935 名無しさん@お腹いっぱい。 []
くちびるに触れた熱い感触。すぐに状況を理解できずに
私は目の前にある憂の瞳をただ茫然と見つめていた。
「・・・おねえちゃん・・・」
いつもより低い憂の声が耳に届く。
真っ暗な部屋の中、私は憂に押し倒されていた。
「・・ねえ・・・お姉ちゃんは・・・」
―――私のこと、好き?
尋ねられた言葉にドクンッと心臓が騒ぐ。
密着している体。きっと、この心音は憂に聞こえてしまっている。
「・・・・しってるよ?」
「なに、を・・・?」
答えないことで自分の想いから逃げていた私に憂はそう言った。
うまく回らない頭で私はそう聞き返す。
「お姉ちゃんが、私を好きだって」
ガンッと頭を鈍器で殴られたような衝撃が走しった。
その衝撃がガンガンと頭に響く。
―――私が、憂を好きだって・・・・気付かれていた?
なんで?どうして?・・・今までうまく隠してきたと思っていたのに・・・
2010/10/23(土) 00:10:10 ID:rKdYQSqD0 [1/7]
937 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]
「・・・すき、だよね?」
「・・・・」
私はどうすることも、なにを言うことも出来ずに、唇をかみしめる。
憂の吐息が頬にかかり、私の鼓動はますます速くなった。
「・・・なにも言ってくれないんだ・・・じゃあ、お姉ちゃんは・・・」
―――私が・・・ほしい?
その言葉を聞いた瞬間、体一気に熱くなる。
驚き、私は憂の瞳を見つめる。その瞳は暗闇の中でもはっきりとわかるくらいに怪しく光っていた。
「ほしい、よね・・・?」
「う、あ・・・・」
「だって・・・しってるよ?お姉ちゃんがずっと、そういう目で私のこと見てるって」
どくんっ・・・どくんっ・・・どくんっ・・・
ああ、心臓が鳴りやまない。憂の言葉は・・・
全て真実だった。だけど・・・認めるわけにはいかない。
―――この、醜い感情を・・・憂への、欲望を
2010/10/23(土) 00:12:05 ID:rKdYQSqD0 [2/7]
938 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]
「そ、そんなこと・・・ん?!」
―――ない
否定の言葉は出ることはなかった。熱い何かにふさがれてしまったから。
ゆっくりと、憂は私からくちびるを離す。私は、そのくちびるの感触に酔いしれていた。
「・・・あげるよ、ぜんぶ。わたしのすべてを」
憂は怪しく笑い、私の耳にくちびるを近づけそう囁いた。
首筋にかかった憂の吐息はますます私の体を熱くする。
―――もう、限界だった
「憂・・・!」
「っ!」
ドンッと静かな部屋にそんな鈍い音が響く。
さっきまでの体制とは全くの逆、私は憂を押し倒していた。
「ふふっ・・・ほしいんだ・・?」
「・・うん・・・ほしい・・」
もう自分の想いを隠すこともなく、私は言った。
下にあるやわらかな感触。私の理性はどんどんと焼き切れていく。
「・・・うん、あげるよ、わたしをぜんぶ・・・だけど、そのかわり・・・」
―――お姉ちゃんのすべてを・・・わたしにちょうだい?
ついに理性を失った私は、返事をする代わりに憂のくちびるを奪った。
その熱い感触に、そのままとけてしまいそうだった。
おわり
2010/10/23(土) 00:13:01 ID:rKdYQSqD0 [3/7]
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最終更新:2010年10月23日 22:29