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学祭のあとに…

691  学祭のあとに…  [sage]  2009/11/11(水) 23:45:42 ID:p4q4vK/z

U&I。YOU&I。あなたとわたし。お姉ちゃんと私。私とお姉ちゃん…

それは、お姉ちゃんが作った歌。私のために作ってくれた、世界で一曲だけの歌。
今、その歌をお姉ちゃんはステージの上で力強く歌っている。まっすぐな目で、まっすぐな声で。

それは私の目に、私の耳に、確かに届いている。
お姉ちゃんが私に向けてくれた優しさやあたたかさ、その全てが、歌に乗って私の心に響いている。

私は頬を伝う涙にも気付かずに、ただひたすらにその演奏を聞いていた。
ひたすらに、ステージの上にいるお姉ちゃんを、見つめていた。



692  学祭のあとに…  [sage]  2009/11/11(水) 23:47:41 ID:p4q4vK/z


唯「…あ、憂!?」

軽音部の部室の扉を開くと、机に突っ伏していたお姉ちゃんは顔を上げてすっとんきょうな声を上げた。
それは私が来たことに対する驚きだろうか。それとも、このTシャツを着ていることに対してのものだろうか。

唯「部室に来るなんてどしたのー?あ、ていうか憂もそのシャツ着てくれてたんだね!」

…両方だった。なんとなく、お姉ちゃんらしい。
ここに来たのは、明確な目的があったからっていうわけじゃない。
ただ、あの演奏を聞いてどうしてもお姉ちゃんに会いたくなっただけだった。

憂「うん、ちょっとね…ところで、皆さんは?」

唯「皆は教室に行ってるよー。私、疲れたからちょっと休んでたの」

憂「そうなんだ…」

私はお姉ちゃんの隣に座って、その横顔を見つめた。
さすがに劇や泊まり込みで丸2日学校で過ごしたのは堪えたのか、疲労の色が見て取れる。

憂「…ライブ、お疲れさま。お姉ちゃん、すごくかっこよかったよ」

唯「いやいや~♪皆の演奏があったからだよ」

憂「それでも…お姉ちゃんが一番かっこよかったよ」

唯「そうかなぁ?ありがとー♪」




693  学祭のあとに…  [sage]  2009/11/11(水) 23:50:24 ID:p4q4vK/z

お姉ちゃんは照れくさそうに頭を掻いたけど、私はお世辞を言っているわけではなかった。
本当に、あの時のお姉ちゃんは誰よりもかっこよく見えたのだ。

憂「…お姉ちゃん」

唯「なあに?」

憂「U&I…だっけ。あの歌の歌詞って、私が風邪ひいた時作ってくれたんだよね」

唯「そうだよ。書いてたら寝ちゃったんだけどね」

憂「あの歌詞の『キミ』って…私のこと?」

唯「うん。憂の寝顔見ながら、思いついたこと書いたんだー」

憂「そっか…ねぇお姉ちゃん、あの歌って、私からお姉ちゃんに向けての歌にもなるんだよ」

唯「え?そう…かな?」

憂「そうだよ。お姉ちゃんにとっての『キミ』は私で、私にとっての『キミ』はお姉ちゃんなの」

唯「あ、なるほどぉー…」

感心したような表情を浮かべるお姉ちゃんの頬を、私はそっと撫でた。
お姉ちゃんはくすぐったそうに目を細める。

唯「もう、やめてよー♪」

憂「ふふっ…お姉ちゃんのほっぺ、柔らかいね」

唯「…ねぇ、憂?」

憂「なに?」

唯「私ね、ライブの時は暗くて憂見つけられなかったんだけど…憂のために頑張って歌ったよ」

憂「うん…ありがとう、お姉ちゃん」

唯「えへへ~♪」



694  学祭のあとに…  [sage]  2009/11/11(水) 23:56:35 ID:p4q4vK/z

お姉ちゃんはうれしそうに微笑んだ。それに釣られて、私の頬も緩む。

憂「じゃあお礼に、今日はお姉ちゃんの好きなもの作ってあげるね♪」

唯「やったー♪さすが憂ー!」

憂「きゃっ…もう、お姉ちゃんたら」

勢いよく抱きついてきたお姉ちゃんは、いつものように温かかった。
その体を抱きしめて、私は小さくつぶやく。

憂「…お姉ちゃん、大好き」

唯「え?なんか言った?」

憂「なんでもないよ!」

唯「わ…憂、苦しいよぅー♪」


――お姉ちゃん、最高の歌をありがとう。いつまでも、あなたと私は一緒だよ。

終わり



695  名無しさん@お腹いっぱい。  [sage]  2009/11/11(水) 23:58:42 ID:p4q4vK/z

687
てことで、徒然なるままに書いてみた

複数レス失礼しました
最終更新:2009年12月14日 23:23
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