843 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/02/27(月) 02:05:26.41 ID:GPMap7D30
夜中10時、お姉ちゃんの部屋前
――あのね、憂、大事な話があるの
夕ご飯を食べ終わり、食器を片付けていた私にお姉ちゃんはそう言った
コンコン、ドアをノックする
「はい」
いつものほわっとした返事ではない
ドアを開ける、お姉ちゃんの匂いがする
お姉ちゃんはベッドに座っていた
「ここにすわって」
手でポンポンとお姉ちゃんが自分の隣に私を招く
隣に座る、しばらく沈黙が続く
お姉ちゃんはクルクルと髪を弄っているのをやめ、すーっと息を吸い、私の方を向いた
目が合う
真剣な表情、全てを包むような優しい瞳、ちょっとだけ大人びいた顔
私の手にお姉ちゃんの掌が重なる
「私、」
可愛らしい声
「憂のことがしゅきゅ…あっ」
!!
「ぅゎぁぁぁ」
お姉ちゃんはベッドに倒れて布団を顔に被せた
『なんでかなーなんでかなー』
あーもう可愛いなぁ
『こんなお姉ちゃんでゴメンね…』
布団の中から私に謝る
「お姉ちゃん」
頭の辺を撫でて
「いつでも待ってるよ」
『…ありがと』
その日は一緒に寝ました。
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最終更新:2012年02月29日 00:32