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「メリークリスマス!大佐!!」

そう言いながら勢いよく扉を開けた少年―エドワード・エルリックはずかずかと執務室に入ってきた。

…一体何事なんだ…

と大佐―ことロイ・マスタングは嵐のような少年の突発的行動に驚いていたところにずい、と丁寧にラッピングされた小箱を差し出された。

「これは一体何事なんだね?鋼の」

反射的にその小箱を受け取りながらロイは訊ねた。
するとエドはきょとん、とした。

「あれ?大佐もしかして今日何の日か知らないの?」

大佐だったらこういうイベント、絶対チェックしてると思ったのに

というエドは、いつもの格好ではなく、赤を基調としたコートに白いファーが散りばめられたものだった。

「いや―…クリスマスイブ、だろう?」

もちろん知っている。恋人たちが共に聖なる夜を過ごす、あの行事だ。
私が聞いているのはそのことではなくて…

という意味を込めて小さく溜め息をついた。
その溜め息をどういう意味に捉えたのか、エドは急にしょんぼりした。

「もしかして、誰かと一緒に過ごす予定だった?…迷惑、かな?」
「迷惑?そんなことはないよ、鋼の―いや、エドワード」

急に名前で呼ばれてエドは赤面した。
そんなエドの頬に、ロイは優しいキスをおとした。

「君は、南の方に向かうと聞いていたし、もちろん今日も南にいると思っていたんだ。
でも君は今私の目の前にいる。…正直、君がここに来てくれて嬉しいよ」

そういうとエドはくすぐったそうに笑った。
その嬉しそうなエドの顔を見ているとロイも自然と笑みが零れた。

シアワセな時間、とはこのようなことをいうのだろうか

ロイは思い、机の中から小さな瓶を取り出した。

「これは私から君に、だ。受け取ってくれるかい?エド」
「…!!ありがと、大佐///」

今、開けてもいい?とエドが訊ね、
では、私も開けてもいいかな?と、肯定の意の答えが返ってきた。

「じゃあ、一緒に開けようぜ?」

いっせーの!と、エドが言い2人で互いの包みを開けた。



その日の東方司令部は幸せな2人の笑い声に包まれていた。

聞いた者も自然と暖かい気持ちになれるような幸せが満ちていた。






●あとがき●
設計の授業中に思いついたハガレンでのクリスマス話です(その時オチを考えてなかったから微妙な感じに…;;)
鋼の世界にクリスマスの風習があるかは、スルーの方向で!
ちなみにプレゼントの中身は読んでくださったあなたの想像にお任せしますw

この小説はお持ち帰りフリーです。報告は自由ですが、一言おっしゃってくださると喜びますvV
最終更新:2006年12月28日 19:53