発的に起こしたものだったのでしょうか。
あのナポレオンに実権を握らせたのは、誰だったのでしょう。
突然起きた文明の夜明け、産業革命、さらには芸術復興のルネッサンス。
それらの資本を担ったのは、一体誰でしょう。
確かな証拠はありまセーン。
なぜなら、真相を知ろうとした者は皆、歴史の闇に抹殺されたからデース。
でも私は確信しマース。彼らが何らかの歴史への介入をしていたことを。
そのドーマがまた動き出したのデース。
私が作り出した、デュエルモンスターズの力を利用して。
しかも今度は、介入だけでは済みそうにありまセーン。
何か邪悪で恐ろしい企みをしているようなのデース。
遊戯ボーイ。ユーをここへ呼んだのはこのことを伝えたかったからなのデース。
それと、ユーに受け取って欲しい物があるのデース。
この部屋のどこかに私が新たに作ったカードが隠してありマース。
本当は直接渡したかったのですが、仕方ありまセーン。
ユーならきっと見つけ出すことができるでしょう。
遊戯ボーイ、お願いデース。私の可愛いモンスター達を救って下さい。
それができるのは遊戯ボーイをおいて他にいないでしょう。
最終更新:2008年11月23日 04:45