453 軽音部員♪ [sage] 2010/09/16(木) 13:51:22 ID:qbMx7G060 [2/7]
かき氷!
夏休みのある日
唯「う~い~、あーいーすー」
憂「さっき朝ごはん食べたばっかりでしょ…それにアイスはもうないよー」
唯「なぬ!?確かセールで買ったハーゲンダッツのカップが…」
憂「それ、昨日『お姉ちゃんシェイク作るー』とか言って全部空けちゃったでしょ?」
唯「し、しまったぁー!」
憂「アイスいっぱい使ったからとってもおいしかったけどね」
唯「でしょでしょ~♪だからさ~」
憂「だ~め、ハーゲンダッツのは高いから買うのは特売のある週末だからね?」
唯「えぇー…」
唯「じゃ、じゃあ、コンビニでガリガリ君なら!あれなら安いし!」
憂「どうしても、というな自分のお小遣いで!」
唯「そんな~、今月のお財布情勢は危機的なのにぃ」
憂「お姉ちゃん、たまには我慢、我慢だよ」
唯「ぐへぇ」
憂(…しょうがないなぁ…アイスは無理だけどアレ、やってみようかな)
……
唯「あ~、もうダメだぁ…今年は半端なく暑いのに~。神様~、何かお恵みを~」
ガサゴソガサゴソ…
憂「あっ、あった!」
唯「何があったの~?はっ、もしかしてアイス!?」
憂「違うよ、これこれ。じゃじゃ~ん!かき氷機~♪
ずっと前に買って、しまったままにしていたのを思い出したの」
唯「おおおーっ、憂やるぅ~!早速作ろ!作ろ!」
憂「ええっ、まだお昼がこれからなのによくないよ~」
唯「でっ、でもまだ1回も使ったことないよね?だからちゃんと動くか1回試してみないと!」
憂「それはそうだけど…」
唯「ね、ちょっとだけにするから…いいでしょ?」
(うるうる…キラキラ)
憂(ううっ!そんな目で見つめてこられたら拒否出来ない…)
憂「う、うん…分かった。ちょっとだけだよ?」
唯「やったぁー♪」
……
唯「この製氷用容器に水を入れて…これを冷凍庫に入れて…あとは凍るのを待つだけだー!」
憂「一つ気付いたんだけど…うち、かき氷用のシロップないよね?」
唯「あっ!」
憂「じゃあ、買いに行こっか。スーパーに涼みに行くのも兼ねて」
唯「うんうん♪行く行く~」
454 軽音部員♪ [sage] 2010/09/16(木) 13:58:30 ID:qbMx7G060 [3/7]
~スーパー内~
唯「ふぁ~、涼しー」
憂「先に言っておくけど、ハーゲンダッツとかアイスは買っちゃダメだからね?
シロップを買いに来たんだからね?」
唯「はっ!その手があったのか!憂~、まだ私が気付いてもないことを
禁止してくるなんて酷いよぅ」
憂(知らなかったんだ…あちゃー、言わなきゃよかった…)
憂「こっちかな~、甘いシロップだから多分お菓子売り場のところにあるはず…」
唯「行ってくる!」
ダダッ
憂「あ、お店の中なんだから走らない走らない!」
……
唯「ないね~」
憂「お菓子売り場はこれで全部…かぁ。一体どこに…」
唯「ひょっとして売り切れちゃったんじゃ!?私たちと同じことを近所の人たち
みんなが考えてここに殺到して…」
憂「あはは…そんなまさか~。そもそもシロップって普通、人気殺到で
売り切れなんてことにはならないよ」
唯「このままじゃかき氷が…かき氷がぁ…うん?氷…氷?ああっ!ひらめいたっ!」
憂「お姉ちゃんどうしたの?」
唯「冷凍食品のところかも知れないよ!行ってみよう!」
……
憂「ほんとだ~!氷売り場の隣に置いてあったなんて!あれ?お姉ちゃん?」
唯「がるるる…アイしゅ…」
ガシッ!
憂「めっ」
唯「ふぁ~い…」
……
憂「お姉ちゃんは何のシロップにする~?私メロン味にしよっと」
唯「う~んう~ん悩む~……これだっ!抹茶味なりー」
憂「抹茶味にするの?お姉ちゃん渋いね~」
唯「日本人なら宇治金時こそかき氷の王道なのですよ…あ」
すたた…
憂(お姉ちゃんまたどっか行っちゃった…)
憂(でもかき氷一つでこんなにはしゃいでるお姉ちゃん、何だか可愛いなぁ♪)
唯「お待たせっ!」
憂「もう…どこに行ってたの…って何それ!?」
唯「白玉とあんこ~♪宇治金時を楽しむには絶対不可欠っ!」
憂「もう…だめでしょ~、そんなに食べたらお昼食べられなくなっちゃうし、予算もオーバーしちゃうし…」
唯「ひどいひどい!白玉とあんこのない味気ない宇治金時をお姉ちゃんに食べさせる気!?」
憂「だって私たちシロップ買いに来ただけで…」
唯「憂が買っちゃいけないって言ったものはアイスだもんね~、白玉とあんこは規制してないもんね~」
憂「うう…しまった」
唯「ね、いいでしょ?今日だけ…今日だけだから…おねが~い…」
(うるうる…キラキラ)
憂(あぅ…そんな目でじっと見つめられたら抵抗出来ないよ…)
憂「ぽわ~ん…うん…きょ、今日だけだからね」
唯「やったぁ!憂大好き~♪」
ぎゅっ!
憂「はふ~ん…はっ、いけないいけない!じゃ、じゃあ早く買って帰ろうね!」
455 軽音部員♪ [sage] 2010/09/16(木) 14:01:37 ID:qbMx7G060 [4/7]
~家~
唯「おおっ!氷が出来てる!」
憂「そんなに早く冷凍庫から出したら溶けちゃうよ~、その前にかき氷機と器の準備を…」
唯「もう双方とも準備完了してるのでアリマス!」
憂(す、すごい…シロップまでもうテーブルにきちんと並べてある…!お姉ちゃん本気だ…!)
唯「じゃあ製氷皿から氷をこの中に入れて…と…行っくよー♪」
憂「おー!」
がしゃがしゃ…
唯「う~ん、手回し式は電動にはない味があっていいね~。この如何にも
かき氷を作っていますって感じが!」
憂「味って…まだ食べてないけどね」
唯「その『味』じゃないでしょっ!まったく憂がボケてどうするの~」
憂(お姉ちゃん自分がボケ担当だっていう自覚はあったんだね…)
唯「ん~?なんか言った~?」
憂「ううん、何でもない何でもない(汗」
唯「…よし!氷山完成!あとはあんこと白玉を…載せる場所がない~」
憂「もうお姉ちゃんったらお皿いっぱいに氷入れたりするから…」
唯「うむむ…ならばちょっと削減しなくては」
シャッ
憂「ああ、手なんか突っ込んで感じ悪いよぅ…お姉ちゃん?何でこっち見てるの?」
唯(にやりっ)「ていっ!」
パシャッ
憂「きゃあっ!冷たーい!」
唯「ふふふ、奇襲成功♪まさかこの夏の真っ盛りに雪合戦する者がいようとは誰も思うまい!」
憂「んもう!…ならこっちもお返しさせてもらうからね!」
そしてかき氷機を掴み…
がしゃがしゃ…
憂「よーし、ていっ!」
パシャッ
唯「うわあっ!このー、やってくれたなー!えいっ!」
パシャッ
憂「やあっ…まだまだ~♪」
……
唯「くしゅん!」
憂「へっくしゅん!」
唯「私たち…何しようとしてたんだろうね…ずずっ…」
憂「少なくとも雪合戦でないことは確かだったと思うよ…んんっ…」
唯「氷はまだ十分に残ってるし、やり直そっか」
456 軽音部員♪ [sage] 2010/09/16(木) 14:04:37 ID:qbMx7G060 [5/7]
……
がしゃがしゃがしゃ…
唯「今度はさっきより控えめに盛り付けたから白玉もあんこもちゃんと載るはず」
憂「先にシロップをかけておくとちょっと氷も溶けて載せやすくなると思うよ~」
唯「ほぅほぅ、なるほど…よし!完成だー!」
憂「こっちも出来たよー。それじゃあ…」
唯・憂「いただきま~す♪」
むしゃむしゃ…
唯「っっ…!口の奥にキーンと来たーっ!冷たーい!」
憂「慌てて食べるからだよ…ほら、あったかいお茶用意したから飲んで」
唯「あ、ありがとー」
憂「これからは落ち着いて食べなくちゃダメだよ?」
唯「おっけー!はぁ~っ、おいしー。アイスもいいけど、かき氷も負けず劣らずうまい!」
憂「うん!こっちのメロン味のかき氷も懐かしい感じがしておいしいよ」
唯「ほぉ~、そちらも随分とおいしそうじゃないか~、一口頂くよっ!」
シャッ
憂「そんなに焦らなくていいよ~、欲しいって言えばあげるから」
唯「ぱくっ…んん~っ!こっちもうんま~い!」
憂「そう?良かった~」
シャリシャリ…
唯「じゃあ、こっちもお返しに宇治金時にあんこ白玉つきのプレゼント~!はい、あ~ん」
憂「えう!?ぷはっ!」
唯「もう憂ったら急に氷を吐き出すなんてだらしないぞっ」
憂「い、今、あ、あ、あ~んって…!?」
唯「メロン味の氷と混ざっちゃったらせっかくの宇治金時が台無しだもん!それに…
アイス無くて困ってた私にかき氷を出してくれたことへのご褒美♪ほーら?」
憂「そ、そうなんだ///…じゃ、じゃあ頂くね」
唯「それ、あ~ん?」
憂「あ、あ~ん///」
唯「さぁ、私の自信作、お味はどうかね~?」
憂「うん!おいしかったよ…とっても///」
憂(急にあ~んされたからびっくりしてとても味わってなんかいられなかったけど、
おいしかったのは確かだからね!)
唯「…ありがとね、私のわがままに付き合ってくれて。特に白玉とあんこの追加、
流石に、通らないかな~なんて思ってたんだ」
憂「別にいいよ~。それに白玉あんこの宇治金時、私も食べたくなっちゃうほどおいしかったし。
今度作るときは一緒に買っておこうね?」
唯「えへへ…かき氷作戦、大成功~♪」
憂「まだ氷、いくらか残ってるからお替りもどうぞ」
唯「よっしゃ~!」
457 軽音部員♪ [sage] 2010/09/16(木) 14:06:16 ID:qbMx7G060 [6/7]
……
キュルルル…
唯「ぐ…!う、憂~、お腹が、お腹が~」
憂「お姉ちゃん!?…ああ…お腹冷やしちゃったんだね…氷食べ過ぎるからだよ。
お茶飲んでお腹暖かくして休んでて」
唯「うう…分かったぁ」
憂「それにもうお昼だよ?今日は何か温かいものにでもしようかな…」
唯「んう…でもお腹空いてないよ~」
憂「んもう、朝昼晩のご飯はちゃんと食べなきゃ……んんっ…!」
唯「憂っ!?どうしたの?」
憂「わ、私もお腹がキーンって…」
唯「えええ!!?」
憂「あはは…何気に私も結構氷食べてたんだった…」
唯「憂まで倒れちゃったら…どうしたらいいの~?」
憂「ご…ごめんね、もうちょっとして落ち着いたら…出前のおそば取ろう」
唯「ううう…すごくおいしいのに氷って怖~い…ぐふっ…」
憂「な、何事もほどほどにしておかないと…だね…がくっ…」
おしまい
感想をどうぞ
- か、可愛すぎるっ…がくっ… -- (名無しさん) 2011-05-02 13:22:41
最終更新:2010年09月16日 22:52