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「ただいま憂ー。は~、疲れたー」

143  名無しさん@お腹いっぱい。  [sage]  2010/01/06(水) 23:49:13 ID:TSClDanO

「ただいま憂ー。は~、疲れたー」
「きゃっ…お姉ちゃん?」
「えへへ~、憂にくっつくと疲れが取れるんだ~♪」
「もう、ちょっとだけだよ?」
「うん♪」

私たちは時々、こんな風に寄り添って、その日あったことを話したりしています。ちょっとだけといいつつ、30分くらい過ぎてしまうんだけど…
でもそれは仕方ないんです。お姉ちゃんはやわらかくてあったかくて気持ちよくて、ずっと一緒にいたくなってしまうから。

「…お姉ちゃん」
「なあに、憂」
「私もね、お姉ちゃんといると1日の疲れなんて吹き飛んじゃうんだ」
「なんで?」
「それは…お姉ちゃんのことが好きだから」

はっ、言ってしまった…でも、時には思いきって言うことも必要だよね。

「そっか…」
「お…お姉ちゃんは私のこと…」
「ごめんね憂」
「え?」
「私実は、好きな人がいるの!」
「え…!?」
「紹介するね!」ペシ…

ガッシャアアアアン!

「ひゃっ!?」

お姉ちゃんが鳴らない指パッチンした瞬間、窓ガラスを突き破って入ってきたのは…



144  名無しさん@お腹いっぱい。  [sage]  2010/01/06(水) 23:52:24 ID:TSClDanO

「こんばんは憂ちゃーん♪」
「さ、さわ子先生!?な、なんで!?しかもタキシード…」
「私も花嫁衣装だよ!」
「あ…い、いつの間に!?」
「それじゃ憂ちゃん、これから熱海へ婚前旅行にいってきまーす♪うふふ、いくわよ唯ちゃん!」
「いってきまーす♪お土産は紅いもタルトだよー♪」
「お姉ちゃん!なんで熱海で沖縄名産なの!?だ、ダメ!待ってぇー!」

――――

「う…うぅ…」
「憂?」
「あ…熱海ぃ…」
「温泉?」
「はっ…!?」

目を開けると、そこには不思議そうに私の顔を覗き込むお姉ちゃん…あ、あれ?
時計を見ると、いつもお姉ちゃんが帰ってくる時間…私、寝ちゃってたんだ…

「ダメだよ憂、こんなとこで寝たらー。風邪ひいちゃうよ?」
「う、うん…」
「ところで何の夢見てたの?熱海の夢?いいよね熱海ー♪行ったことないけど」
「う、うん…」
「じゃあ私、先にお風呂入るね♪」
「あ…お、お姉ちゃん!」
「んぉ?」

部屋を出ようとするお姉ちゃんに、私は半ば反射的に抱きついてしまっていた。
しょうがないよねお姉ちゃん、あんな夢を見ちゃったんだから…




145  名無しさん@お腹いっぱい。  [sage]  2010/01/06(水) 23:57:52 ID:TSClDanO

「憂?」
「え、ええとねお姉ちゃん、ちょ、ちょっとだけ一緒にいて?体冷えちゃったから」
「……」
「お姉ちゃん?…わ」

お姉ちゃんは黙って私の横に座った。そして、私の肩に脱いだブレザーを被せる。

「…お姉ちゃん」
「寒いんならあったかくしなきゃね」
「…ありがとう」
「体あったまるまで、ずっとこうしてていいからね」
「うん…」
「えへへ…♪」

私はお姉ちゃんのぬくもりが心地よくて、夢心地になっていた。
さっきはあんな夢見ちゃったけど…なんだかどうでもよくなっちゃった。
だって、こんなに幸せなんだから。

「お姉…ちゃん…」
「……」
「だいすき…」
「……」
「?」
「……スー…」
「寝ちゃったんだ…ふふっ…♪」

そして私はお姉ちゃんの横で、ゆっくり眠りに落ちていった。

そのこたつの電源は入ってなかったけど…なぜだかとても、あったかかった。

…ちなみにこの後たっぷり3時間眠って帰ってきたお母さんに叱られたのは、言うまでもありません。


おわり

以上です
失礼しました
最終更新:2010年01月07日 00:21
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