唯「ふんふーん、今日も調子いいね、ギー太!」
梓「唯先輩の練習の成果ですよ、別にギターのおかげじゃないです」
唯「あ、あずにゃーん」
梓「こんにちは、唯先輩」
唯「ごめんねー今ギー太弾いてるから、抱きしめてあげられないんだー」
梓「……その言い方だと、いつも私から望んでるみたいじゃないですか。違いますからね」
唯「えへへ……」
梓「はい、これ真鍋先輩からの預かり物です」
唯「和ちゃんから?……う、数学のプリントじゃん……これ忘れたままでよかったよぅ」
梓「それだと、週明け先生から怒られますよ。ちゃんとしてください」
唯「そうだね……和ちゃんには後でお礼言わなきゃ」
梓「後憂からなんですけど、帰りに買い物してきてほしいそうです」
唯「憂から?憂も一緒に来ればよかったのにぃ」
梓「料理の下ごしらえとかあるそうですよ」
唯「でも憂がいると荷物半分もってもらえるんだよ?」
梓「食べてばっかりでなんですかそれは。それくらいちゃんと働いてください」
唯「うぅ、あずにゃん先輩……厳しいっす」
梓「なんですかそれは……そうですね、暇ですから、私が付き合いますよ、買い物」
唯「え、ほんと!あずにゃーん、ありがとう!」
梓「じゃあ、早速行きましょう。暗くなっちゃいますし。ギター仕舞ってください」
唯「……んー、ちょっと待って。もう一曲弾いてからでもいい?」
梓「……仕方ないですね……」
唯「んふふー、ギー太ぁ。もう一曲だけ一緒にやろうね~」
梓「……」ム
唯「……♪」
梓「……」ムム
唯「……あずにゃん」フンフーン
梓「……なんですか?」プイ
唯「私に会いに来てくれたんだよね?」
梓「っ……た、ただ通りかかっただけです」
唯「……あずにゃんはわかりやすいねぇ」
梓「誤解です……というか、いいからギター弾いてればいいじゃないですか」
唯「そうだね~今日は、ギー太にかまってあげようってここに来てたから」
梓「……ですよね」シュン
唯「でも、これが最後だよ。終わったら、いっぱいぎゅっとしてあげるからね?」
梓「べ、別にそんなの……」カァッ
唯「待っててね、あずにゃん」ニコ
梓「……待ってます」
唯「ふふ……ああもう、嫉妬しちゃだめだよ、ギー太。いっぱいかまってあげたでしょ?」アセアセ
梓「……なんですかそれ」クスッ
唯「私があずにゃんばっかりにかまうから、最近ギー太ずっとすねっぱなしなんだよ。だから今日ここにつれてきたんだけど……」
梓「ふふ、また私にご主人様をとられちゃう……ってことですか」
唯「そうそう……っわ!あずにゃん、まだ抱きついちゃダメだよっ、まだ演奏終わってないんだから」
梓「無理です、もう我慢の限界です」ギュー
唯「もう……あずにゃん……ギー太、嫉妬するとなかなか機嫌直してくれないんだよ?」
梓「知りません、それは唯先輩の領分ですし」
唯「もー、いいもん、このまま弾くから」フンス
梓「器用ですね、先輩」
唯「ギー太とならこれくらいお手の物だよ!」フンス!
梓「あ、機嫌直したみたいですね……ギー太」
唯「あ、ほんとだ!いつものギー太の音!」ヤッタ
梓「その代わり、抱きついたのにまったく構われなかった私は機嫌を損ねましたけどね」
唯「ふぇ……っ。今度はあずにゃん!?」
梓「私たちは嫉妬深いんですから……ちゃんとしてくれないとダメですよ、唯先輩」クスクス
唯「うぅ、ギー太もあずにゃんも厳しいよぅ……」


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最終更新:2011年02月14日 01:34