唯「憂ってかわいいよねえ」

515  名無しさん@お腹いっぱい。  [sage]  2009/10/21(水) 03:20:00 ID:ktNkY9U2

唯「憂ってかわいいよねえ」

ある夜、お姉ちゃんが唐突にこんなことを言い出した。なにを照れくさいことを言うんだろう?

憂「ど、どうしたの?お姉ちゃん」
唯「なんか変かな?かわいいからかわいいって言ったんだよ」
憂「そ…それなら、お姉ちゃんだってかわいいよ。私たちそっくりなんだもん」
唯「私は…かわいくないよ。全然」

お姉ちゃんはそんなことをポツリと、らしくない悲しそうな目で言った。

憂「なに言ってるのお姉ちゃん?お姉ちゃんはすごく…」
唯「…私ね、たまにすごく不安になるんだ。ホントに私がお姉ちゃんでいいのかなって」
憂「お姉ちゃん…」
唯「ホントは憂がお姉ちゃんで、私は間違えて先に生まれてきちゃったのかも…とか」
憂「そんなことないよ!お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ?」
唯「でも、憂の方がしっかりしてるでしょ?私はお姉ちゃんらしくないもん」
憂「そんなこと…」
唯「…もし私が憂みたいになんでもできたら、憂に迷惑かけずに済んだのかもね」

お姉ちゃんの言葉に、胸が締め付けられるような感覚を感じた。
私は思わず、お姉ちゃんの手をギュッと掴む。



516  名無しさん@お腹いっぱい。  [sage]  2009/10/21(水) 03:27:11 ID:ktNkY9U2

唯「憂…?」
憂「違う、違うよ…今の私がいるのはお姉ちゃんがいてくれたからなんだよ?」
唯「そんなこと…」
憂「そうなんだよ!私が家事頑張るのは、お姉ちゃんに喜んでほしいからなの!
 お姉ちゃんがなんでもできたら、私きっと家事なんてやらないよ?」
唯「でも…」
憂「お姉ちゃんはお姉ちゃんなんだよ。妹でもダメ。お姉ちゃんだからいいんだよ」
唯「……」

お姉ちゃんはなにも言わずに、静かに私に抱きついた。その力は、いつもよりも強かった。

唯「うっ…えぐっ…わ、わた…うえぇ…」
憂「お姉ちゃん…よしよし」
唯「あっ…あり…うっ…うえっ…あ、ありがどぉ…」
憂「もう、泣かないでお姉ちゃん?」
唯「ずびー…ゔん…」

――ねぇお姉ちゃん、家事ができなくても、勉強ができなくても、泣き虫でも、ドジでも…
お姉ちゃんは私のお姉ちゃんなんだよ。
私のことを世界で一番好きでいてくれて、見守ってくれる、そんなあなたのことが、私は――

憂「お姉ちゃん」
唯「ん…?ずー…」
憂「大好きだよ」
チュッ…
唯「憂…」
憂「さ、一緒に寝よう?」
唯「う、うん…あ、あの、憂?」
憂「なあに?」
唯「私も…大好きだよ」
憂「えへへ…うん♪」



517  名無しさん@お腹いっぱい。  [sage]  2009/10/21(水) 03:30:09 ID:ktNkY9U2

以上です
キャラソンに刺激されてSS投下してみた
あまりうまく書けませんでしたが…
最終更新:2009年12月14日 23:10
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