胸のサイズと姉の矜持と

557  胸のサイズと姉の矜持と[1/3]  [sage]  2009/10/23(金) 18:02:51 ID:n5wPD4lt

 姉と妹。姉妹。私と憂。

 一年だけ早く産まれた私には、一年ものアドバンテージがある。
 だから、その間に妹より成長する余地は十分にあったのだ。

 子供の頃からよく似ていると言われて育った私と憂。
 顔は勿論、身長も体重も、殆ど変わらないと言っていい。

 今の今まで、全くといっていい程気にしてはいなかった。
 けれど、目の当たりにして初めて分かるその現実。

 音を立てて崩れて行く、私の僅かながらの矜持。

唯「……」

 妹の胸部に実ったその果実を物凄い勢いでガン見する。

 これである。
 私も妹も、年代的にはその成長が最も顕著に現れるティーンエイジャーの筈。
 にも関わらず、私のソレは中学時代からあまり変化をしていないように思える。
 対照的に妹は、人並みの成長を遂げて今に至る。

 神は私を見放したのか?
 ならば私の中で神は死んだ。
 Oh...God Of Death!!

 微妙に意味が違うような気がした。

唯「……」

憂「お、お姉ちゃん?」

唯「……」

憂「お姉ちゃんってば!」

唯「え? ああ、うん」

憂「どうしたの? ……その、そんなに胸なんか見て」

唯「ずるくない?」

憂「な、なにが?」



558  胸のサイズと姉の矜持と[2/3]  [sage]  2009/10/23(金) 18:03:58 ID:n5wPD4lt

唯「この差が」

 言って、妹の胸を掴む。

憂「きゃっ!」

 なんということか。
 さわり心地が私のものとはまるで違うではないか。
 いや、別にそんな自分の胸意識して触ったことないけど。
 ほら、弾力というか膨張率というか。
 ……膨張率は違うな。と慌てて首を振る。

 少なくとも私のようにスッカスカでは無い。

 誰がスッカスカだこのやろう。

 私だってあずにゃんよりはあるんだから!

 物思いに耽りながら、妹の胸を撫で繰り回しているうち、ふと我に返る。

唯「あ、ごめん憂……」


 じんわりと涙を溜めて、上気している妹。
 見たことのない表情だった。

唯「あ、あれ、やりすぎた……? お、怒ってる?」

憂「……」

 手を離そうとすると、憂は私の手をがっしりと掴む。


唯「は、はい!?」 

憂「胸は好きな人に揉まれると大きくなるんだよ」

唯「そ、そうなんだ……」

憂「私はお姉ちゃんのことが大好きなの」

唯「憂……」

 その言葉に、胸のうちから何かがこみ上げてくる。
 目頭が熱い。
 ごめんね、憂。憂の気持ちも考えずに、胸の大きさ程度の事で妬んでて、ごめんね。

憂「……お姉ちゃん、私のこと好き?」

唯「うん、大好きだよ」

 だから、私は素直な言葉を口にした。

憂「そう、良かった。このままだとお姉ちゃんと私の差がもっと開いちゃうもんね」

唯「……え?」



559  胸のサイズと姉の矜持と[3/3]  [sage]  2009/10/23(金) 18:05:03 ID:n5wPD4lt

 にやりと笑う憂。そして、私の肩に伸ばされた細くて白い腕。
 次の瞬間、背中に僅かな痛みが走った。
 目まぐるしく変化する視界。
 今私の目に映るのは、口元の緩んだ憂の顔と、リビングの天井。
 それが一体どういうことかといえば……。

 あぁ、押し倒されたんだ。

唯「え!? ちょ、ちょっ――」

 鎖骨の辺りの奇妙な感触に、身を振るわせる。

唯「ひっ!?」

 見れば、そこに舌を這わせる妹の姿。

憂「お姉ちゃんが先に手を出してきたんだから、覚悟はできてるよね?」

唯「ま、待って、どうして、脱がそうと、す、するのかな?」

憂「直接の方が効果があるからに決まってるでしょ?」

唯「ご、ごめんなさい、お姉ちゃんが悪かったから、その、両手をわしわしするのやめて――」

憂「問答無用ーっ!!」

(省略されました。続きを読むにはこのレスに安価をつけて変態と罵ってください)
最終更新:2009年12月14日 23:11
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