「そういえば唯先輩、最近どんな感じ?」
「うーん、一人暮らしを始めて2週間だから、まだ色々と苦労しているみたい」
「今まで憂が世話焼いてばっかだったもんね…」
「毎日のようにメールが来てるから、ちょっと心配かも」
「え、どんな内容?」
「例えば、洗濯に使う洗剤の量はどれくらいとか、ハンバーグを焼くときの火加減はどのくらいとか」
「なんか細かいことが多いような…」
「一度見に行ってあげたいんだけど、今週はお母さんたち帰って来るからお出迎えしなきゃいけないし…あ、そうだ」
「ん?」
「梓ちゃん、今週の日曜日にお姉ちゃんの様子見に行ってもらえないかな?」
「はいっ!?何で私が?」
「あ、無理なら全然大丈夫だよ!場所も遠いし、やっぱり悪いよね…」
「いや、全然そんなことないよ!ただ、ちょっと緊張するというか…」
「本当は行きたくて仕方ないくせに」ニヤニヤ
「そりゃあ、私だって唯先輩のこと心配だけど…って純!いつから居たのよ!」
「一部始終、あんたの背後で聞いてたわよ」
「もう、純には関係ないでしょ」
「関係あるわよ、なんたって親友の色恋沙汰だからねぇ」
「なっ…誰が唯先輩のことなんか!」
「おやおや、私は唯先輩なんて一言も言ってないですわよ?」
「あ…」
「ほんっと、梓って唯先輩のこと大好きだよね」
「そ、そんなんじゃないって言ってるでしょ!」
「とりあえず…梓ちゃん、よろしく頼むね」
「まあ、憂がそこまで言うなら…」
「素直に行きたいって言えばいいのに」
「純はうるさい!」

その後、一回だけ唯のアパートを訪れるつもりがいつの間にか通い妻になっているのであった…


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最終更新:2011年02月09日 23:03