純「ああもう!ジメジメして気持ち悪い!」
梓「梅雨入りしたしね、暫くは仕方ないよ」
憂「この時期は食べ物が痛みやすくて困るよね……おねえちゃん、大丈夫かなあ。傷んだもの、食べたりしてないかな」
梓「いくら唯先輩でもそれくらいは……大丈夫かな?心配になってきた、あとでメールしてみる」
憂「そういえば、去年の暑中見舞いでも食べ合わせの心配してくれてたね。あのあとおねえちゃんが泣きついてきて、びっくりしたよ」
純「梓は世話焼き女房ですからなぁ」
梓「ちょ、何よそれ、別に私は――」
純「ほい、いつものパターンありがとうございます」
憂「梓ちゃん、顔真っ赤だよ」
梓「――もうっ!」
純「それにしてもさ、去年のこの時期は大変だったんじゃない?」
梓「へ?なんで?」
純「唯先輩ってシーズン問わず梓に抱きついてきてたじゃん。さすがにこのジメジメの中でぴとっと密着されるのは――」
梓「ああ、全然そんなことないよ。確かに唯先輩あったかいから、この湿度だとすぐに蒸しちゃって、汗だくになっちゃうんだけどね。だけどわかってないなー、純は。それがいいんだよ。というより、残暑が過ぎて秋が訪れるくらいまでかな?唯先輩とのハグはずっとそんな感じになるしね。そうそう、真夏の既にお互い汗だくな状態でぎゅうっとされるのも、いいんだよ。ほら、唯先輩ってなんか甘くてこうそそられるようないい匂いがするでしょ。それがそれがより濃厚で芳醇になってるというか――それにほら、お互い汗だくで、汗ってつまり体液だし、私のと先輩のがこう交じり合ったりして、私の臭いと先輩の臭いが合わさったりしてね、なんかこうほらちょっと背徳感があってゾクゾクするし。でね、梅雨時のってまたそれとは違ってね。こんなにジメジメしてて、だけどそこまで気温は高くないから抱きつかれたときは汗だくってわけじゃないんだけど、唯先輩の肌がね、他のどの季節よりしっとりしてるっていうかさ……こう、素肌がふれあったときに吸い付くような感覚がするっていうかさ……何か触れ合った肌と肌の隙間がいつもよりずっと埋められている気がして、すごく気持ちいいの。唯先輩のぬくもりがいつもよりずっとダイレクトに伝わってくるって、そんな感じがするからね。そしてこの湿度だから、その状態だとじわーってお互い汗かいてくるでしょ。 それがね、夏場の最初からぷわー!って感じじゃなくて、あのじわじわとお互いのね汗がね、こう包んでくれてるような感覚が何か焦らされているようで興奮するっていうか――」
純「――うい、たすけて」
梓「もう、純、聞いてるの!?」
純「あーはいはい、聞いてます、どうぞどうぞ続きを」
憂「梓ちゃん、スイッチ入っちゃったね……ふふ、がんばって、純ちゃん」
純「まあ入れた責任分はね――で、憂はなにしてるの?」
憂「あ、うん。おねえちゃん喜ぶかなって思って、梓ちゃんの発言をリアルタイム送信してる」
純「……うわぁ、さすがの唯先輩も引いてるんじゃない?」
憂「え?ううん、すっごく喜んでるよ。もう今すぐここに飛んできそうな勢い」
純「……なんというか、さすがだよね」
- なげぇw -- (名無しさん) 2012-09-18 02:12:57
- 梓さん怖いっすw -- (名無しさん) 2012-11-08 22:51:23
- 梓wwwwwwwwww -- (名無しさん) 2018-03-10 00:48:08
最終更新:2011年06月08日 21:44