194 軽音部員♪ [] 2010/09/05(日) 01:40:20 ID:ey2R7VAQ0 [2/7]
またシリアスな感じのを投下します。
もしかしたら、悲恋な感じかもしれないのでそいうのが苦手な方はスルーしてください
195 軽音部員♪ [] 2010/09/05(日) 01:46:09 ID:ey2R7VAQ0 [3/7]
ケンカしてじゃれあって、気付いたら私は憂を押し倒していた。
「おねえ、ちゃん・・・・」
潤んだ瞳で私を見上げる憂。
「う、うい・・・」
私もかすれた声で憂を呼んだ。
どくんっ、どくんっ、どくんっ
心臓が壊れるんじゃないかと思うほど、暴れまくっている。
「憂・・・私は・・・」
「おねえちゃん・・・」
憂は私の言葉を遮るように人差し指を私の唇にあてた。
「言わないで・・・」
「な、なんで・・・」
「だって・・・」
「・・・・」
沈黙してしまった憂の言葉を私は待つ。
「私達・・・姉妹なんだよ・・・・?」
憂の言葉にどうしようもない哀しみが押し寄せる。
196 軽音部員♪ [] 2010/09/05(日) 01:48:47 ID:ey2R7VAQ0 [4/7]
そう、私達は姉妹。
姉妹、なのに
私は憂を愛してしまった。
「・・・・そう、だね・・・ごめん・・・」
零れ落ちそうになる涙を必死にこらえる。だけど、私は憂から離れられない。
「おねえちゃん・・・泣かないで・・・?」
「ないて、なんか・・・・」
「ううん、泣いてる・・・ごめんね、おねえちゃん・・・」
泣いてないはずなのに、憂は泣いてると言って、謝った。
憂、謝らないでよ、私の聞きたい言葉はそんなんじゃない・・・
ただ『好き』の一言が聞きたいだけなのに。
「は、は・・・なんで、だろうね・・・なんで、私は・・・」
「おねえちゃん・・・?」
こんなにも、憂が好きなのかなぁ?
197 軽音部員♪ [] 2010/09/05(日) 01:50:58 ID:ey2R7VAQ0 [5/7]
「くるしい、ね・・・かなしい、ね・・・ただ、一言、言いたいだけなのに・・・」
「・・・・」
憂は何も言わずに、唇をかみしめた。
「ごめんね・・・憂・・・」
私はそう言って、憂から離れた。
「もう、私達は一緒にいないほうがいいのかもしれないね・・・・」
「・・・・そう、かもしれないね・・・・」
憂のその言葉に私は立ち上がる。
「憂、私は高校を卒業をしたらこの家を出て行くから、それまで、我慢してね。
じゃあ、私は自分の部屋に行くね」
「・・・・・」
憂は何も言わなかった。
198 軽音部員♪ [] 2010/09/05(日) 01:52:37 ID:ey2R7VAQ0 [6/7]
私は自分のベッドに飛び込んだ。
もう、寝よう。
寝て、覚めたらこの想いがなくなりますようにと祈りながら。
夢を見た。私達はお互いにもう結婚していて、子供もいる。
旦那の愚痴や、子育ての大変さなんかを話してる。
まるで、昔の私達の想いがなかったかのように。
きっと、これが幸せなんだろう。
そう、幸せのはず。
なのにどうしてだろう?
涙が、止まらないんだ。
ああ、カミサマ。
どうして、姉妹だという理由で私達は結ばれることが許されないのですか?
こんなにも、私は憂が好きなのに。
コンコン
扉をたたく音がした。
誰かなんて考えるまでもない。きっと憂だ。
泣いてることを知られたくないから、私は眠っているふりをする。
「もう、眠っちゃったのかな・・・」
憂のそんな言葉が聞こえてくる。
私は布団に深く潜り込んだ。泣き声が外に漏れないように。
ガチャリ
扉が開く音がした。ゆっくりとだけど、足音も聞こえてくる。
「・・・おねえちゃん・・・き、だよ・・・」
憂の言葉、布団に深く潜り込みすぎて聞き逃してしまった。
きっと、ずっと私が聞きたかった言葉。
あの言葉を言ってくれたのに。
憂、もう一回言ってよ。
聞きたいんだ。
あなたの口からただ一言。
『大好き』だよって。
199 軽音部員♪ [] 2010/09/05(日) 01:54:28 ID:ey2R7VAQ0 [7/7]
中途半端な終わり方ですいません・・・この二人が結ばれるかどうかは、皆さんのご想像にお任せします
感想をどうぞ
- この二人は… 結ばれた! -- (名無しさん) 2012-12-15 00:17:56
- 結ばれるに決まってるだろ!はははっ…あれ何でだろ目から汗が -- (名無しさん) 2011-05-02 13:06:33
- 結ばれろ!!!!!!!!!!!!! -- (名無しさん) 2010-10-11 12:43:07
最終更新:2010年09月05日 13:55